心を乱さずに診断結果を待つには
ここ数年、自分や家族のことで診断結果を待つ機会が増えました。
特に癌や難しそうな疾患の疑いのある時などは、結果が出るまでがとてもつらく感じます。
家事が手につかず、食欲が減退し、眠れないこともあります。
こういう時に心を乱さず穏やかに保つ方法はないでしょうか?
ご教示のほど、よろしくお願いいたします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
死ぬときゃ死ぬ
宝くじは当たるまでドキドキ夢を膨らまします。
ハズレくじは、ハズレ死刑宣告をされるまでドキドキ動悸がします。
どちらもどのみち、その時が来るまで分からないのですから、宣告されるまで考えても無駄だという事を知るよりほかありません。無駄に考えないことです。
「ガンじゃありません」大丈夫だった(-ω-)ワーイ。でも、いつか死にます。
「ガンです」と言われても、その場でポックリ死んじゃう訳でもありません。
どのみち死ぬまで生きるよりほかにないのです。
死ぬまで生きるのは誰でも同じ。
ならば悩まずに生きるが良いのです。
あなたが恐れているのは、診断結果の内容でもあるでしょうが、厳密には、無駄な思いを空ぶかしして無駄に苦しんでいるだけ、思いに苦しんでいるだけです。
食事が喉を通らない。
一食抜けたわ。ラッキー、ダイエットくらいに楽観的に考えましょう。(-ω-)
目の前のものを手に取ってください。
それを70センチくらいの高さに持ってください。
「落っこちたらどうしよう落っこちたらどうしよう落っこちたらどうしよう」と33回唱えてください。(99回)
そのうちに、分る事があります。
「手を放すまでは落ちるわけがない」と。
その時になるまでは、それはアタマの中でいくら思い起こしても、その事は起こらないのです。
aさんは「あれになったらどうしよう」とその時まで悩み続けます。
bさんはその時までは考えません。結果はその時に分かる訳ですから。
考えても無駄な事があるという事も知っておきましょう。
背負う
愛するご家族のご病気
本人も家族も辛く苦しい。
僕がここでどんなに素晴らしい言葉を並べても、ご家族の愛情の前では無力。
苦楽を共にできるのは家族しかありません。その愛情にまさる支えは世界中探しても他にないのです。
質問者からのお礼
ありがとうございました。
家族が気弱になる中、私がしっかりしなければならないのに、頼りにならない状態で困っています。
家事が怠り気味になり、ただでさえ暗くなりがちな家の中がさらにどんよりと…
せめて私だけでも気持ちを強く持ちたいと思ったのですが、甘かったのでしょうか…
丹下様、ありがとうございました。
昔、身内が救急搬送されました。それを見た当時幼稚園児の甥が「人間、死ぬときは死ぬんや」と狼狽する大人たちの中で一人落ち着いていたのを思い出しました。
考えても無駄なことはあると頭ではわかっていても、心がついていかないと言いますか…
考えるだけ無駄なことに捕らわれがちです。なるべくそちらへ意識が向かないように努力してみます。