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うまく伝えれませんが・・・

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本当にこのままでいいのか悩みます。社会貢献もあまりできていません。仕事に真面目に取り組めていて、仕事は楽しく、正しい事をやっている自信は大いにあり、周囲の人間からも「いい仕事だね!いい会社だね!」とよく言われますが、もっともっと、前進したいのにスキルがおいつきません。

たまに焦りも感じます。


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

普賢の願行

「やろうとはおもっているけれどやれないんです」という人は「やろうとはおもっているんですけど」を言い訳にして「やらないことを選択している」人なのです。
やることよりも、やらない事の方が快適なること極まりなし。
そっちを選択しているという事に向き合ってみましょう。
また、思うこと、考えることは、行動を躊躇させるものでもあります。
今の自分をキープしようとする事が、次の行動に移せない最大の邪魔者です。
人の眼が気になって何もしないままに一生を終えるなら、結果的に人の眼はどんどんあなたの事を悪しざまにもの言うでしょう。そっちを選択するべきでしょうか。人から悪く思われたくなければそれをバネに行動に移すこともできるはずです。
普賢菩薩とは、人間の行い、アクションをつかさどる象徴です。
誓願を立てましょう。
大きな志を持つ他ありません。
大きすぎてもいけません。
具体的であることが望ましいです。
たとえば「迷いが起きたら30秒以内に行動に移す、絶対に行動に移す」という誓いを立ててください。
そうすると30秒以内に行動しないわけにはいきません。
自分との約束があなたには何もないのです。
それがあなたの中の普賢菩薩に出逢っていないという事です。
願行、誓願の仏、普賢菩薩は、あなたの心の中で眠っています。
スキルが追い付かなければ、そのスキルを上げる誓願を起こすのです。
最後にもう一度。
おもっているうちは手は動いていない。
うちの坐禅会に「行こうとは思っているんですけど」という人の100%は「行こうとは思っているんですけど」を言い訳に、行きたくないを選択している人たちです。笑
アナタも、もう自分の言い訳煩悩を、内なる普賢菩薩を召還して即座に行動に移してください。

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有り難し
おきもち

お悩み相談08020659278
今月の法話 文殊の剣 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞(本文より) 「大丈夫、慧の剣を取る。」 大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。 智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。 それこそが智慧の剣なのです。 文殊とは自己を鎮め得た者の姿。 人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。 事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。 そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。 そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。 とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。 いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。 文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。 その文殊の剣とはなにか? お見せしましょう。 いま、そこで、みているもの、きこえていること。 たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。 文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。 本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。 見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。 そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。 あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。

今は成長段階の踊り場なのかもしれませんね。

そう思っていただきながら、今現在をやり過ごしてほしいと思います。

いずれ、次のステージに移行していることを実感できると思います。

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有り難し
おきもち

 浄土真宗(大谷派)/広島県広島市/17世住職。  1967年京都市生まれ。山形大学理学部卒業後、証券会社で勤務。30歳で脱サラし、親戚筋の超覚寺に入寺、45歳で住職継職。  遺族の分かち合いやお悩み相談などグリーフサポート活動を続け、お寺の掲示板による法語伝道にも尽力している。カープ坊主の会会員。
こちらに法事が入っていなければ、ご希望の日時に相談させていただきます。 想いを吐き出しても、あなたの環境は変わりませんが、あなたの気持ちは変わっていきます。 どうぞ安心してお話しください。

目の前の目標に頑張り、同時にその先の目標を見据える

「宝のある場所を目指して険しい遠路を、一人のリーダーに導かれたキャラバンが進んで行きます。しかし、途中で人々は疲労の極に達し、もうこれ以上進むことはできない、とリーダーに訴えます。ここで引き換えしては、これまでの苦労が無駄になってしまいます。この先に有る素晴らしい宝を捨てて、帰ろうなどというのか、と人々を憐れんだリーダーは、神通力によって少し前方に一つの城(都市)を 作り、あの城に入れば安穏になれると励ましました。この言葉を聞いて歓喜した人々は進んでその城に入り、疲れ切っていた体を休めました。 人々が休憩を十分にとったことを確認したリーダーは、その城をたちまちに消し去り、あの城は、あなたがたを休憩させるために私が作った幻の城に過ぎない。真の目的である宝処は近い、と説きました。」
法華経の第七化城喩品(けじょうゆほん)にある例話です。「化城宝処の譬え(けじょうほうしょのたとえ)」と言われております。

  企業でもまず「短期目標」を立て、その先に「中長期目標」を立てますよね。スポーツでも地区大会優勝、県大会突破という身近な目標を立てて、練習に励む場合も多いと思います。

「前進したい」という志は立派だと思います。会社に於いての「前進」とは、顧客をより満足させることであり、その結果として自社の利益と資産を増やすことに尽きると思います。会社の場合、十分な剰余金があってこそ、社会貢献が可能となると思います。利益や資産を増やすための方法論として、技術活溌、商品開発、顧客の開拓、オフィス改革、労働意欲の向上、経費節減、資産の運用等種々あると思います。
  こうした方法論の実現のために、あなた自身の能力の向上を目指す。長期的には、調査能力、分析力、企画力、交渉力、営業力等の向上が期待されるところです。そのための短期的な目標と方法を決めて、実行に移すことです。

尚、御注意いただきたいことですが、会社を「前進」させることがあなたの個人プレーで実現可能な場合もあるでしょうが、会社である限りは大部分チームプレーで実現されることだと思います。そのことに十分留意して頑張って下さい。

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おきもち

個別相談可能
 目の前の方の悩みや気持ちをしっかりと受け留め、心を開いてもらうように努めております。決して容易いことでは有りませんが、一期一会の気持ちで相談に、葬儀法事に励みたいと思います。    最初法学部部にで学び、4年間ほど公務員をしていました。(税務署勤務)その当時の学びと経験を終活相談に活かしたいと思います。                                              昭和63年5月に住職となってから、30年が過ぎてしまいました。仏教学・禅学もそこそこ真面目に学んだつもりですが、宗教学・宗教民俗学に力を入れて学びました。そういう分野については丁寧な回答が出来るかも。
一人一人の気持ちに寄り添い、傾聴に徹して、心をほぐしてあげられるよう、努めたいと思います。 それと同時に、完璧に出来るとは限りませんが、其の人が歩むべき方向を一緒に考えてあげたり、次の一歩を踏み出せるよう背中をおしてあげられるよう、努めたいと思っております。

質問者からのお礼

安穏寺 (天岑寺) 丹下 覚元様 / 林鴬山 憶西院 超覚寺 和田隆恩様 / 洞林寺 吉田俊英様

 早速の回答本当にありがとうございます。勉強させて頂きました。
月に数冊の読書により、自分に足らないスキルや考え、また、様々な業界の方と会話させて頂く日もあり、自分の無力さというか、ちっぽけさを非常に感じることが、年齢と共に大きくなってきています。
 実際には周りからは、仕事も順調そうで、家庭も充実していると言われがちですが、やはり、世の中からみれば自分の価値に戸惑うシーンもあります。
 小さなころから、何かと信仰心が強く、綺麗な心で生きなければならないと強く感じております。目の前にいる人を笑顔にするにはどうすればいいのか?毎日会う人をほんのちょっとでいいので笑顔になっていただくためには、と思い、色々行動し、自己鍛錬しているつもりですが、まだまだと圧倒的に力不足を感じます。
 特に、友人がどんどん起業していき、本気の姿を見ていると、ますます自分には覚悟が明確にたりないなと感じます。
 これからも日々精進を続けます。様々なアドバイス本当にありがとうございました。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ