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光合成するペット(自然と煩悩)

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私の中学生の時の「将来の夢」は、「動く植物を開発すること」でした。
一番興味があったのが、『地球温暖化』全般。一番、地球温暖化を促進されるのが牛のゲップと聞けば、「ゲップし難いエサ(植物)の開発」を、生き物(動物)が出すCO2を吸収しているのは緑(植物)だと習えば、「とんな場所でも行ける緑(植物)の生き物(動物)の開発」を、と考えてきました。
自分が排出するCO2は、自分のペット(動く植物)に吸収してもらい、酸素をまかなう。そういう世の中、地球に優しい生き方が出来る社会にしていきたいと思っていました。
それで、中学生の時も高校生の時も、農学部に行きたい!新しい環境作りに貢献したい!と思い続けていましたが、幸か不幸か、何故か勝手に出された推薦入試の願書→受かったら辞退出来ない受験に合格してしまい、長年の夢を変更するしかないという形で幕を閉じました。
でも、高校1年生の時に被災(阪神淡路大震災)した記憶のせいか、医学を学ぶのも楽しかったので、新たな道を歩む決意をしたのです。
そして、「只今」違う生き方をしながらも、ふとしたことから、また「動く植物」が必要なのではないかと思い、過去の自分の夢を思い出すようになりました。
西日本豪雨災害に遭ったからからです。もちろん、根本的には『地球温暖化』が背景にありますが、今回は『豪雨による土砂崩れ』でたくさんの尊い命が失われた背景から、人の手が入らない山、森の木々たちが、自分で動いて、土砂災害を防ぐ働きをしてくれたなら、少しは亡くなる方が減らせたのではないかと思ったのです。
でも、人間が、自然・地球をこうなるまで放置し、対策を練らなかったのもまた事実。
私は有馬温泉の近くに住んでいます。避暑地でもあります。が、最近、自分の部屋にデジタル式の温度計を置くようになり、自分の部屋の温度が、冬と夏で「なぬっ!!!」と思う程、寒暖差があることが判明しました。(昔と明らかに違うと肌でも感じられますが)。
この今年の猛暑、酷暑。北の端の1番涼しいハズの部屋の温度が、35度に到達しているではないですか。この前の冬には、部屋の中なのに氷点下になっていたのにです。
何故、もっともっと『地球温暖化』のことをちゃんと考えてこなかったのかと痛感している毎日です。
お坊さま達も、お寺さんの中で熱中症になっていませんか?
地球温暖化をどう捉えていらっしゃいますか?


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お坊さんからの回答 4件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

そろそろ本堂にクーラー付けたいなぁ…

昔は私もいろいろ考えたり活動したりするタイプだったのですが卒業しました。

温暖化についても大学の環境論の先生が「温暖化の原因はいろいろ言われているが、科学的に確定した結論はまだ無い。真摯な対策をしようという動きよりもむしろ、温暖化対策と謳えば儲かるビジネスになってしまっている動きの方が強い。単純に太陽の活動が活発になっているだけだという説もあるが、人為か自然かすらハッキリしていないんだぞ。」とおっしゃっていてナルホドな〜と思いました。

原発についても「安い安いと言われているが、撤去費用の話題になると官も民もみんな黙ってしまうんだ。本当は安くないと分かっているのに安いということにして広めている。あれは異常だぞ。」とおっしゃっていました。

今になってソーラー発電が意外とエコとは限らないと分かってきたり、原発事故の結果を見るにつけ先見の明のある教授だったなと感じています。

素人考えですが、ぶっちゃけ環太平洋でこんだけ火山活動が活発になってるんだから、そりゃ暑くなるでしょと思わんでもないです。地震のリスクが差し迫るということはプレートに負荷がかかってるわけですから、そのエネルギーが熱になりそうな気もします。いや知りませんけど。

木に関して国内に限れば、今は植える時よりも『適切に伐採して管理すべき』時です。地方が抱える林業の問題を調べてみて下さい。これは土砂崩れとも深く関連します。開発するなら是非『杉以外の苗の大量生産体制』を開発していただきたいです。これは日本を変える技術となるでしょう。

まぁ、そんな理系なことは頭の良い人たちに任せるとして、文系のお坊さんは日本人のサラリーマン根性をブチ壊して社会のあり方、街のあり方を変えるのが職分でしょうね。長袖長ズボンのスーツ着込んでクーラー効かすのは今や公害でしょ。逆にその格好でクーラー効かさないのもモラハラです。昼間だって寝てりゃ良いんすよ。実際、暑い地域の人たちは昔からそうしてます。日本だって真夏の農家は昔からそうしてます。温暖化するずっとずっと昔からね。

変化を抑えるとか昔に戻すのも1つの手ですが、皮肉なことにそれは社会や世界を変える能力のある人が取り組むこと。
我々草の根の取り組みとしては、適応することだと思います。実はそれが昔に戻すことに繋がりもします。

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有り難し
おきもち

曹洞宗副住職。タイ系上座部仏教短期出家(捨戒済み)。仮面系お坊さんYouT...
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暑さ、寒さは間違えなく感じている

温暖化については、様々な意見があります。そもそも地球規模で見ていくと温暖化はしていない、むしろ地球の温度は年々下がっているという話もあります。そして二酸化炭素の量と温暖化の関係についても様々な意見があります。木を植える植物を植えると二酸化炭素が減るということは簡単には言えないそうです。一部分だけ切り取ればそうなるが、木が枯れ朽ちていく中で炭素が出るわけで二酸化炭素となるという話も聞いたことがあります。

地球をよりよくしようという志は素晴らしいし是非研究していただきたいと思います。一方で私も含め情報に翻弄されないような生き方も大切です。科学と仏教は似ているように思います。事実を検証し答えを出す。考え方ではなく事実を冷静に見るのです。そこに人間的な感情は持ち込まず、利益や周囲の顔色を考えず、事実が証明されればそれでいいわけですから。

実際に自分で調べてみないと意見は言えませんが、この暑さ寒さは日本人は感じていることです。どうにか専門家に力で乗り越えるすべを見つけてもらいたいです。

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有り難し
おきもち

禅宗 曹洞宗 僧侶。神奈川県西部円通寺副住職。 悩みを吐き出す事で、ちょ...
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二酸化炭素を吸って酸素とでんぷんを作る機械

こんにちは。
このたびの水害に遭われた方々にお見舞いを申し上げます。
熱中症は大丈夫です。脇の下にアイスノンをはさんで、水分と塩分を取っています。

 私も「光合成する機械」を発明したいと考えていたことがあります。
 二酸化炭素を吸って、酸素を出して、でんぷんをつくる。過剰になった二酸化炭素対策にもなるし、食糧不足にも良い、と考えていました。
 でもまあよくよく考えれば、そのような機械を作らなくても、植物をたくさん育てればいいだけの話ですよね。

 「地球温暖化」と言われていますが、今からほんの30年ほど前までは、「これから氷河期がくる」と言われていました。1980年代は冬が寒かったようです。当時はすでに地球規模で二酸化炭素をバンバン出していたはずなのに、寒かったんです。二酸化炭素が地球を温めている、というのはホントかな?と思います。二酸化炭素も多少は影響しているかもしれませんが、太陽や地球の星としての活動の影響もあるんじゃないのかなぁ?二酸化炭素を過剰に悪者扱いしすぎのようにも感じます。

 あまり情報に惑わされないように。しっかり調べ、自分の頭で考え、自分ができることをやることが大事だと思います。

 たくさんありがとうございます。追記します。私のいう「情報をよく調べ」とは、自分の考えとは反対の意見、つまり「温暖化の原因は温室効果ガスとは言い切れない」とか「実は氷河期に向かっている」という意見やその理由も大切にするという事です。

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有り難し
おきもち

・曹洞宗/静岡県/50代 平成27年鳳林寺住職。平成28年hasunoh...
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ダイナミズムもありますからね

拝読させて頂きました。
ここ何十年かで地球環境が明らかに急激に変わっていることはおそらく事実かと思います。
それには人間が為した様々な考えや行いが影響しているかと思います。
やはり大切な自然、環境、地球ですからしっかりとデータを集めて検証してどのように保全していくかを誰しもが我がこととして捉えて考えて行動することは必要かと思います。
あなたがそのように志すことは素晴らしいと思います。

どうか慎重に且つ正確に積極的に為すべきことを為していって下さいね!

私も今からできることをしっかりと考えながらやっていきたいと思っております。

また長い目で見て考察なさってみてくださいね!

地球には氷河期もあるのですからね。私達の想像をはるかに超えるダイナミズムもあるでしょうからね。

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おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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質問者からのお礼

邦元様、おはようございます。お返事ありがとうございます。私には、昔から、出来る訳がないようなこと、無謀な挑戦だと思われるようなことに、真剣にのめり込むという煩悩があります。
しかし、「光合成するペット」(中学生)の前(小学生)の夢は、「マクドナルドのポテト係」でした。田舎に住んでいたので、家族揃って都会に行くときは、「あっ!今日はポテトが食べられる!」とワクワクしたものです。ポテトを揚げる場所は、キラキラと輝くパラダイスに見えました。(残念ながら、どちらの夢も、夢のままです)。
私の家には、居間に1台しかエアコンがありません。しかも、使用していません。その代わり、部屋に1つは扇風機があります。冬場は、物置の中に扇風機がいっぱい。昭和ですね。平成らしくない。
別に、私以外の家族も「地球温暖化」を意識しているからではありません。ただ単に、各部屋にエアコンを設置するだけの余裕がないだけです。
この暑さの中、辛抱我慢しています。涼しく過ごしたいなら、涼しい仕事場の仕事に就き、働きに行くに限る!といった感じです。
最近、頭の中に、しょっちゅう「暑い…」と「hasunoha」が浮かぶので、「お坊さまたちは大丈夫だろうか?」「お寺さんの中で熱中症になっていないだろうか?」と心配になるので、今回、「地球温暖化」をテーマに、仄かな疑問を投稿してみました。
お坊さまは、私の中では、同じ「人を救う仲間」です。
暑いですが、お互い頑張りましょう!

Kousyo Kuuyo Azuma様、いつもお返事ありがとうございます。きっと皆其々に危機感は持っているのではないかと思います。が、思っている、だけで止まっているのではないでしょうか。「何とかしなきゃ!」という危機感と、「どうにかなるさ」という他人事の意識が、今は混在している状態なんだろうと思います。いつの間にか「マイ箸ブーム」も過ぎました。もう、お箸を持って歩いている人は、ほとんど居ませんよね。(荒れ放題の山の木を伐採して、割り箸が作られている背景もあるでしょうが)。
私は大学生の時、つまり農学部に在籍出来なかった時期ですが、マレーシアの森林伐採をライフワークにしている、あるルポライターの方と、別の縁あって仲良くなり、「今度、初めてマレーシアの原住民を日本に招くのだけども、勉強会に参加しませんか?」と呼ばれ、実際に、初めて靴を履いた先住民のお二方と、勉強会の後もご一緒したことがあります。(つまり、端的に言えば「打ち上げ」です 笑)。
日本語は勿論のこと、英語も知りません。マレーシア語のみ、通じます。これを機会にと、マレーシア語を勉強して行きましたが、その時はまだ、ほとんど聞き取れませんでした。通訳してもらわないと、何言ってるんだか分からない…通じたのは、唯一、自分の自己紹介のみ、という残念な結末でしたね。
でも、本当に大変なんだな、生活がかかっているんだな、ということだけは、お話ししてみてよく分かりました。
私たちは、もっと地球を大切にしないといけません。でないと、確実に滅びます。
人間の「欲」のせいで地球が滅びたら、他の生き物たちまで巻き沿いになります。
立ち上がること、それしかないです。
私も、微力ながら、地球の為に「地球温暖化防止」に貢献していきたいと思っています!

大慈様、お返事ありがとうございます!タイトルの「そろそろ本堂にクーラー付けたいなぁ…」がとっても人間ぽくって笑ってしまいました。難しい問題ですよね、確かに。私は、挑戦を断念した身です…少しでもいいと思います、皆が少しずつ我慢、とか。皆が意見を持ち寄って考えていければ、もっといいとは思いますけども…皆、何かと忙しい騒がしい世の中なので、ほどほどに頑張っていきたいものです。この問題もまた、生死のかかった問題。「生き残り大作戦」みたいなものです!

光禪様、はじめまして!「光合成する機械」っていうのも面白い案だと思います。「あまり情報に惑わされないように。しっかり調べ、自分の頭で考え、自分ができることをやることが大事だと思います。」と書かれていましたので、
理系的な見解を述べさせていただきます。

長くなるので、軽く流すように読んでいただければと思います。

そもそも「地球温暖化問題」とは、地球温暖化に伴う気候の変化がもたらす様々な自然・社会・経済的影響に対して、解決策を見いだしていかなければならない、というのが「地球温暖化問題」です。将来、地球の気温はさらに上昇すると予想され、水、生態系、食糧、沿岸域、健康などでより深刻な影響が生じると考えられています。

次に「地球温暖化の原因」についてです。20世紀半ば以降に見られる地球規模の気温の上昇、すなわち現在問題となっている地球温暖化の支配的な原因は、人間活動による温室効果ガスの増加である可能性が極めて高いと考えられています。大気中に含まれる二酸化炭素などの温室効果ガスには、海や陸などの地球の表面から地球の外に向かう熱を大気に蓄積し、再び地球の表面に戻す性質(温室効果)があります。18世紀半ばの産業革命の開始以降、人間活動による化石燃料の使用や森林の減少などにより、大気中の温室効果ガスの濃度は急激に増加しました。この急激に増加した温室効果ガスにより、大気の温室効果が強まったことが、「地球温暖化の原因」と考えられています。

では、「温室効果」とは何か?地球の大気には二酸化炭素などの温室効果ガスと呼ばれる気体がわずかに含まれています。これらの気体は赤外線を吸収し、再び放出する性質があります。この性質のため、太陽からの光で暖められた地球の表面から地球の外に向かう赤外線の多くが、熱として大気に蓄積され、再び地球の表面に戻ってきます。この戻ってきた赤外線が、地球の表面付近の大気を暖めます。これを「温室効果」と呼びます。大気中の温室効果ガスが増えると温室効果が強まり、地球の表面の気温が高くなります。 

そして、「温室効果ガスの種類」についてですが、人間活動によって増加した主な温室効果ガスには、二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、フロンガスがあります。二酸化炭素は地球温暖化に及ぼす影響がもっとも大きな温室効果ガスです。石炭や石油の消費、セメントの生産などにより大量の二酸化炭素が大気中に放出されます。また、大気中の二酸化炭素の吸収源である森林が減少しています。これらの結果として大気中の二酸化炭素は年々増加しています。メタンは二酸化炭素に次いで地球温暖化に及ぼす影響が大きな温室効果ガスです。メタンは、湿地や池、水田で枯れた植物が分解する際に発生します。家畜のゲップにもメタンが含まれています。このほか、天然ガスを採掘する時にもメタンが発生します。

「温室効果ガスの濃度の変化」は、二酸化炭素の大気中の濃度は過去数百年にわたって280ppm程度でしたが、18世紀半ばから上昇を始め、特にここ数十年で急激に増加しています。これは、動力などの燃料として石炭や石油が大量に使われるようになったためです。二酸化炭素以外の温室効果ガスも、同様に18世紀半ばから急激に増加しています。これは、増加した人口をささえるための農業や畜産業などの活発化にともなう、耕地の拡大、肥料の使用の増加、家畜の増加などによるものと考えられています。 

「地球規模の気候の変化」では、温度計が使われるようになった1850年以降の記録からは、世界の平均気温の上昇傾向が明らかです。水温上昇にともなう海水の膨張や、氷床や氷河が融けて海に流れ込むことなどによって、世界平均の海面水位は上昇しています。世界平均の海面水位は1901~2010年の間に19cm上昇したと見積もられています。また、北半球の積雪面積や北極海の海氷面積が減っています。

「日本の気候の変化」と言えば、日本の平均気温は、1898年以降では100年あたりおよそ1.1℃の割合で上昇しています。特に、1990年代以降、高温となる年が頻繁にあらわれています。日本の気温上昇が世界の平均に比べて大きいのは、日本が、地球温暖化による気温の上昇率が比較的大きい北半球の中緯度に位置しているためと考えられます。 気温の上昇にともなって、熱帯夜や猛暑日は増え、冬日は少なくなっています。 1日に降る雨の量が100ミリ以上というような大雨の日数は、長期的に増える傾向にあり、地球温暖化が影響している可能性があります。 

以上です。

「地球温暖化」を考えるにあたって、皆様の参考になればいいなと思い、長くなりましたが、いろいろ書かせていただきました。

光禪様、追加のお返事ありがとうございます!すみません…理解不足で…「二酸化炭素を過剰に悪者扱いしすぎのようにも感じます」ということだったので、うーん…と考えて、「じゃあ、二酸化炭素と地球温暖化の仕組みを書いてみようかな」と思い、先ほどのような見解を述べたまでです。地球の生き物が絶滅する原因は、勿論、他にもいろいろあると思います。光禪様がおっしゃっていたようなこともありますし、恐竜が絶滅した時みたいに巨大な隕石が落下する等々、考えられる道はたくさんありますよね。私も、今は専門家ではありませんので、知らないことはいっぱいあります。科学的根拠のない情報も、世間にはあちこちに存在しますし、何が真実、事実かは、はっきり言って分かりません。私の述べたのは、1つの、現時点での科学的根拠に基づいて周知されてる見解に他ならないもの。1つの説として、お考え下さい。私も研究者とかでしたら、もう少し、いろんなことをお教え出来るのでしょうが、私も研究者ではないので…すみません。でも、また折を見て勉強し直してみます!気にはなりますので…私もいろいろ勉強してみます!光禪様も地球の為に頑張ってみて下さい!勉強とは、ホント楽しいものです。このhasunohaの投稿、勉強が仕事の子ども達にも、一度読んでみて欲しいなぁ…。

「煩悩」問答一覧

「足るを知る」と「向上心」のバランス

明けましておめでとうございます。 全ての皆様にとって、健やかな一年となることを祈念いたします。   *   「足るを知る」と「向上心」をどうバランスさせるかについて質問です。   ■質問の内容 ・人間の煩悩はキリがありません ・煩悩とうまく付き合うために「知足」が重要との理解です ・一方で、より良い生を営むには、「向上心」が必要です ・しかし「知足」「向上心」は、ときに相容れないように思われます ・そこで、両者の使い分けについて、ご意見を頂戴したかったもの   ■質問の背景 ・私は肉体や精神、能力等の向上(=欲求を満たせる自分に成長すること)を目標として努力してきました ・結果、自分自身や周りの人の幸せを実現できると考えてきたためです ・しかしある時、幸福度は上昇していないことに気付きました ・そんな時に「知足」の重要性に気付き、「向上心」との折り合わせについて強い興味を抱いたものです   ・両者の使い分け方法について、下記2パターン考えました   ■仮説① 行為の目的(相手のため/自分のため)で、以下の通り使い分けるべき 【良さそうな例】 A「相手のため」×「向上心」 (例)より喜ばれる仕事をしたい B「自分のため」×「知 足」 (例)菜食で十分 【悪そうな例】 C「相手のため」×「知 足」 (例)今の仕事の質で十分 D「自分のため」×「向上心」 (例)より美味しい食事をしたい   ■仮説② ・「知足」と「向上心」のバランスを考える必要は無い。 ・自らの欲求を満たせる自分に成長する「向上心」が重要である ・逆説的だが、向上心(欲望)を満たした経験により「足るライン」を把握できるようになる ・肥大する向上心(欲望)を実現した経験が、「自らを満たさない、長く続かない」ことを体感させる ・知足は、頭で理解するものではない。体得させる必要がある    (例)お金をもっと稼ぎ、食事にお金をかける。結果、最高級の焼肉もファミチキも両方美味しいし、どっちも幸せで、(実は)どっちも大差ないことを体感する。 しかしずっと貧しいままだと、どうしてもやせ我慢での知足となる。「知足の習得」には、欲求を満たして「こんなもんか」という体験が必要不可欠。 お釈迦様が王子の頃に豊かだったことは、悟るための必須条件。。?   少し漠然とした問いで申し訳ございません。 どうぞよろしくお願い致します。

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