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自閉症児の育児に心が折れそう

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自閉症スペクトラムの娘がいます。三歳半で幼稚園の年少です。知的障害はありません。娘は突然笑い出したり、テレビのナレーションを延々喋り続けます。それでも自閉は中度に近いが、軽度だそうです。
週2で療育に行っています。言葉のキャッチボールはできません。要求、自己主張、「手伝って、助けて」などのヘルプはできます。具体的な指示理解はできており、曖昧な指示が苦手です。
夫と二人で、娘自身が愛されていると実感できるようにと心がけてきました。マナーやルールも躾てきたつもりでした。
でも昨日あった幼稚園の個人懇談で、娘がお友だちを叩く、と聞いて心が折れそうです。
健常児よりもずっと手がかかり、ストレスもプレッシャーも多い中、娘のためにと思って頑張ってきた結果がこれなんだと思うとやりきれません。
叩く状況の一つは、「ねぇねぇ」と話しかける際に肩を叩く力が強すぎ、またしつこいために嫌がられているとのことです。
もう一つは帽子で叩くそうなのですが、これが数回あったけど状況がよく分からないとのことで、その事も含め今後、療育先にお願いして幼稚園訪問してもらい三者で話し合っていく予定です。

でも、私はもう正直なところ何もしたくありません。
娘の気持ちより、嫌がるお友だちの気持ちの方が分かります。「ねぇねぇ、お友だちー」と呼び掛けられ「なに?」と答えても突然笑い出すだけの子にどう対応しろっていうんでしょう。娘は覚えてるにも関わらず、呼び掛ける時に相手の名前は絶対に呼びません。そんな子と仲良くできるでしょうか。私ならしたくありません。

娘は手帳が取れないため、いずれ小学校に行かなければいけません。支援級に入れるかどうかは分からない。おそらく普通級で支援員をつけてもらうのが妥当になる、と専門医に言われました(通級制度がない自治体です)
そのためにも今やるべき事がたくさんあると思います。
でも、もうやりたくないのです。
頑張ろうと思えなくなりました。
今日もなんとか送っていきましたが、本当は幼稚園を休ませたい気持ちでいっぱいです。

療育も幼稚園も一体何のために行かせているのか分かりません。娘はどちらも行きたいと言いますが、オウム返しがメインの娘なので本心かどうかは分かりません。
遅いイヤイヤ期にも突入したようで、対応しきれません。
「お母さんがしっかりしてるから大丈夫」はもう聞きたくありません。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

児童デイの活用も

すてふ様

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

幼稚園では加配はついていないのでしょうか。

幼稚園側の保育士に療育経験のある方がいるだけで、かなり対応も違ってくることがあるかとは思うのですが・・

加配がつけられないかどうか、その点もご相談下さいませ。

視覚優位の感じはありませんか?

言葉での指示が通りにくいようでしたら、イラストカードが有効になることもあります。根気よく、イラストカードで理解を促せていければ、うまくいくこともあるかと思います。

マナー・ルールに関してのしつけは、大切なことですが、あまりに過度となれば、それが二次障害に繋がりかねないこともあるため、少し慎重さも。

危険認知はどうでしょうか。危険認知が難しいようであれば、やはり色々と大変であるかと存じます。

言葉が出ているため、判定は軽度のようですが、今後の発達検査によっては手帳がもらえることもあるかとは存じます。

週2の療育では物足りなさがあれば、療育にも取り組んでいるところの児童デイの活用も。やはり、お母さんにも休み、余裕も必要です。児童デイは、手帳が無くても医師の診断があれば利用が可能なはずです。

あと、拙生が勧めますのは、オーソモレキュラー(栄養学)療法についても検討の余地があるかと存じます。

やはり、脳の発達・脳神経系のバランスの問題を、向精神薬などの薬物に頼らずに、栄養学で調えていくというところであります。宜しければ色々と調べて下さいましたらと存じます。

川口英俊 合掌

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おきもち

Eishun Kawaguchi
最新の仏教論考はこちらでご覧頂くことができますが、公開、非公開は随時に判断...
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毎日新しい気持ちで

何かトラブルがあっあときに、
「またか」「この子はいつもこうだ」と、
過去のトラブルとつなげて思いだすと、余計に腹が立ちます。
毎日毎日が新しい1日。
心の中に過去や未来についての「妄想雑念」を膨らませると、キリがありません。
嫌な妄想雑念は、脳内に嫌な感情を垂れ流し続けます。
「妄想雑念」という毒を脳内に作り出す時間を、できるだけ少なくしましょう。
「今・ここ」の現実を生きるようにしましょう。

アルボムッレ・スマナサーラ長老という有名なお坊さんの本で、
人間の動きは、伸ばす・曲げる・膨らむ・縮むしかない、というような内容がありました。
一瞬一瞬は、単純な動作しかない。
なのに私達は、「妄想雑念」で、生きることを難しく考え過ぎてしまうのではないでしょうか。

鼻唄を歌いながら生きるような、瞬間瞬間を楽しむ人生にしましょう。
幼稚園に迎えに行く最中は好きな音楽でも聴きながら、など。
隙間の時間に、人生を楽しみましょう。
真面目なときは真面目に、それ以外は不真面目に生きましょう。

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有り難し
おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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質問者からのお礼

まずはお礼が遅くなりまして、申し訳ありませんでした。
またかなり感情的な質問になってしまったことも反省しています。
三歳児検診で発達相談を断られたり(軽度であること、大人が困る特性ではないこと、他に相談先があること、役所も忙しいからという理由でした)
役所主催の親のための講習を断られたり(先着順とあったので申し込むと、大人が困る特性がある方が優先と言われました)
などが重なってかなりしんどい時期でした。

川口英俊様
回答ありがとうございました。おっしゃる通り、視覚優位です。家ではテープで線を引いたり、興味のある物を隠したりして上手くいくのですが、幼稚園ではそもそもお友だちに興味があり(良いことなのですが)気が散ってしまうようです。先生はよく気付いて工夫してくださっていますが、まだ入園してから数ヵ月で娘も慣れていない部分もあり、なかなか上手くいかないのかもしれません。
幼稚園は受入れ推奨の指定園で、加配の先生はつけていただいてます。また、園では年少の全児童に対し絵カードでの指示をメインにしてくださっています。情報が足りずに申し訳ありません。
噂の域を出ませんが、担任の先生はしっかりした学年主任の先生で、クラスには手のかかる子が集められているようです。加配の先生も対複数なので、手が回っていないのでは、という不安もあり、療育先からの園訪問ではその辺も見てもらうことにします。
また、ご提案いただいた児童デイやオーソモレキュラー療法も、もう少し気持ちが前向きになったら調べてみたいと思います。

願誉浄史様
回答ありがとうございました。嫌な妄想雑念は、脳内に嫌な感情を垂れ流し続ける、というのは本当にそうですね。自分でも、はっと気付く瞬間はあるのですが、そこから離れるのがなかなか難しいです。
主人も私に一人の時間を作ろうと頑張ってくれているのですが、今はまだその時間をあまり楽しめずにいます。まずは以前好きだったことを、また楽しめるように、気持ちを楽にしていけたらと思います。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ