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職場の方の心を病ませてしまった後悔

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有り難し有り難し 5

私の職場には、いわゆるお局さんAと、お局さんBがいて、この2人は年齢も、家庭環境も似ていて、お互い気が強いので、ことごとく対立していました。

私は、Aさんの直属の後輩で、年も20才下なので、Aさんの機嫌を取りながら過ごしています。その甲斐もあり、Aさんから基本的には可愛がられています。

それでもAさんから失礼な言い方をされカチンと来たりして、すごく嫌に思える時期があり、ズルいのですが、その頃にBさんとも仲良くなりました。
Bさんは、私にはいつも優しく、気にかけてくれていました。

そんな関係が何年も続いていましたが、今年の2月の中旬に、Aさんの横暴なやり方に、Bさんが完全に怒ってしまい、Aさんが挨拶をしてもBさんは丸無視をするくらいまで関係が悪化しました。
Aさんは「あの態度はあり得ない」と憤慨し、周りにBさんの悪口を吹き込んでいました。Bさんには仕事を頼まない等の言動もありました。
私もAさんと一緒にいる時は、Bさんからミスを厳しく注意されたりして、Bさんが怖くなってしまい、以前のように話すことはなくなり、どんどん距離が空いてしまいました。

結果、Bさんは社内で孤立して、会社を休みがちになり、先週、退職届が郵送で送られてきました。

Bさんは母子家庭のお母さんで、家のローンもあり、年齢的にも次の職場を探すのが大変だと思うのに、何十年も社員として続けた会社を辞めるというのはよっぽど追い詰められたのだと思います。

どうして私はBさんに何か声をかけたり、Aさんとの関係を改善するように動けなかったのか、毎日後悔が押し寄せ、憂鬱な気持ちで過ごしています。私もAさんが言うBさんの悪口に同意してしまっていたので、同罪です。
最近は優しかった頃のBさんのことばかり思い出します。

退職届が届いた日に、私からBさんにLINEを送りました。
「親切にしていただいたのに支えになれなかったこと、私自身もBさんを追い詰める原因の一つになってしまったこと」に対する謝罪を書きました。
既読にはなりましたが、返事はありません。私以外の人とはLINEのやり取りをしているそうなので、私に対して何か思っていることは確かです。
LINEを送ったことも余計なことをしなければよかったと思っています。

いつかBさんから許される日は来るでしょうか。

長文を読んでいただき本当にありがとうございました。

2023年4月8日 18:42

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

将来は未定です。まだ起きていないのです。

 こんばんは。人間関係の悩みは本当に多く尽きることがありませんね。ただ坊さんの立場からは「未来について」お伝えさせていただきます。
 読んで字の如く、これは時間の捉え方の一つで、「まだ起きていないこと」を指します。他に二つあるのですが、わかりますか?「過ぎてしまった時間」と「現在」で、これらと未来を合わせて「三世さんぜ」と呼びます。
 そして、物事は原因と縁があって起こります。つまり過去の何かが原因となり縁となって現在のことが起きているのです。
 それこそ、AさんとBさんとご自身と、(それから周りの人たち全ての)関わりの結果として、現状があるのでしょう?
 さて、現在が過去と分かち難く結びついて起きているなら、未来は現在と分かち難く結びついています。「未来を変えたいと思うなら、今の行動を変えよ」というのは、実に仏教的な捉え方なのです。
 ですから、「いつかBさんに許される日が来るでしょうか」という問いは、あまり良い立て方ではないと感じます。「私が、今からこれから何をするか」という要素が抜け落ちているように見えるからです。違いますか?
あなたにとって、心穏やかに過ごせるのは以下のどれでしょうか。
 Bさんに許してほしい。こちからコンタクトをしたとして、無視とかされたら嫌だ。話せても責められるかもしれない。その辺りの、どれがいちばん強いでしょうか。
 それによって、私たちからの「次の一手」も分かれていくと思います。

2023年4月9日 0:08
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有り難し
おきもち

一般大学(一般的でもないが…)から大正大学の史学コースへ。そののちお寺。坊...
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質問者からのお礼

佐藤良文様
この度はお忙しい中、ご回答をいただきありがとうございます。
おっしゃられた通り、「私が、今からこれから何をするか」というところまで考えが至っていませんでした。
正直に心のうちを言えば「謝罪のLINEを無視されたことへの悲しみ、苛立ちがあり、Bさんが今でも連絡を取り合っている社内の誰かに私の悪口を吹き込まれたら嫌だ」という思いは強いです。
改めて考えると、Bさんのことではなく自分の損得ばかり考えていました。
恥ずかしい限りです。。

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