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再質問

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自己嫌悪、罪悪感、で毎日心が押しつぶされそうです。
初回質問にも同じような質問をhasunoha様にしたことがあります。お坊さまの回答で心救われたのは一瞬で、また毎日のように罪悪感と自己嫌悪で頭の中いっぱいです。
自分がとても愚かで嫌いです。
ですが、毎日考えるのに疲れるため、解放されたいとも思ってしまいます。甘いですよね、一生背負わなきゃいけない事をしてしまったのに。。。でもなにも考えず、幸せになりたいです。自己嫌悪、罪悪感は解放されますかね?

また、お坊さまの周りに私のような愚か者はおりますか?また、その方はどう立ち直っておられますか?


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

立ち直るとは問題がなくなることでなく問題を引き受けること

苦しみから解放されたいと願うのは当然ですからそれは甘えなどではありません。
また、初回質問を拝読させていただきましたが、あなたがした行為はあなたが愚かだという理由だけでしてしまったものではありません。
ご自身でも少し分析されておられましたが、そこには様々な原因がからみあってそのようになってしまったのでしょう。

今、あなたはそこから解放されたいと願っていますが、その行為はすでに過去のものです。今のあなたの苦しみは過去の行為によるものでなく、過去の行為に対する今の「あなたの考え」によるものです。
苦しむ自分の考えに対して他の自分の考えを持ってきて対処しようとするのは泥水を器の中で泥と水に分けて泥を取り出そうというものであります。
そうではなく別の器を持ってきたり、他から水を大量に注ぐような方法のほうが効果があることでしょう。
すなわち、「他者の考え」やそれを受けての「自分の行動」が求められているということです。

プロによるカウンセリングや教会での懺悔、もちろんお寺で僧侶にご相談いただくことでもかまいませんが、面と向かって他者に罪を告白することは有効ではないでしょうか。
もちろん一番は行為の相手であるご本人と真向かうことでしょうが、それには大変な勇気が伴いますし、相手の心情もあることですからこちらの思いだけでは難しい面があります。

あなたは初回質問で因果応報を恐れておられましたが、既に因果応報の中にあるのです。というか世の中には因果応報しかありません。
因果応報とは簡単にいえば原因によって結果が生まれるということです。なんとなくイメージで、悪い事をしていればバチが当たって事故や天災に遭うというようなことを想像しますがそうではありません。この例の前者と後者は因果関係で結ばれないでしょう?
でも悪い事をしたら、それが法を犯すものなら捕まったり、あるいはそうでなくとも自分に後悔や不安が生じたりします。これが因果応報です。

自己嫌悪や罪悪感から解放されるという結果を求めるならばそのための原因が必要となります。つまり原因があり条件がととのえば不可能ではないということです。
しかし「解放される」ということの内容は、それがキレイさっぱりなくなる事ではなく、それを自分が引き受けていけるという事かもしれません。
自分の思いを超えて事実に身を委ねられた時、人は救われるのだと思います。

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有り難し
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はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生...
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質問者からのお礼

ありがとうございます。
どこかお寺など、自分の気持ちを話せる場所に行ってみようかとおもいます。

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