命の重さが解らない
初めまして。
長文で申し訳ないのですが、最後まで読んでいただけたら幸いです。
私のことはプロフィールを見て頂ければ少し解ると思いますが、感情をコントロールする器のない人間です。
昔から家族とコミュニケーションをとらずなにかあると暴力を振るう父、ヒステリックで暴れる母の間にたち、目の前で動物を虐めてた兄を見て育ちました。
その結果、自分のことが小さく感じ、自分よりも弱いものをいじめ、それで悦に浸るようになりました。
そんなことを繰返し、今大人になり、彼女とケンカをしたときカッとなり胸ぐらを掴んでしまったり、彼女が心から大事にしている犬(小型犬)に嫉妬しいじめてしまったりしています。
彼女は昔から人に馴染めず、暇さえあれば犬と遊び、中心には必ず犬がいたそうです。
人は裏切るが犬は裏切らないと言っていました。
彼女に尽くしている私はそれが耐えられませんでした。
私にとってペットは趣味のひとつ、物であり、家族とは思えないのです。
そして彼女と同棲するようになり、余計に犬に振り回される毎日が続き、犬のことで文句を言うと彼女は真っ先に犬を守る、私は日々のたまったストレスを隠れて犬にばかり向けていました。
そのうち犬は私を避けるようになり、私はそれを見てイラッとし、また犬を虐める日々が続きました。
そして昨日、犬と留守番していたときに犬はいつものように私から逃げて、いつもとは違う狭くて危険な場所にはいってしまいました。
私はそれを見て、その場所にいるのは危険だからだしてあげなきゃという考えと、いつもいつも面倒くさいやつだという怒りの感情がいりまじり、物凄い力でひきずりだしました。
狭いところから暴れる犬を無理矢理引き出したので、色々なところにぶつかり犬は骨折し、これが原因か解りませんが内臓にも悪いところが見つかり、今病院に入院してしまいました。
彼女は精神的に参ってしまい、その後寝込んでしまいました。
私は今、彼女や犬に対する罪悪感が物凄く、潰れてしまいそうになっています。
彼女のためにも犬には無事に帰ってきてほしいです、心からそう願ってます。
ですが、人より犬を優先する彼女のようになりたいとも思えません。
私は心が冷たすぎるのでしょうか?
よろしければ、ご解答頂ければ幸いです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
いまだ自分に出会えていない
家族から受けてきた影響があなたを強く支配していると言いたいのですね。
実際のところそうでしょうが、それをどこか甘えにしていませんか?
時々暴力的な形と現われてしまう事に嫌悪感を感じる。
それを自制できない自分を家族のせいにしていませんか。
もちろん家族から影響を受けていない人いません。
ですが、家族から少しだけ自分を切り離して自分を単体として見てみましょう。
今から!単体として、ソロとして、自分独自として、家族に吸収されない自分として生きるのです。
そのためにも!
家族からされてきたことで、されていやだったことは人にしない様にしましょう。
それをしたら永久に家族のせいにする人間になる。
そして暴力的な家族の負の連鎖を断ち切れない意志の弱い人間に堕する。
今からであうもの、今から聞くこと、今から味わうものの中で生きましょう。
そこには家族からの支配はありません。
あなたの眼だからです。
あなたの耳だからです。
あなたがあなたの命として感じていることだからです。
あなたの口から出だされる言葉だからです。
家族といっても、あなたの命ではありません。
親の心臓は親の心臓。あなたの心臓はあなたの心臓。
親に虐げられてきたあなたは憐れむべきでしょう。
だからと言って他者に暴力的な行為をしてOKということとは別であるはずです。
第二のあなたのような被害者作り出してはいけないのです。
優先しているのではない。いつくしむ心があるのです。
あなたがボコボコにした死ぬかもしれない犬が、あなたにいつくしむ心をふるい起こせと教えているのです。
命の重さがわからないという言葉に逃げるな。
命の重さ、暖かさが、わからないという言葉、思い方で逃げてはいけない。
そういう形でいつも、命の重さから逃げようとしている自分にきづいてください。
それを聞いているのもあなたの命。
それを想う所もあなたの命。
彼女は彼女の独自の命。
医に似は犬の独自の命。
一個しかない命。
あなたがあなたのエゴでそれを奪ってはいけない。
今から古い自分から脱却するのです。
他者を自分に置き換えて考える。
単純に、自分がされたくないことは他人や動物にもしないほうが良いのです。
もちろん、悪意がなくても結果的に相手に迷惑がかかる場合もありますが。
人より犬を優先するのは人間社会では色々問題があるかもしれませんが、彼女の勝手です。
彼女の気持ちはあなたの所有物ではないので、思いどおりにならなくて普通です。
その彼女とつきあいたいなら、犬以外の位置で辛抱してください。
心が冷たいのか?
冷たいよりむしろ熱すぎるのかも。
アツアツの感情に身を委ねず、冷静に「相手の嫌がることはしない」「法律違反はしない」を意識しましょう。
動物虐待は日本では違法ですからね。
あなたがその負の連鎖を止める
両親の影響ということ確かに言えると思います。しかし、そうした生活に心地よさや安心感はないはずです。
いま、この瞬間からその負の連鎖をあなたがとめるのです。
自分の思い通りにならない彼女、犬を優先せず、自分を大切にしてもらいたいと思っているのでしょうか。
彼女は犬も大切にしてあなたのことも大切にしているのでしょう。
あなたが犬を否定するから、彼女はむきになって犬を守るのでしょう。
あなたが犬を大切にしていたら、彼女もあなたに対する態度が変わってくるはずです。彼女以上に犬をかわいがったらいいのです。
しかし、所有物ではないということを知らなければいけません。ペットであろうと彼女であろうと。
全てを自分のモノにしようとする気持ちは、愛ではありません。
まずは、あなたが、過去のことは関係なく、今の自分が問題なく生活できている事実に気付き、感情的な行動をとる必要がないことを知ることです。
大切な彼女や自分のためにも、自分を知ることが仏教の学びです。