曹洞宗
僕は曹洞宗の僧侶に将来なります。質問です。曹洞宗の得度式の手順を教えて下さい。後、得度式で頭を剃るんですか?それとも自分で事前に剃るんですか?福島の寺で得度し、永平寺に修行に行きます。何ミリにするんですか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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形だけの得度にならないように
私の場合、中学生の時に丸刈りにして得度式をしました。5ミリぐらいです。
お師匠さんの指示に従いやってください。ぜひ形だけではなく、本当に仏道を学び実践し、救いの道を目指していただきたい。形だけの僧侶になるのではなく、心底、真理を見抜き安心して生きられる道を見つけ、自分という存在を究明していただきたい。
一応、得度式の流れです。
曹洞宗公式サイトより
一、剃度作法
・殿鐘三会大衆上殿
本堂(法堂)の鐘が打ち鳴らされると、その間に定められた順番で多くの修行僧が式場に集合します。
・本師上殿
受者にとって、仏道修行の師となっていただく本師(受業師)が場内に入ります。
・上香普同三拝
本師は、場内に入るとすぐに、この式を見守っていただく本尊様に香を焚き、礼拝を捧げます。
・洒水
水を注いで、場内をお清めします。
・受者上殿
三衣・鉢や戒を受ける受者が、場内に入ってきます。
・奉請
式を見守っていただく、仏法僧の三宝に帰依をして、証明を請います。
・礼讃文
出家をする受者の志を讃え、出家の功徳を高らかに表明します。
・剃髪
受者の髪を剃刀で剃り落とします。最後に「周羅の一結」をも剃り落とします。
・授直裰
衣(大衣、直裰・じきとつ)を本師が受者に授けます。
・安名
本師が受者に対し、仏弟子に相応しい新たな名前を授けます。
・授坐具衣鉢
本師が受者に対し、住するときに敷く坐具、そして、九条衣・七条衣・五条衣(絡子)の三衣を授け仏弟子に相応しい姿とし、仏弟子として生きていくのに必要な食器(応量器、鉢盂)を授けます。
二、授菩薩戒法
ここからは、仏弟子として生きていくのに必要な戒(菩薩戒)を授けます。
・懺悔
まずは、これまで生きてくる中で、数えられないほど犯してきた、様々な罪を懺悔します。
・三帰戒
仏法僧の三宝に正しく帰依をすることをお誓いします。
・三聚浄戒
悪事をせず、善事を行い、広く衆生を救うことをお誓いします。
・十重禁戒
十種の禁戒を授けていただき、菩薩として生きることを誓います。
・血脈授与
釈迦牟尼仏から本師を経て受者にまで正しく伝わってきた戒法の証明書を頂きます。
・回向
・処世界梵
法の美しい様子を詠み込んだ漢詩を唱え、得度式の終わりを告げます。
・普同三拝
その場にいる者全員が、本尊様に向かって礼拝
・散堂