干支の守護本尊(節分前に誕生日の場合)
私の干支は卯年なのですが、誕生日が1月下旬なので、
旧暦だと前の年の干支の寅年ということになります。
新暦で過ごしている今の時代、ホントのところは
どうなのだろうかと疑問に思いました。
それによって、守護本尊が違ってくると思うのですが
どうなのでしょうか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
干支(えと)は中国の古代思想の一つ
shirakoさんは、西暦1975年、昭和50年1月生まれですので、太陽歴の干支は、(乙卯きのとう)となります。しかし、(太陰暦)ですと西暦1974年、昭和49年翌1月うまれ、干支は(甲寅きのえとら)、月の干支は(丁丑ひのとうし)となります。また、守護本尊は太陽歴では文殊菩薩、太陰歴では虚空蔵菩薩になります。干支は十干十二支の簡略化した漢字で(えと)と読みます。易経の陰陽5行説に基づいて考えだされたものです。中国の古代思想は、自然界が陰(月)と陽(日)、木、火、土、金、水の関係で互いに補ぎ合い、調和しあってできているとの考えです。十干は甲(木の「兄」、きのえ)、乙(木の「弟」、きのと)、丙(火ひのえ)、丁(火ひのと)、戊(土つちのえ)、己(土つちのと)、庚(金かのえ)、辛(金かのと)、壬(水みずのえ)、癸(水みずのと)です。十二支とは、子(ね)、丑(うし)、寅(とら)、卯(う)、辰(たつ)、巳(み)、午(うま)、羊(ひつじ)、申(さる)、酉(とり)、戌(いぬ)、亥(い)です。年月日それぞれに干支が組み合わされ、甲子(きのえね)、乙丑(きのとうし)、丙寅(ひのえとら)、丁卯(ひのとう)の順に進んでいきます。還暦は、十二支が五巡したことになります。また、十干の年干で有名のが丙午(ひのえうま)年生まれの女性のことです。尚、四柱推命は中国の歴史のある占いです。古代中国で皇帝が、陰暦で国民の生年月日と生まれた時間と、人々の性格、宿命、運命、金運、相性、財運、結婚運、才能、未来予測等の相関について長年調査し、ビッグデータとし集積して、統計分析をおこない、集大成をしたものです。統計手法を使った占いですので、よく当たると言われています。私も台湾で占ってもらった所、女房との関係はよく当たっていました。守護本尊様信心と併用により、ご利益倍増と思われます。
なるほど「40代」で「卯年」かぁ、じゃあ私より5歳下だな。
こんな感じで、自己紹介の時に、干支を言うことで年齢がわかります。
あなたも自己紹介の場で干支を聞かれたら、迷わず「卯年」と答えると思います。現代では、西暦の1月1日を基準に干支を決めていると考えてよいでしょう。
仏教には、様々な如来・菩薩がいらっしゃいますが、その中でも功徳が顕著といわれる、千手観音、虚空蔵菩薩、文殊菩薩、普賢菩薩、勢至菩薩、大日如来、不動明王、阿弥陀如来の八尊を、十二支に当てはめ、その生まれ年によって、割り当てられた本尊を守り本尊としています。
子歳は千手観世音菩薩
丑、寅歳は虚空蔵菩薩
卯歳は文殊菩薩
辰、巳歳は普賢菩薩
午歳は勢至菩薩
未、申歳は大日如来
酉歳は不動明王
戌、亥歳は阿弥陀如来
仏教の十二獣(=十二支)は、密教などで説く十二宮(星座占いのようなもの)を配当したもので、これに大集経虚空目分浄目品・十二縁生経・並びに大集星宿品の三経、さらに易の八卦や八箇により、如来・菩薩を割り当て、守り本尊が決められたとされています。早い話が占いで決められたものであり、たいした根拠はありません。虚空蔵菩薩でも文殊菩薩でも好きな方をおえらびになればいいですし、両方から守られていると思っていても良いと思います。もっといえば、例えば「私は大日如来が好きだ」と思ったら、大日如来をあなたの守り本尊として拝めば良いと思います。
質問者からのお礼
光禪様、実はどちらでもよいのではないかと思い、都合のよい解釈をして両方が守護本尊と思おうかと考えていたところでした。しかし、欲深の考え正しくはどうなのかと悩み、質問させていただきましたが、間違いではないようで安心しました。ありがとうございます。
清水様、少しだけ知っているつもりの四柱推命ですが奥深いと思いました。機会があれば、もう少し掘り下げてみたいですね。占い盲信派ではないですが。詳しいご回答ありがとうございました。
三宅様、ついついこだわりが出てしまいがちですが全ての仏様を大切にを心がけたいです。ご回答ありがとうございました。