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世の中おかしい

回答数回答 2
有り難し有り難し 39

こんにちは。
これは自分とその周囲だけでなく、世の中全体についての質問です。
私はたくさんの善い人を見てきました。暑い(寒い)中で道のゴミを拾い、掃除しながらも笑顔で挨拶を返してくれる方。突然の雨で服屋の店先で雨宿りをしていた時に傘を貸そうとしてくれた服屋の店員の方。外出先でトラブルにあったときカタコトの日本語で懸命に助けてくれて笑顔で手を振って去っていった外国人の方。彼らには思い出すたびに心から感謝できます。どのような縁かは分かりませんが彼らのような善人に度々会ってきました。
一方で、他人を平気で騙し、脅し、傷つけ、奪い、それでいて自身が傷つけば善良な被害者のようにふるまう人間が多くなっているように思えます。思い込みであるかもしれませんが、善い人よりもこのような悪人(と思える人)が金を得、地位を得ているように感じます。例えば、詐欺師は人を騙して金を得、のうのうと暮らしています。横暴な人は気の弱い人を力で脅して無理やり従わせようとします。自身の我が侭を言いたいだけ言って周囲の人のことを考えない人といます。あげく、騙されるのが弱いのが文句を言われる方が悪いとまで言われることもあります。
仏様はいつも黙して見ていらっしゃるように思えますが、私は善い人よりも悪人が得をするようなことが納得できません。これは善人の試練とでもいうのでしょうか…。仏様やお坊さまはどのように考えますか?日々どのような視点で人を見ていらっしゃるのですか?


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

理不尽なのがこの世です。

たしかに、丸猫さんが言われるように、この世の中は理不尽ですね。
私も何度も、同じように思いました。
でも、角度を変えてみれば、あらゆる人間が存在するのも、この地上世界だと思います。暑さがあれば寒さが分かる。高さがあるから低いが分かるように、良いことも悪いことがあるから分かります。
いろんな人間を見て、そして我が身を振り返る。辛いことで楽しさや、優しさも分かります。
様々な経験をするために生きているのだと思います。

それにすべては、原因と結果の繰り返しですから、自ずとその行った行為の結果は出てきます。一時的には、理不尽かもしれませんが、長い目で見た時には、それなりの結果はあります。
仏様はどのように見ておられるか、ただ、原因と結果を見ているだけです。もし、途中で手出ししたら、その人の意図が変更されてしまいます。
まずは、悪事をせず、善行に励みことが仏道修行の第一歩です。と言ってもなかなか難しいですが、意識して良きことを行うしかありません。

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日蓮宗のお寺で、名古屋市南区にあります。 ”お寺は生きている人のためにも...
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拝読させて頂きました。
あなたのおっしゃる通りです。私もそう思います。
ただ自分のしたことは必ず自分に様々な形で戻ってきます。それがどのような形で戻ってくるのかは私達にはわかりません。仏様にしかわからないです。
それでも犯した悪事は必ずその者に戻ってきます。

想像してみてください、犯した悪事は自分は覚えているかもしれませんし忘れてしまうかもしれませんけれど、誰かが必ず覚えています。もしかしたら忘れた頃かもしれませんし、もはや手も足もきかない死の間際かもしれません。その時は自分にはどうにもできない時でしょう。
その時どんなに自分が悪かったと思って後悔してもあとの祭りです。
報いを受けるしかありません。
罪はなかったことにはできないからですし、他のことと相殺することもできませんからね。

後悔先に立たずです。

ですから私達が心がけていくことは清い心をもち、善い行いを為していくことです。

どうぞこれからのあなたの人生も身も心も清めて善い行いを心がけて生き抜いて下さいね。

あなたのお心も行いも神仏が見ています。他者が見ています。何よりあなた自身が見ていますからね。

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有り難し
おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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質問者からのお礼

ありがとうございます。
人の振り見て我が振り直せ
まずは自分が善いことを積んでいくべきだと感じました

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YouTubeのオススメに「良い人・優しい人が損する理由はこれです」みたいな動画があったので、とりあえず観てみました。その動画には「ブッダの教え」というサブタイトルが付けられていました。 優しさと思いやりが、いいように利用され苦しむ主人公の話でした。 その後、主人公が見つけた答えは、 ①「自己尊重と他者への尊重のバランス(自分自身と他人の間に健全な境界線を引く)」 ②「自分の気持ちや考えを尊重してもらえない関係は健康的ではないと理解しそのような関係とは距離を置く」 ③「支援や協力が真に価値を持つ場合にのみそれらを提供するようにする」 というものでした。 私にはとても良い話に感じましたが「我を無くす」から遠のいてるようにも見えて、この話をどこまで鵜呑みにしていいのか迷っています。 「ブッダの教え」とありますが、この動画に出てくる登場人物名や逸話をネットで検索してもそれらしいソースが見つかりませんでした。 (生きにくさを抱えた現代人向けの創作?) ここでお坊様方にお聞きしたいのは①②③は仏教的に見て、実行しても大丈夫な内容でしょうか。 またお坊様方の考えなどもお聞かせ頂けたらと思います。 よろしくお願いします。 補足です。 私は優しさ・善良さとは程遠い人間ですが、周りではよく聞く話だったので、このテーマに関心がありました。

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