hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

怒りを抑えるにはどうしたらよいのでしょうか?

回答数回答 3
有り難し有り難し 32

私は専業主婦でして、主人と二人暮らしです。

最近些細なことで言い争いになる事が度々あり、主人と話す事や同じ空間に居ることが苦しい時があります。
私自身未熟で、主人に心ない言葉を言い放ってしまった経験もあり、反省しています。主人は頑固者でして、自分が悪かったと認めることはプライドを傷つけるから出来ない様です。それだけならまだ良いのですが、事が起きたのを全て人のせいにしてしまい、被害者意識を強く持っています。

よく主人は私に「俺を怒らせるな」、と言います。その割に主人は私が怒ったりすると、それは「君が怒ったのは自分のせいではない、勝手に怒り出したんだろう」と言い出すので全く納得出来ません。

私は自分が感情を観察できず、怒りを野放しにしてしまうから怒ってしまうだけで、誰かに自分の怒りをコントロールされているのではないと思っています。自分が不快になったり怒ったりするのって感情を意識して観察ができない自分の問題なのではないでしょうか?主人の理屈では自分の怒りは誰かの発言や行動によるものであり、だから自分が怒るのは人のせい。だけど、相手が怒ってしまった時は怒ってしまった人のせいなんだから、自分のせいじゃない。結果全て人のせいとの事です。

じゃあその理屈だとあなたは感情を人にコントロールされて生きているのと一緒じゃないの?と主人に尋ねるとさらに怒りがヒートアップして、馬鹿にするななど怒鳴り散らします。こうなった時に私はなるべく冷静でいたいのですが、怒りをぶつけられると自分も怒ってしまうことがほとんどです。

一体怒りを抑えられないのはどうしてなのでしょうか?
そしてそれは他人にどうにかしてもらい、怒らなくなるものなのでしょうか? 私自身もうあまり怒りたくなくて、このように他人に怒りをぶつけられた時に自分の心をどう対処すべきか行き詰っており、分かってはいるのに怒りを抑えられない自分自身にいつも負けてしまっています。

アドバイスやご意見をお待ちしております。


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

言い返したくなっても、夫の怒鳴り声を聞き流しましょう


事が起きたのを全て人のせいにしてしまい、被害者意識を強く持っています。

ということがしょっちゅう有ったんじゃたまりませんね。同情致します。

その上、

自分の怒りは誰かの発言や行動によるものであり、だから自分が怒るのは人のせい。だけど、相手が怒ってしまった時は怒ってしまった人のせいなんだから、自分のせいじゃない。

という屁理屈で自分を正当化しているんだから、正直あきれてしまいます。失礼ながら、仕事に於いては上の方にはヘイコラし、後輩部下には威張っておられるのではないでしょうか?まさか、仕事相手や上司にこんな怒鳴り方はしないでしょう。要は、妻であり年下であるコマリさんに甘えているんだと思います。妻だから年下だから、許される。そういう前提で、怒鳴っているんじゃないかと思います。だから、年下のコマリさんに理詰めで反論されると逆ギレしてしまうのでしょう。

 理屈の上で破綻をきたしている怒りに対して、反論しても無駄です。理屈を説いても聞き入れない方の言うことを、真剣に聞くだけ無駄です。基本的には、聞き流すことです。怒鳴っていることをまともに聞くから、コマリさんも言い返したくなるんです。歳は上でも、精神的にはお子ちゃまなんだと思って聞き流してください。そう思って聞けば、怒ったり反論したりするのも、馬鹿らしくなると思います。
 なんて偉そうなことを書いてしまいましたが、私自身理屈で反論してしまい、相手の怒りの炎に「油を注いでしまった」経験が豊富にありますので。

 聞き流すと言っても、表面的には真剣に聞く態度を示してくださいね。ふてくされた態度だと、もっと怒るでしょうから。。それから、今回は何に対して怒っているのかというポイントだけは把握して置いてください。

   理屈の上で破綻した怒りに、理屈は禁物です。怒りは感情の産物です。怒りという感情に対処出来るのは、やはり「情」なのです。夫の怒りの原因がどこに有るか見極めて、相手への共感もしくは愛情をもって応じてあげることが一番の解決だと思います。

{{count}}
有り難し
おきもち

 目の前の方の悩みや気持ちをしっかりと受け留め、心を開いてもらうように努め...
このお坊さんを応援する

怒ったら動画に撮る

ご夫婦ともに冷静で仲直りしているときに、ご夫婦で約束を交わしましょう。
その約束は、相手が怒ったときに、相手の怒ってる姿を携帯電話などで動画に撮り、あとで見せ合う、ことです。

ご主人もあなたも、自分の怒ってる姿(感情失禁)を見たら、恥ずかしくなって「二度と怒りたくない」とさえ思えるかもしれません。

{{count}}
有り難し
おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
このお坊さんを応援する

聞いた話ですが

「はなまる学習会」という、子ども向けの塾を開いている方が、お母さん対象に行っている講演会があります。そんな中で出た話です。
 夫は犬だと思いなさい。
 かなり衝撃的な発言で、「じゃ俺も犬か」と一瞬かまえてしまったのですが、続きを聞いていると、「なるほどな」と左程たいした事ではありませんでした。
 曰く。男は序列を大事にしたがる。ポイントは「本人から見て」です。実際は妻が実権を握って良いのだけれど、彼から見たら「俺がトップ」と「思わせる」。犬も家族の中で序列を大事にしますね。実際は飼われているだけなのに、「こいつよりは俺のが上だワン」とか思っている、あれです。そう思わせるためには、「食事の順番を譲ってあげる」ことを例としてあげていました。何を食べるか決める。先に料理を並べる。「いつも食べさせてくれてありがとう」と言う。実際に作っているのは奥さんかも知れませんが、彼のストーリーというかプライドに表面上のってあげる。すると単純にも、「あ、俺トップの扱い受けてる」と喜ぶのです。
 平生そのあたりを示しておいてあげないと、「どっちが?」という場面になると俄然張り切って「俺が…」を言いたくなるのです。
 彼が「感情を他人にコントロールされている」のはその通りです。お馬鹿さんです。そういう意味では扱いやすい人でもあるのですよ、先ほどの例のように。あるいは仕事場で何か抑圧される環境があるのかも知れません。この辺りの「序列好き」は恐らく男性の方が強いので、その価値観が「夫婦といえども異なるのだ」ということをお互い飲み込めるまで、同じパターンを繰り返すでしょう。彼がおいくつか分かりませんが、私もその辺りを理解してきたのは40半ばからでした。「妻は序列をつける相手ではない。そういう意味で同じ土俵にはいないのだ」ということを、あなたが諭すのではなく彼が悟る。「妻とは戦う相手ではないのだ」と気づく日が、くるといいですね。

{{count}}
有り難し
おきもち

一般大学(一般的でもないが…)から大正大学の史学コースへ。そののちお寺。坊...
このお坊さんを応援する

質問者からのお礼

お返事いただきありがとうございます。

聞き流すこと、今の私に足りないところだと思っていました。
聞き流すというのもなかなか出来るようになるには大変そうですが、次回そのようなことがあったら実践します。
具体的なアドバイスを頂き、とても助かりました。
ありがとうございます。

願誉浄史 様、お返事いただきありがとうございます。
動画ですか。それもよい手段ですね。想像するだけでそのような動画は見たくない気持ちになります。
主人にも話してみます。
具体的なアドバイスをありがとうございます。

佐藤 良文 様、お返事していただきありがとうございます。

スッと心に降りてくるようなお話でした。新しい風が吹いた感じです。
序列を大事にしたがる、うちの主人はまさにそれです。いざとなるとワンワンと一生懸命トップだワン、と言っています(笑)
私はいわゆる手のひらで転がす、が非常に苦手です。自分の目的を果たすために上手いこと言って、水面下で操るというのは、見下したり騙しているような気持ちになって、こんなことしてよいのだろうかと疑問と罪悪感があります。実際手のひらで転がされている側はどんな気持ちなんだろうと、考えてしまうとなかなか実行しにくくて。
それが出来たら自分も旦那も楽になるというのも分かるのですが・・夫婦の平穏のためには出来るようになった方がいいのかなぁと、少し躊躇いますが努力します。

具体的なお返事で助かりました。ありがとうございます。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ