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これからの進路をどうしたらいいのか悩んでいます

回答数回答 5
有り難し有り難し 61

まずは簡単な自己紹介です。私は、30代半ばで都内の小さな会社に勤めるサラリーマンです。高校卒業後、実家のある広島を離れ上京し、大学へ通ったのち、今の会社に就職して10年ちょっとになります。

質問の内容は、これから先このまま会社に勤め続けるべきか、両親のいる広島の実家に戻って再就職すべきか悩んでいます。

私の両親は同い年で、60代半ばになります。まだまだ元気ではあるのですが、先日父に初期ガンが見つかったり、電話で話をしたり帰省したりした時に両親の老いを感じたりするようになりました。そろそろ広島に帰って、万が一の時に備えるべきではないかと思っています。

しかし、会社の社長たちにも恩があるのです。社長たちは私の両親とほぼ同い年です。私は就職して2年ほどした頃、突然体調を崩してしまいました。仕事に遅刻したり欠勤をしたりすることが増え、1年間休職したこともあります。そのような状態でも社長たちは私をクビにすることなく雇い続けてくださり、その上あれこれと気を配ってくださったおかげで今も何とか働き続けられています。まだ私の病気は完治しておらず、迷惑をかけ続けているので、何か恩返しがしたいと思っています。

今、こうして文章にしてみると、私の悩みはとても贅沢なものだという気がしてきました。恩返しをしたいと思える会社に勤められて、帰りたいと思える両親がいるなんて、恵まれたことですよね。しかし、だからこそどうしたらいいのか分からなくなってしまいます。


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お坊さんからの回答 5件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

あなたの幸せって何でしょうね〜それが親が一番望まれていること

仕事のこと、親のこと、自分のこと、いろんな事を考えながら、人は 時々で決断していかなければなりませんね。あなたは、相手を思いやれる素敵な方ですね。

僧侶の務めをしていますとね〜 親側の 子ども側の、立場や悩みが 同時に見えてきます。それぞれに抱えているものがあり、大切な人だからこそ! 真剣に 悩まれるのですよね。私からは、ハッキリした回答など ありません。僧侶だからといって、その人の人生を決めて、あ〜しなさい。こ〜しなさい。なんて言えるはずもなく。
ただね。。。親は、どんな状況にあっても、自分のことより、子どもの事を気にかけ 幸せを願っておられます。寂しいって、私には おっしゃるのにね〜 やっぱり 親なんですよね◎

どういう形で、親に 感謝を伝えていくか。
側に住むことなのか、離れた地で 精一杯 頑張ることか。

あなたの 幸せって、何でしょうね〜
それが、ご両親が 一番 望まれていることでしょうね〜(*^^*)

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有り難し
おきもち

はじめまして(*^^*) 中田みえです。 教善寺 住職として、母親として...
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二冊の本は同時に読めない

悩みに贅沢も貧しいもありません。
現実にお苦しいことと思います。
親子関係というのは程よい距離感というものがあります。
私はほぼ同居ですが、兄は遠くにいます。
その方がかえって有り難がられ、私のように近くにいると煙たがられる(笑)ということもあるものです。
子供のでき得る親孝行の最上のものとはなんでしょう。
それは「もうお前は大丈夫だ」と親御さんから認められるように独立して安心させてあげることであると思います。
親御さんの最高の子供孝行は何か。どんな困難にも打ち勝てる強さ、力を与え続けてあげること、一人前に育てて送り出してあげること、などなどです。
では仏教で師匠が弟子にできる最高の弟子孝行は何か。
自分が死んでも弟子が自分一人でも大丈夫なように悟りの内容をキッチリ伝えられるようにさせることです。弟子も師が在世の内に正覚を得る事が最上の報恩行です。
人はいつか死にます。死んでからでは遅い。
あなたが親より先に死んでしまう事もあり得る。
報恩とは迎合である必要はない。
あなたがあなたを生き切ることである。
あなたが本当に親の恩を感じているならばそれはちゃんと向き合えばちゃんと伝わる。
二冊の本は同時に読まなくて良い。二つのページをいっぺんに読むことですら出来ないのが人間。一行ずつ、一文字ずつでもいい。ワンパクでもいい、たくましく育って欲しい。

母に逢うては母に、父に逢うては父に尽くし。
何もそばにいる事ばかりが報恩ではないかもしれません。
そうです。あなたが人生において最上の生き方をすることなのです。
仏門の最上の報恩行とは人間の情愛としての恩愛を離れ、恩愛に拘束されずに、
それぞれが個々に独立して安穏、無為に生きることが真実の報恩です。

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有り難し
おきもち

あなたの人生です。

今の気持ちを社長にも、ご両親にも相談されては如何ですか?
あなたの素直な気持ちを述べてみて下さい。
それであなたのご両親、そして社長の気持ちも分かるし
あなたの気持ちも社長にも、ご両親にも伝わる。
それからもう一度考えてみては如何ですか?

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有り難し
おきもち

50代、妻と娘2人。 若い頃はタイやインドなどアジアを中心に10年程旅行...
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二つの恩返し

しんご様へ

今回の文章より本当にその優しい方であることが伝わってきました。
二つの恩返し。
このまま会社に残るのは、会社の社長さんへの恩返しは親への恩返しではありませんか。
社会で活躍している子供の姿を見せること。
それも一つの恩返しではないでしょうか。

また逆に両親のいる実家に戻り再就職する。
これは親への恩返しは会社の社長さんへの恩返しではなるのではないでしょうか。
両親のために介助など助ける子供の姿を見せること。
それも一つの恩返し。

どちらに決断しても、それぞれ恩返しになることだと思います。
きっと大切なのはそれぞれ、両親、会社の社長さんに対する気持ち
それなのではないでしょうか。

自分が恵まれていると気づかれたようで
そのことにまず感謝。
そしてその向うべき道を検討してください。
応援しています。合掌

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有り難し
おきもち

鈴木光浄
「人の一生に寄り添うことのできるお寺」を目指しております。さまざまな御縁を...
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私が親なら・・・

 しんごさん、あなたは自分体を押し切って誰かのために何て素晴らしい発想の持ち主。地球の平和のために何てことより、こんな人が増えたほうがもっと地球の平和に貢献できるのではないでしょうか。
 私はもしあなたの親なら、「いつも通り、帰れるときに帰ってきてほしいな。」と思うのでしょうか。実はあなたと同じ世代は親の介護でどうしても仕事を辞めなくてはならなくなり、人生路頭に迷う人が多くいます。これはあなただけの問題ではなく、今や社会問題となっています。本当に年末年始に帰省して、お酒の力を借りずに、「仕事はやめられない。・・・」と仕事に差し支えない程度に親の世話をすることを伝えます。お父さんには治療に恐らく入院と思いますが、入ったほうが良いと思います。そして、終末医療に備えたほうが良いと思います。私は結論ありきで帰省することを望みます。だから、お酒は飲むな。
 国はあなたに対して十分な受け皿があるとは思いません。今の仕事はやめてはなりません。お金で解決できるなら、解決する道を自分で選択しましょう。あなたの病気のこともあるのですから。
 本当に未来のことを考えるなら、保険など使えるものは加入するなり、すべてを有効に使うべきです。
 死に関しては僧侶としていつも考えています。私の恩師が夏に亡くなりましたが、悲しい反面、これでお見舞いしなくても済んだとホッとしたのも事実です。肝心なのはその後どう生きるか。今でも恩師の教えがたまに頭の中に蘇ってきます。人生につまずいたとき必ず蘇るのです。そんな思いで親を見て欲しいな。
参考にするかしないかはあなた次第です。

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有り難し
おきもち

あなたの小さな悩み相談お答えします  私があなたの悩みを解決するのでは...
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質問者からのお礼

早速ご回答いただきありがとうございます。

そうですね、私自身あまり考えがまとまっていないこともあり、また照れくささもあって、真剣に相談したことはありませんでした。年末年始に帰省する予定なので、お酒でも飲みながら相談してみたいと思います。

中田様、ご回答くださりありがとうございます。

自分の幸せですか・・・両親のこと、会社のことで頭がー杯で、そこまで考えが至ってなかったですね。ずっと悩み考え続けてきたつもりでしたが、まだまだ浅かったのかも知れません。もう少し落ち着いて整理し直したいと思います。

水上様、中田様、お忙しい中アドバイスして頂き、本当にありがとうございます。

丹下様、ご回答くださりありがとうございます。

なるほど、やはり皆様のご回答に共通するのは「人生において最上の生き方をする」ということでしょうか。今の仕事を続けるにしろ、帰郷するにしろ、自分がしっかり生きられていなければ、恩返しどころではないですよね。「二冊の本は同時に読まなくて良い。~」、分かりやすい喩えで納得出来ました。

まだ今後どうすべきか決断は出来ませんが、皆様のアドバイスを読ませていただいたおかげで、後ろ向きに悩んでいたのが前向きに考えられそうな気がしてきました。また悩むことがありましたら、是非またお話をお聞かせください。

大鐵様、ご回答くださりありがとうございます。

親心とはそのようなものなのでしょうか・・・未だ親になるどころか結婚も出来そうにない私には到底思い至らないです(^_^;)

大切な人を亡くされたのですね。私はまだそういう経験をしたことがないのですが、私も順番通りにいけばいつかはそういう日を迎えるのでしょうね。その時はたぶん大鐵様のお話を思い出すと思います。

皆様のアドマイスは参考にさせていただきますが、もちろん最後は自分で決断します。しかし、ご回答をいただいたおかげで、ただ座って悩むだけでなく、いずれの決断をするにしてもそれに備えて自分にできる限りのことはしようと思えるようになりました。

『無料でお坊さんに質問ができる』ということで気安く質問をしたのですが、皆様お忙しい中でこの様な質問に真剣にお答えいただいて、何だか申し訳ありません。本当にありがとうございます。

鈴木様、ご回答ありがとうございます。

なるほど、その様な考え方もあるのですね。たぶん、両親も社長も、いずれの決断をしても信じてくれるような気がします。感謝の気持ち、大切にします。

応援までしていただいてありがとうございます。

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