私は冷酷な人間なのか 人を切る辛さと葛藤
先日まで、友人に関わってもらい、起業を志していた者です。
今回は、その友人との関係で悩みがあり、ご相談させて頂きました。
今回、とある出来事(それまでにもいくつか相手の言動で気になる点はありましたが)がきっかけとなり、友人には従来とは違いコアメンバーとしてではなく、あくまで諸業務のアウトソーシング先として関わってもらうことになりました。
つまり、「人を切った」ことになるのかなと思います。
簡単にきっかけとなった出来事について説明すると、とある方との面談の予定がありましたが、
こちら側のミスで時間のセッティングがうまくいかず、面談が流れてしまった形になりました。
その際に、私としては、こちらのミスなので丁寧に謝罪し、また可能であれば日程を再調整しようという内容のメールを面談担当者との窓口である友人に送信するよう依頼、それに対して相手の方から連絡がありました。
ただ、返信頂いたメールには、私どもに対して厳しい言葉がありました。
少しショックでしたが、社会人として当然のことを言って頂いているので、私としては甘んじて受け止めようと言いましたが、友人は激怒。
しまいには逆ギレしてしまい、あやうく感情的に書いた反論メールを相手先に送る寸前にまでなりました。
その一連の出来事がきっかけになり、それまで抱いていた感情と合わさり、一緒にはやっていけないのではないか?と思いました。
理念や方向性、人への接し方の違いを感じることが今までも何度かあったので、迷いましたが今回の結論に至りました。
私自身、まだ未熟ではありますが、
「こうすれば社会がよくなるかも!」と思うアイデアがあるので、しばらく一人になっても構わない気持ちもあるので、現在も起業活動はしており、少しずつではありますが、形になりつつはあります。
しかし、今回の件は、自分の中で「人としていけなかったのではないか?」と思う部分があります。
私は冷酷な人間なのか、また人を切るようなことをしてしまうのではないか、そういった不安もあります。
友人にも悪いことをしたとは思います。
(では元に戻るかと聞かれれば、元には戻らないと思いますが、、)
考えが合わないから切る。
この行為は、人として私はいけなかったのか、
私は冷酷な人間なのか、客観的なご意見を頂ければと思います。
何卒よろしくお願い致します。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
正解の無いことですよ
今から10年くらい前に流行ったアメリカのカリスマ経営者、ジャック・ウェルチは「解雇は客観的な会社の状態に基づいた経営判断なんだからアイム・ソーリーと言うな。そうやって感情をさし挟むからかえって解雇される人に対して失礼になるんだ」的なことを言っていました。
また、「『能力はあるけど価値観を共有できない人』と『能力はないけど価値観を共有できる人』のどちらかを切らねばならないなら、『能力はあるけど価値観を共有できない人』を切りなさいとも言いました。
一方、日本での反応はと言いますと、当時まだまだ多数派だった日本型経営を支持する保守派からすると「会社は家族だ。やっぱりアメリカ人ってのは薄情な奴らだな」と見られていました。ジャック・ウェルチとは正反対です。
結局どちらが正解か?
ジャック・ウェルチは航空機エンジンなど複数の分野でゼネラル・エレクトリック社を世界最大手に成長させた怪物です。
一方で日本型経営は戦後の高度経済成長という、世界史上でも稀有な復興と発展を生んだ奇跡です。
両者は真逆の考え方ですが、どちらも実績がある正解です。
結局、世の中に唯一の『正しい選択』があるはずだという考え方が間違っているのです。みんな違ってみんな良い。その違いが、広くは企業文化であり、狭くは経営者の個性です。
ただ、『取り合わせ』というものはありますけどね。高度経済成長期には年功序列と終身雇用制度は抜群の取り合わせでした。しかし、状況が変わって不景気が延々と続く停滞期にはこれほど希望の無い取り合わせもありません。それは絶えず変わりゆくことであり、正解はありません。
それにあなた自身の人柄と取り合わせが悪ければ、嘘くさい決断になるでしょう。しかしそれも経営者の数だけ人柄があることで、正解は無いのです。
その正解の無い世の中で、「あれはダメだ、これもダメだ」と減点法のモノの見方をすることこそが、生きづらい窮屈な世の中を作る原因となります。
良いんですよ、アナタはアナタで。それで後悔することがあれば、大いに反省すれば良い。思い切って方針転換しても良い。それがアナタなりの歴史となり、個性となり、文化となっていくのです。みんな違ってみんな良い。
人事の悩みは経営者なら誰もが通る道です。もっともっと色んな人に色んな話を聞いてみると良いかもしれませんね。
拝読させて頂きました。お仕事の中ではそのようなことは頻繁にあるものです。
できれば感情的にならずにビジネスとして冷静に対応していきましょう、これから五年十年後でもまたビジネスパートナーになる可能性がありますからね。
感情的になってしまったら好機を生かせませんからね。
質問者からのお礼
お忙しいなか、ご回答いただきまして、ありがとうございました。
無事に問題も解決いたしました。本当にありがとうございました。