夫の人生を壊してしまった罪の償い方
授かり婚で結婚をしました。
一ヶ月後に出産を控えています。
ですが、夫への罪悪感を未だに消せません。
わたしとの間に子供を授かり婚姻したことによって、夫を縛りつけてしまったと感じます。
今まで彼が自由に出来ていたことを出来なくさせてしまう、どうしたら夫に自由をあたえられるのでしょうか。
わたし自身がお腹の子と死に消えれば彼は縛り付けられることなく生きていけると思い、一度自殺を試みて夫に止められ未遂に終わったことがあります。
夫のことを愛しています。それと同等に愛している人との間に授かった子供のことも愛しています。
夫の自由をこれ以上奪わないよう、わたしが自分一人で出来ること、今まで全てやってきたつもりでした。
でも今日になり夫から「あのとき(わたしの)自殺を止めていなければ(自分の)人生を無駄にすることはなかった」と言われました。
わたしは夫の人生を台無しにしてしまったことをどう償って生きていけばいいのでしょうか。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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結婚とは、二人で重荷を背負っていくもの
私は落語が好きで、故立川談志師匠の落語が好きでした。
或るテレビの対談番組で、芸や世相について談志師匠が次のように語っていました。
「結婚するときに、幸せにしてね、なんて言ってる。そういう料簡だから、みんな(新婚旅行から帰ってきて)成田で離婚するんだ。昔は、俺と一緒に苦労を共にしてくれ、と言って結婚したもんだ。」と語っていたことを思い出します。
結婚を美化しすぎてもいけないでしょうし、結婚を貶める必要も無いと思います。結婚はお互いの時間を奪い合うものです。それを不幸に感じる人もいれば、そのことに幸福を感じる人も居ます。結婚によって時間を奪われることのマイナスはあるが、違う面でのプラスを感じる人も居ます。
妊活という言葉がポピュラーになったということは、子供を欲しいと願っているけれどなかなか出来ないで悩み苦しんでいる方々が大勢いるということです。そういうなかなか子宝に恵まれない方々から見れば、授かり婚の方がうらやましく見えるでしょう。授かって結婚したことを幸福にするか不幸にするかは、あなた方のお互いの向き合い方に依ると思います。
あなた方は、子供を授かったことが「人生を無駄にする」「夫の人生を台無しにしてしまった」と考えておられます。そういう考え方から幸せな結婚生活は到底達成できるとは思えません。
子供が居るからこそ、自分という人間がどのようにして生まれ、どのように育てられてきたか振り返ることが出来ます。子育てを通して、親も親としての人生を歩み、新たな気づきや発見もします。マイナス面ばかりに目を向けるのではなく、結婚と子供の誕生を喜び、夫婦生活と子育てが自分たちの人生を心豊かなものにしていくよう、お互いに努力していきましょう。