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回答数回答 3
有り難し有り難し 35

私は典型的な長女の性格であり、真面目で親が喜ぶだろうとレベルの高い学校へ進学しました。自由な妹に対して、私はこんなに良い子だからその分愛されて当然だという思いがありました。
仕事は大手企業に勤めました。親が親戚に自慢してるのが嬉しかった記憶があります。
元々不安が強い性格でしたが、3年でそれが悪化し、仕事を辞めました。辞めたことは後悔していません。離職後体調を崩し今は無職8ヶ月目になります。
再就職も正社員でと考えていましたが、前職の二の舞になることが怖く、また就活で自分を否定され続けることに耐えれないと思い派遣にしようと思いました。しかし派遣で将来をどうするのだとまだ悩んでいます。

結婚願望はありません。お恥ずかしい話ですが恋愛感情が分からないのです。好意を示されたこと、プロポーズされたことはありますが自分に好意を向けられると相手が気持ち悪く感じるのです(本当に申し訳ないと思います)
また、私の中で結婚して男性に縋って生きる女になりたくないという思いが幼少時からあり、それに囚われてるのだと思います。(バリバリ働く母のようになりたかった)

自分が凄く惨めです。
今まで妹を、そして自分以下だと思った他人を見下してきた罰だと思います。
今もそしてこれからも人に見下されてるのだと思います。バリバリ働いている母の娘なのに私は何にもなれない。
周りの人は皆優しいです。大学からの友人は真面目だからネガティヴだから悪い方向に考えるのだと言います。
私と同じように退職した友人は バイトをしている、今は無理せず自分のペースで働けて楽しいと言っていました。
私もバイトで…と考えられるようになりたいです。私はつい将来を考えて自分の首を絞めてしまいます。
不安で不安でこの先もこの不安がある人生が怖いです。早死にしたい。

分かりにくい文章ですみません。
「自分の固定観念を消したい」「もっと不安に囚われずに生きたい」「身の丈に合わないプライドを捨てたい」「どう生きていったらいいかわからない」
怖いです。なんで私は不安になりたくないのに不安なことばかり考えるのか。自分の固定観念、プライドは間違いだと分かっていて消えないのか。人と比べない自分になりたい。
不安や悩みなんて なんとかなる と思いたい。
どうしたらいいのでしょう。心の持ち方、考え方、具体的な方法などあればお願いします。


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

プライドなんて初めからないのですから

今まであなたは、人と比較し自分が人に評価されることで、自分の自信のなさをカバーしてきたのでしょう。プライドを握りしめ、自分が傷つかないように。

人は生まれながらに自由な生き物なんです。親にも兄弟にも親戚にも家にも世間体にも縛られずに生きられるようになっています。それを縛られているように感じるのは自分自身の考え方であることを知らなくてはなりません。人から言われた言葉だとしても、最終的に自分の価値観で自分を苦しめているのです。
そして、考え方、思い、評価というものは、リアルではなく、あくまで頭の中で作り上げた幻想のようなものです。握ることもできない影も形もないのです。
そうした思いがあると思って握りしめることから、人は苦しみ始めます。

リアルは、体で学びます。目、耳、鼻、舌、身体。体の機能はリアルをリアルに感じ、評価をしません。人には上も下もない。男女、損得、好き嫌い、白黒、善悪、一切ありません。
それほど自由なんです。縛るものがないのです。

人に叱られることもいいでしょう。見下されてもいいでしょう。あなたはそれでも傷つかないです。あなたの耳や目の働きは、一切気にせずいきていますよ。考え方よりリアルを大切にいきてください。それが救いの道です。
仏道とか、禅とか言われてます。

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おきもち

禅宗 曹洞宗 僧侶。神奈川県西部円通寺住職。小学校教師。 悩みを吐き出す...
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「裸足と靴」

みら様

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

「自分の固定観念を消したい」「もっと不安に囚われずに生きたい」「身の丈に合わないプライドを捨てたい」「どう生きていったらいいかわからない」 ・・

元々、固定観念も、不安も、プライドも、実体としてあるものではなく、ただ、因縁(原因と条件)によってあり得ているものにしか過ぎず、更には、それらを捉える己の心次第にもよるところとなっています。

それを、他に問題があるかのように捉えて、それらをどうにかしょうとするところで、あれこれと迷い苦しんでしまっているところもあるのであります。

「裸足と靴」という、よく使う譬えがありまして、自分が裸足のままで、どこへ行っても痛くないように、全ての地面に革を敷き詰めようと、もがいているのが、今の心のありようであり、別に、そんなことをしなくても、自分の心に靴を履かしてやれば、どこへ行っても、つまり、何があっても、大丈夫な安心の心を築くことができるのであります。

外の出来事をどうにかしようとするなど、所詮は限界があり、無理なのであります。全人類を自分の都合に合わせるために変えることなど、とてもできないのであります。

それよりも、自分の心をしっかりと調えてやることで、何があっても安心できる心を作って参りたいものとなります。

心に靴を履かせてやるための教えが仏教なのであります。

心に靴を履かしてやれば、全ての地面に革を敷き詰めたのと同じことが言えます。

是非、これを機縁に仏教を学び修していって頂けましたら有り難くに存じます。

川口英俊 合掌

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おきもち

Eishun Kawaguchi
最新の仏教論考はこちらでご覧頂くことができますが、公開、非公開は随時に判断...
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これからじっくりと

拝読させて頂きました。
あなたは今まで優等生で生きていらっしゃって親や周りの目や期待や羨望の中でいきていらしゃったのですね。
その期待やプレッシャーにもはや疲れ果ててしまっているのではないでしょうか?
人は上も下もありませんからね。
私もあなたも共に同じ人間で対等ですからね。
多少生まれたのが早い遅いそして生まれや育ち方が違ってそれぞれの個性があるから違いもある。
それでも共に対等です。
仏様は人の優劣や上下はありません。皆仏様の前では平等ですからね。
仏様の前ではあなたもご両親様もご先祖様も皆平等です。
ですから今まであなたの中で上下優劣を優先していたことからしばらく離れてみて下さいね。
そして自分も周りの人たちも等しく見つめなおしてみて下さい。
その中で改めて自分の生き方や考え方や価値観を見つめてみてそしてこれからあなたがどう生きていきたいかをじっくりと考える時間になさってみてください。

焦る必要はありません、人生はこれからも長いのです。あなたの中で何が大切なことかも含めてこれからの人生で見つけていかれ体験や経験を積んでいってくださいね。

あなたの未来が素敵な出会いの中で皆さんと共にお互いを尊重し合い、心健やかに成長なさっていかれます様心からお祈り申し上げます。

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おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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