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動物の死

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有り難し有り難し 13

わたしはペットショップで働いきはじめたのですが、先日赤ちゃんうさぎさんの死に直面しました。
わたしが病院に連れて行って、強制給餌もしたのですが、残念ながら亡くなってしまいました。

亡くなる直前まで撫でてあげたりしていたのですが、亡くなる瞬間はその子はひとりでした。

その子の苦しんでもがいてる姿が頭から離れず、思い出すたびに涙が出てきてしまいます。
いつまでも悲しんでいては成仏できないよと言われますが、わたしがあの子のことを思い出してあげなければずっと一人なのではないかと思ってしまいます。

家族に出会うことなく、名前をつけてもらうこともなく、生まれてすぐに亡くなってしまったあの子は何の為に生まれてきたのでしょうか。生まれてきて幸せだったでしょうか?もっと自分にできたことがあったのではないかと思いとても悔しくて自分を責めています。苦しいです。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

ウサギはあなたを苦しめるために生まれてきたの?

そのウサギも、蚊やゴキブリも、肉食ペットのエサにされる冷凍ネズミも、「生まれてきて幸せだったでしょうか?」

私は、特定の動物だけをかわいがるのは人間のエゴだと思います。
ペットショップで働くのは、人間のエゴを金儲けに利用して、動物を売買することです。
その苦しみに耐えられないなら、ペットショップで働くのは辞めた方が良いかもしれません。

執着は悩み苦しみの原因です。
生きものは必ず死にます。
死ぬはずの生きものを可愛がるということは、死別の悲しみと隣り合わせの生活でもあります。
悩み苦しみの原因は、あなた自身の「執着心」「エゴ」なのです。

ある経典に「独生独死」というフレーズがあります。
生きものは皆、独り生まれ独り死ぬのです。
あなたは、あなたにできる範囲のことをしたのです。
悔やんでも仕方ない。
あなたがそのウサギのために苦しむと、そのウサギは「あなたを苦しめるために生まれてきた」ことになってしまいます。
あなたはそのウサギと出会って幸せだったと思いましょう。
「私を幸せにするために生まれてきてくれたのかもしれない」と思えるように、あなた自身が幸せな人生を手に入れてください。

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質問者からのお礼

ぐさっときました。確かに、いつまでも苦しんでいるのは私の執着心とエゴですね。
ペットショップも、最初はうさちゃんと素敵な家族のご縁を結びつけたいと思って働いていたのですが、それも私のエゴなのでしょうか...
とにかく、やっぱり私はどうしてもうさちゃんを商品としては見ることができないので、しばらくしたら辞めようと思います。
本当にありがとうございます。うさちゃんだけでなく、様々な動物の命を尊重し、大切にしたいと思います。

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