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死期が近くなったのでどう構えれば良いですか

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有り難し有り難し 37

初めまして。同じ宮城県に住む者です。旦那は39歳、息子18歳、娘15歳。まだまだ手をかけてあげたい特に娘が甘えん坊で置いて行くのが辛いです。今月の8日に極めて深刻な場所に癌が出来てますと言われ、やんわり余命宣告とも取れる話をされました。手術が大変困難で完治ではなく延命治療だと。家族に向けて毎日、自分の思いを日記にのこしています。家族がこれを読んで私がどれだけ家族を愛していたかということを忘れて欲しくないカラです。
それは私が勝手に押し付けた感情ではないかと悩んでいます。逆の私の物や気持ちを置いて行かないほうが良いのでしょうか。仏壇に手を合わせ、お墓まいりに来てもらうだけで有難いと思い満足した方がいいのでしょうか?


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

姿形を超えて

ご相談拝読しました。お気持ち察するに余りあります…。

宮沢りえさん主演の映画『湯を沸かすほどの熱い愛』はご覧になりましたか?まだでしたらよろしければご覧になってみてください。余命二か月の母が「絶対にやっておくべきこと」を実行していくストーリーです。

さて、死を前にどう構えるか、何を残すかについてこれが正解、これは間違いという事もないでしょう。また、他人がとやかく言える問題でもないでしょう。

りおこさんが生きたいように生きていただきたいと感じます。その生き方こそが残されるご家族の生きる力になるのではないでしょうか。何を残すか、どんな形に残すかというよりも、りおこさんがどのように死に向かい合い、どのように生きたか、その歩みこそがご家族それぞれが本当に満足して生きぬいていけるための教えになるのでしょう。
もちろんそのりおこさんの生の歩みを何か形に残すことに問題はありません。形があってこそ、形を超えたものに人間は出会えるのかもしれません。
日記という形あるものから、その形をこえたりおこさんの気持ち・願いにご家族は出会えるのではないでしょうか。

最後に、ご家族を一番にお考えの事と思いますが、りおこさんご自身の事はいかがでしょうか。本当に満足して死んでいけるものに出会うことができたでしょうか。

今回ここhasunohaをご利用いただいたのは大きなご縁だと思います。残り少ない期間かもしれませんが仏教に触れていただけると生死を超える教えに出会えることと思います。
死では終わらない「いのち」があるのです。
どんな人も生き様・死に様に関係なく、全ての川の水が海に入りて一味になるように、死では終わらずみな等しく帰っていける世界があるのです。

それは「さようなら」ではなく「またね」の世界。それを「浄土」と私は呼びます。

もちろん肉体的に今の姿をもって再開できるという意味ではないでしょう。

ただ、私もあなたも同じ一つの処に帰し、再び出会えるのだというおおきな「いのち」の物語が、物語という形をこえて私の身とこころに、安心や満足という「はたらき」をもたらします。
そのはたらきによって死の不安・恐怖と満足・安心の生が両立し、生死を超えていけると私は感じます。

南無阿弥陀仏

このたった6字の中に姿形を超えた大きないのちとして宿り、ご家族とりおこさんは出会い続けていけるのです。

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有り難し
おきもち

はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生...
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質問者からのお礼

早速のお返事ありがとうございます(*^^*)
今、娘の卒業式を終えたところです。
お式の間は「このような式に出るのも最後なんだな」と湿っぽく思っていましたが回答を頂けたこと、その内容のおかけで自分らしく「いつまでも私を忘れないで。私を傍においてずーっと愛して」と素直に自分自身の気持ちを受け止めることが出来る1歩となりました。
その映画はまだ見たことがなかったのですが映画やDVDを一緒にみたり、した事のない旅行などをしようと旦那さんと話してたので是非鑑賞したいと思います。またねと笑顔で言える日が来るように懸命に生きようと思います!
またお世話になるかもしれませんが、またよろしくお願いします(*´-`)

「癌・末期ガンと向き合う」問答一覧

癌の母、現実逃避の父

末期癌の母がいます。 あちこち転移していますが去年までは普通の生活ができておりました。ですが年始に足が腫れ歩けなくなり、骨転移が神経に障っているのと下肢の血栓で入院中です。 月末の退院後は元通りの生活とはいかず、幾分か歩行に問題が出るとのことです。抗がん剤も打ち切ることになるので、終末期の準備と覚悟も必要になります。 コロナ禍では入院すると面会もできませんので、できる限り在宅でと思っています。 なのでヘルパーさんを入れることも視野に入れ病院と相談をしておりますが、実家は物が溢れており、まず掃除から先にと思っているのですが、父が拒否します。 父は私と仲はよい方ですが、気持ちの弱い方で頑固。母が元通りになって帰ってくると信じて…信じようとしていて、掃除して手すりをつけることを退院してからと言い張って、話も聞いてくれません。 父が冷静に話を聞けないので病院との調整役は私が全て引き受けていますが、限界を感じ病院の相談機関には相談をしています。 退院前に父と私と看護師さんで面談をし、説明と説得をお願いしています。 多分今の時点でできることは全てできていますが、今後、父の気持ちを尊重しつつ母の生活の質を維持していけるのか?その調整が上手くできるのか不安です。 弟がおりますが、義妹は第二子妊娠中ですし、弟と父の仲が悪い為そこにも注意を払わないといけません。 今日もやんわり掃除の話をしましたが、退院したら!と話を聞いてもらえず、その度に無力感に襲われます。 向き合わない父に腹が立つわけではありません。ただ、困り果てています。 私だって、母がいなくなる準備なんて少しだってしたくない。全部投げ出してしまいたい。泣いて泣いて眠れない日もあります。 でも最後まで母が母らしくいられるように努力したい。 父に時間が必要なのはわかっていますし、ゆっくり進めるしかないのでしょう。 ただでさえ、父は一昨年長年介護してきた母(私の祖母)を亡くし、最近やっと立ち直ったところです。また失うことなど考えたくないのでしょう。その気持ちは痛いほどわかるのです。私も大好きな祖母でしたので。 でも、母について気持ちを共有できるはずの父がこの状態で、私一人先を考えなくてはいけない、この状況が叫び出したいほど辛いのです。 私はどのように両親と向き合うべきでしょうか。

有り難し有り難し 22
回答数回答 1

癌になってしまったようです。

先日受けた健康診断で、子宮がん検診の結果がどうやら癌確定のようです。 クラス5、悪性 扁平上皮癌などと書いてありました。 要精密検査という事でまだ最初の検査しかしていませんが、自分ではこの段階でも確実と思っています。浸潤という言葉もありました。 まだ何も見えていない状況ではありますが、息子達や親きょうだいにいつ、何と言ったら良いのか困惑しています。 うちは母子家庭で、今は16歳の次男と二人暮らしです。 正直、言いたくないです。ショックを受けるだろうし、私の事で心配や不安など精神的ダメージを与えるのが嫌です。 特に親には過去にかなり迷惑や心配をかけたので、70歳過ぎた親に今になってまた負担をかけたくありません。 そして、一番近い存在の息子達にはいつどう伝えたら良いのかわかりません。 長男は社会人になって離れていますが、母子家庭で苦楽を共にしてきたので、自分が今頑張れているのはお母さんのお陰だと、感謝してくれたりしています。なので、とてもショックを受けると思います。 次男は少し生きづらい性質で、発達障害の診断があり、中学も高校もうまくいかず、今は高校を休学して家でずっとスマホの毎日を過ごしています。 この状況の次男との毎日がストレスであったり一番の悩みではあったのですが、自分は40代半ばなので、まだしばらく面倒見ながら成長を待つしか無いのかと思っていました。 しかしまさかこんなに早く、自分が何とか出来なくなるかもという状況が来るとは思っていませんでした。  気持ちが弱い子なので、希望も持てずに過ごしている今、更に私が癌だとか入院するなどなったら、もっと自分の人生に失望してしまうかも知れません。   私自身、体調不良もなく考えてもいなかった事なので、とてもショック‥なんだと思います。 家族に何て言ったら良いのか、この先次男がどうなってしまうのか、もう、この結果を見なかった事にしたい気持ちです。 これから私はどういう思いで進んでいったら良いでしょうか。

有り難し有り難し 9
回答数回答 1

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ