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死について

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有り難し有り難し 36

こんにちは、おはようございます いつも死に、ついて考えています。質問者の中に、自死されて深刻な質問もある中、こんな質問もなんだと思いますが、自分が死ぬことは、肯定は出来るのですが、死ぬことに、恐怖があります。人間は、何時か亡くなるときが来ます。恐怖を感じないようにするには、どうしたらいいと思われるでしょうか?


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

葉っぱは散ってもまた次の春に芽吹く

葉っぱのフレディという絵本が大好きで、よくこのhasunohaでも引用させていただいてます。
ざっとした内容は、以下の通りです。

大きな木の枝に生えた葉っぱのフレディは、周りの葉っぱ達と仲良くおしゃべりをしながら、太陽を浴び、そよ風に吹かれ、雨に打たれ、時にはその葉っぱで木陰にきた人を涼しくしてあげたりしていました。
やがて秋になり美しく紅葉したフレディ達は多くの人々を感動させました。太陽や雨の当たり具合、他の葉っぱとの距離感などで色づき方も違います。
中には、突風や大雨などで、枯れる前に散ってしまう葉っぱもいました。
やがて冬が近き、寿命を迎えた葉っぱ達は次々に枯れ、散っていきました。
フレディは、隣にいた友達の葉っぱに聞きました。「ぼくはみんなが枯れて散ってゆくのが寂しい。僕もいつか散るのがこわい。この気持ちはなんなんだろう。」
すると、友達は言いました。「それは、死ぬと言うことだよ。」
フレディは言いました。「ぼく、死ぬのが怖い」
友達が言いました。「死ぬのは、少し寂しいけど、怖くはないよ。僕たちが死んで、この大きな木の根元に落ちる。そして土に帰って、栄養となって木に吸い上げられ、また次の春には新しい葉っぱとして枝に芽生えるんだ。死ぬというのは、変わることだけなんだよ。」
そしていつしか、友達も散ってゆきました。それから少しして、雪をかぶったフレディも、ゆっくりと散っていきました。そして、また来年の春、この木の枝で同じように芽生えるのです・・・。

この絵本は、海外で出版された絵本ながら、どこか仏教的な死生観のある物語です。
・この世のすべては一つの生命体(絵本では土のようなもの。木は地球と考えて下さい)であり、そのなかで生まれて死んでを繰り返している。自分と他人は、もともと同じ生命である
・生まれ変わるというのは、この魂がそのまま入れ替わるのではなく、大いなる生命に還って、またそこから芽生えること。
・なんの意味も無いような人生でも、知らず知らず誰かを幸せにしたり、安らかにしている。

量子の世界では、この地球上の分子の数は変わらないといいます。私たちが死んでも、身体が焼かれ空気や土に帰っても、その内訳が変わるだけでつねに分子は同じ量のまま変化し続けていると言います。
死ぬのは寂しい、でも怖くない。きっとまたいつか会える。これがこの物語のアンサーです。

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後生の一大事

”恐怖を感じないようにするには”
行き先(成り行き?行く末?)がハッキリしてたら、案外平気なモンらしいです。

それよりも、置いていかねばならぬモノや手放していかなくてはならぬモノのほうが心配になっちゃいますよね。

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質問者からのお礼

不悪口院 恵成 様 葉っぱのフレディ読んでみます。なんか感動して、考えさせられそうです。ありがとうございます。
 転落院 様 行き先がはっきり、、、確かにそうです。ありがとうございます。

お寒いところありがとうございました。

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