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お墓を持たず石になりたいです

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有り難し有り難し 41

自分の死後はお墓に入らずに石になりたいと考えています。

私は石や結晶の類が大好きで、子供の頃から自分は死んだら石になりたいと思ってきました。ある遺族がお骨を加工して肌身離さず持っているというTV番組を見てからそう思う様になりました。その方は人口の宝石にしていましたが、私は小さな手のひらサイズのただの石を希望しています。

そしていつか旦那と揃って石になり、二人分そろったところでどこかの海に投げ込んで欲しいと思っています。山でもいいです。
自分の希望が確実に反映されるかは子供世代次第なので、最悪第三者にゴミとしてゴミ箱に捨てられてしまうかもしれない事は覚悟しています。

ですが、気になることがあります。お墓に入らないという事はご先祖に不義理であったり、お墓が無い事で子孫を不幸にしてしまうのでしょうか。


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お坊さんからの回答 4件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

お墓の、拝むことの、意味

こんばんは。私の地元にも鉱石屋さんがあって、見に行くといつまでも見入ってしまいます、
それはさておき、技術的に骨を石にすることは可能ですし、そういった広告も見たことがあります。
ただ、あなたもお気づきのように、それを残された人たちがどう扱うか?は、彼らの問題です。大事にお守りにするかも知れないし、海に投げるかも知れないし、或いは叩き割られるかも知れない。
お墓に入るか、石にしてもらうか、他にも選択肢はあるでしょうが、どうするのが一番お子さんの幸せに繋がるでしょうね。
私は、自分が迷った時にお墓へ行くことがあるので、自身もお墓がいいです。「もしお爺ちゃんがいたら、どう考えるかな、何て言うかな」と考えることがあるからです。「おじいちゃん、助けて」と、もしも子どもだから孫が言ってきた時、どうであったら。「頼るな」でも「思い出せ」でも、それは貴女の思いです。それを具体的に表現するのは何か。そんな課題として考えて良いのではないでしょうか。
ご先祖様…は、あなたがそう考えて行ったことであれば、どうするにせよ受け入れて下さると思います。「妻として、それほど夫を大切にしていた」ということを表現しても良いと思いますよ。
いずれにせよ、「残った人たちにとって、どうか」を軸に考えて宜しいと思います。

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おきもち

一般大学(一般的でもないが…)から大正大学の史学コースへ。そののちお寺。坊...
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お墓は生きている人が手を合わせる所

よくあるパターンは
①親が「子に迷惑を掛けたくないから」とお墓を作るなと言って譲らないが、子も親戚もみんなお墓を作って供養させて欲しいのに親1人のワガママで迷惑している。
②兄弟姉妹や親子で意見が割れ、結局、声の大きかった要らない派が押し切って直葬。遺骨も引き取らなかった。その時は仕方がないと思ったが、数年経ってお墓も位牌なく手を合わせることが辛くて辛くて仕方がなくなってきた。もっと強く反対すればよかったと後悔している。

この手のトラブルで結局のところ何が悪いかというと、「自分がこうしたい」ばかり考えて他人の気持ちに配慮しないことです。
お墓というものは時代と共に変わるものです。今主流の家族墓だって20世紀の流行です。遺骨の扱いが多様化してはいけないということはありません。
しかしその変化は絶対に『利他の心』から生まれないとダメなんです。

石にしました。お墓はありません。それでどうなるか考えてみて下さい。

亡くなったあなたに手を合わせたい人はどこに行けばいいでしょうか?石の所有者の所です。日頃から毎日毎日粗末にならないように神経使わされて、そのうえ親戚の伯父さん伯母さんたちがお参りさせてくれと自宅に訪れ、石の扱いについて小言を言われる。
ウンザリして「黙ってお参りできる所を用意しときますから勝手にそっちに行ってください」となるかもしれません。それ、お墓です。

やがて旦那さまと一緒に山なり海なりに投げる…ただ投げたら法律違反です。どこでどう手続きしないといけないか調べて申請させられる。黙ってやってもバレないでしょうが、誠実な人なら気が咎めることになるでしょう。

そしてひ孫の代あたりになってお坊さんにこんな質問が来るんです。
「理由はよく知りませんが遺骨が足りません。ちゃんと供養できてないみたいです。何か悪いことが起こるんじゃないかと不安です。」

本当に言いにくいのですが、正直言いまして今あの手のものが流行っている世代は、街で一番たくさんトラブルを起こしている世代であり、一番逮捕されている世代の方々です。あまり影響されていただきたくありません。

もちろんそれで皆んなのために出来るなら、やって良いんですよ。

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おきもち

曹洞宗副住職。タイ系上座部仏教短期出家(捨戒済み)。仮面系お坊さんYouT...
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お墓は先祖さまと繋がるアイテム

三斜晶系さん、こんにちは。

 自分の死後の扱い方について、石に加工してもらいたいのですね。
今、いろいろと墓の扱い方が変わってきています。私は今のバカ高い墓の購入は問題だと思っていますが、かといってなくなったら海に捨てろは、反対です。日本社会・文化は、そして自分の幸せは、私だけが作っているわけではありません。先祖からそして多くの過去の日本人から続く大切な遺産だからです。そのことで日本社会は世界に負けない幸せな国になりました。その文化を繋げてきた一つに、葬送の儀式があります。お墓があることで、先祖を思い気持ちが培われて、過去の文化を引き継いできたのです。
 あなたが、石に加工されることで、どう葬送文化の社会貢献になっていくか。ただたんに加工されただけでは、後に残された遺族や地域は、取り扱いに困りますね。骨のように自然に消滅することもありませんから、処分もできません(笑)。そうであれば、お寺の墓地を購入にして、あなたの好きな石になるような新しい墓石を選んで、そこで祀られることの方が、後の人の扱いとしてはいいですね。

まだまだ先の話なので、いろいろ調べ考えてみてください。死とは何かを学べると思います。

合掌

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おきもち

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こんにちは。

 きっとあなたのお子様は、近所の方から「あの人は親の骨をお墓に入れず、石にしてどこかに放り投げた人だ」とうわさをされることになるでしょう。事前に説明をしたとしても、噂を止める事はできません。

 ご質問の文脈から、すでにお墓があり、お子様もいらっしゃるようですので、そのままお墓に入られるのが良いと思います。

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おきもち

・曹洞宗/静岡県/50代 平成27年鳳林寺住職。平成28年hasunoh...
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質問者からのお礼

佐藤良文 様
ご回答頂き、ありがとうございます。
自分が死んだ後の事は自分では無く残った人達が計らってくれるのですから、私があれこれ希望を言うのは本来筋違いで我儘ですね、考えが至りませんでした。
ご回答を読ませて頂いて「残った人達にとって、どうか」は私が勝手に考えるのではなく、残される人たちが中心で考え希望を出すのが残される人たちの幸せになるのでないかと思いました。
私に出来ることは出来るだけ迷惑を掛けずに死んで、死後も余計な心配や不快な思いをさせないように子供達の希望を叶えることですね。

大慈 様
ご回答頂き、ありがとうございます。
①親一人の我儘で周りが迷惑している。このままだとそうなるのですね、考えが浅すぎましたすみませんでした。
②声が大きい方が私の場合どちらか分かりませんが、お墓が無いと子孫に辛い思いをさせてしまうのですね、言われて初めて分かった私は駄目な親です。

手を合わせる先を探さなくてはならない、私には想像できませんがそれは大変なのですね。
親のお墓は遠くにあるのですが、納骨時に御坊様に「お墓に来ることだけが供養ではありません、好きな時に好きな場所で手を合わせ故人を思い出すことが供養になる」と言われてそれを信じてお祈りをしてきましたが、大変な勘違いをしておりました。
元のお墓が無ければ、そもそも供養の土台が出来ていなのでその後大変なことになってしまい、何代か先の子孫に祟りや不幸などの心配までさせてしまうのですね。それは嫌です。

親戚の小言があるとしたら行く先は私に向かうと思います。
私の兄弟は私を見下して扱ってくるのですが子供達は何故か可愛がります。
「アレは死ぬ前も後も迷惑で我儘な奴だった、残された子供がこんな物を大事にしなきゃならないなんて可哀想だ、本当に酷い親だ常識が無い」
…このくらいは現在も言うので仮に位牌でも墓石でも石でも散骨でも言われます。環境が変われば対象が子に移る可能性もありますが、そこまでは分かりませんし対応のしようがありません。

ーーー続きます

石にすると最後には子供達にウンザリされてしまうのですね。それは本意ではないのでとても悲しいです。
石に加工した後の散骨は法律違反になるのですねそれは調べていませんでした、すみません。
黙って散骨するかどうかは分かりませんが、私はそこまで強制はしませんがあくまで希望の段階でも迷惑な話だったのですね、重ねてすみませんでした。

「トラブルや逮捕者の多い世代」がどうしてもそのまま調べられませんでした、努力不足で本当にすみません。心当たりはありますが先入観で分かった様に振る舞うのは失礼だと思い、警視庁の統計を調べてみましたが、私よりも一世代若い世代で間違いないでしょうか。
若者の斬新な発想は私のような世代から見ると独創的で魅力的です、ですが御坊様達から見ると手本としては望ましくないのですね。今後影響されないように気を付けたいと思います。

光禪 様
ご回答頂き、ありがとうございます。
遺骨を加工した石を散骨するとそのように噂されてしまうのですね。それは怖いです。

夫婦双方の実家にお墓は既にありますが、お恥ずかしい話ですが今後十分な費用がまかなえません。正直提示されている金額が高いです。
現在の夫婦の収入では恒久的にお墓にかかる費用を子孫に残すのは非常に難しく、
親戚のお葬式の時と同じようにすると、お葬式時に数百万戒名で数百万その後お墓に納骨で数十万各法要で毎回十数万…それが夫婦二人分。仮にその十分の一でも大変な金額です。
これらを子育て費用や老後の生活費用などとは別に用意するのは現実的に不可能です。
仮に私が早く死ねばその老後費用がそのまま使えますが一番費用が掛かる状況を想定しておかないのは愚か者ですよね。それに子供達の負担を盲目的にあてにするのも違うと思います。

他の親戚と同じように出来ないままお墓に入ろうとするならば親戚から、
「あの親はそんなお金も用意しないで死んだのか、本当に駄目な親だ子供が可哀想だ」と言われてしまうのではないでしょうか。金銭面が不十分なことで子供達が親の陰口を聞かされるのは噂と同じくらい心苦しいです。
どうやったら色々と迷惑をかけず死ねて残された皆が幸せになれるのでしょうか。

染川智勇 様
ご回答頂き、ありがとうございます。
日本の文化や遺産の一端を私のような軽率な考えの人間に引き継いでゆけるか正直不安です。
お寺の土地の購入は現在金銭的な理由で不可能です、ご提案頂いたのにすみません。
多分、土地が買えても現在の墓石の値段を調べると何も置けないまま子供達に別の迷惑を掛けてしまいます。
それこそ他の皆様のご指摘のような噂や小言の対象になるかと思います。それは私の希望でもなんでもありません。

今回皆様からのご回答を頂き、自分が我儘で他人の事やその後を全く考えられない人間だと分かりました。

石になりたいという事もお墓を持たないという事も、
もちろん私の希望はありますが、
子供達にお墓にかかる莫大な負担をさせたくないがその用意も出来ない、
お墓参りや法要にかかる費用を少しでも無くして長い間降りかかる負担を軽くしておいてあげたい、その義務や負担を子供達やその配偶者に背負わせたくない…
そんな思いもあります。

でも、子孫が近所に噂を立てられ、親戚には小言を言われ、扱いに神経をすり減らし、法律違反を犯させられて、最後には罪悪感から気を咎めてしまい、その全てにウンザリしてしまう。
これでは最低の親ですね。きっと私のような者を毒親というのですね。最低です。

金銭的に「では大人しく今あるお墓に入ります」とも簡単には出来ないので、
自分が死んでその後どうするかは残される人達の希望を前提に、自分はどこまでその希望を叶えられかるサポートしようと思います。
明日死ぬかもしれないのが人生ですね、メモ書きで上記の内容を記録しておきました、その上で残りの人生を使って考えたと思います。

最後にまとめてのお礼で大変失礼ですがこんな質問にお時間を割いて沢山回答頂き、本当にありがとうございました。

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