転職「残念」と言われました
一年間、夜勤をしてきました。
給与がよかったためですが、精神的にも体力的にもやっていくことが辛くなり、日勤帯のみの仕事に転職をすることにしました。
新しい職場(職種は同じです)は今のところよりも遠くなり、アクセスもあまりよくないのでいろいろと不便が出てくるかと思います。しかし自分の中では、立地と夜勤の有無を天秤にかけて選んだ結果なので、なんとかやっていくつもりでおります。
しかしそれを家人に伝えたところ、開口一番「残念だね」と言われました。何が? と尋ねても「いや別に……」と濁されて終わり。
私を心配しての一言だったのかもしれません。実際、新しいところが今のところよりいいという保証はありませんし、職種は同じでも転職を後悔することになるかも。
しかし、転職は私自身が決定したことです。どのような結果になっても自分の責任ですし、先に言ったように、なんとかやっていくつもりでおります。
それを一番先に「残念」という言葉で表されたことが、とても悲しく思えてなりませんでした。
結局、私は自分に甘いのやもしれません。私よりも辛い状況で、それでも頑張っている方など大勢いらっしゃるのでしょう。多少無理をおしてでも、今のところで頑張った方がよかったのかもしれない。
若いのだから夜勤くらい……という意見もいただきました。
しかし、本当に辛かったのです。
責任とプレッシャーで緊張しっぱなしの16時間超。勤務を終えて帰ってもなかなか気が休まらず、夜勤ではない日も妙な時間に目が覚めてしまうようになりました。
普通の時間に起きて、普通の時間に食事をして、普通の時間に眠りたい。今の私が望んでいるのはそれだけです。
しばらく日勤でなんとかやっていきたいです。
頑張ろうと思ったところに先のようなことを言われ、悲しく混乱しております。なにかご助言をいただければ有難く存じます。
まとまりのない文章になってしまいましたが、お目通しいただけますと幸いです。
ありがとうございました。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
自分には自分の生き方がある
質問読ませていただきました。
お仕事頑張ってこられて、身も心も疲れておられたのですね。
さて、人間はみんな同じではありません。
出来ることも、出来ないことも、人それぞれです。
我慢できることも我慢できないことも人それぞれです。
つまり、人それぞれ限界が違うのです。
それは、甘えてるとかそういうことではありません。
たしかに、ちょっと考えが甘いのでは・・・と思うような事例もあるでしょう。
しかし、頑張りすぎて身も心も本当に辛くなってしまっているのであれば、それは甘えではなく、かけるさんの限界なのです。
それについて、かけるさんが恥じる必要はありませんし、周りにどうこう言われる筋合いはありません。
周りは勝手に好きなことを言うかもしれませんが、自分の心や体を守れるのは、自分しかいません。
ですので、あまり気にされないことが大切でしょう。
また、その「残念」の意図がいまいちわかりませんよね。
前の職場をやめることについてのものか?
新しい職場が遠くなったことに対するものか?
それとも別のことについてものか?
質問を読ませていただいた限りにおいては、何とでも捉えようがあるかと思います。
あまり気にせず、自分にあった生き方で、無理しすぎずに頑張って下さい!
普通の反応でしょう。
就職したのに辞めることになった、今の職場があなたに合わなかったのだから、「残念」という反応は普通だと思います。
普通の反応に対して、普通に受け入れ聞き流しましょう。
気にしない気にしない。
プライドの煩悩は、悩み苦しみの原因になります。
家族からどう思われてるかとか、他人からの評価を気にするのは、プライドの煩悩でしょう。
現在の自分を過去の自分と比べたり、理想の自分と比べたりするのも、プライドの煩悩でしょう。
プライドが強いとストレスが増えますので、気をつけましょう。
プライドが高い人の中には、お坊さんに相談しておきながら、お坊さんからアドバイスされたら「なんで私がお坊さんからそんな偉そうに言われないといけないんだ」と怒る人さえいます。
それは一例ですが、そのように、プライドが高いと人生で不愉快になる回数が増えるから、損です。
確かに夜勤はつらいもの
かけるさん、はじめまして。質問を拝読いたしました。
かけるさんは夜勤の仕事が身体につらく、日勤帯に転職されたのですね。でも、家人に開口一番「残念」と言われたことがとても悲しかったのですね。
確かに夜勤はつらいものです。
私も二交代制の勤務で正午から午後9時までの勤務をしていたことがあります。それでも、身体に堪えました。ましてや夜勤となると昼夜逆転してしまうので、身体のリズムが完全に崩れてしまいます。
やはり人間は、太陽の出る時間に活動して、日が沈んだら床に着くというのがDNAに刻み込まれた身体のリズムなのだと思います。リズムを狂わせると体調は坂道をころがるようにおかしくなっていくものです。
かけるさんの「普通の時間に起きて、普通の時間に食事をして、普通の時間に眠ることだけが望みです」というメッセージはとても共感できるものがあります。
給与の金額よりも身体が大事です。
ブッダは「サイの角のように進め」と言いました。サイの角は一本だけです。みずからの信じるところを迷わず進めという意味です。
かけるさんが心身ともに健康な生活を取り戻されることを祈念しております。
質問者からのお礼
皆さま、お忙しい中ご回答いただき有難うございました。
お礼が遅くなり、大変申し訳ありません。
・願誉浄史さま
お恥ずかしい限りですが、プライドというもののお話については、正直なところいまいちピンと来ませんでした……。自覚していないということなのでしょうね。
しかし残念と言われたのも、見方を変えれば当然のこと。気にすることはないというお話は目から鱗が落ちる思いです。あと、「相談しておきながら怒る人もいる」というお話、私は頂戴したご回答を拝見しても怒りはしませんでしたが、先手を打たれたな(笑)と思いました。
有難うございました。
・誠海さま
ご回答を拝見して、限界と甘えというものの線引きを、自分の中でしていなかったなと思いました。そういう見方もあるのですね……。
どうしても自分が甘えているのだという考えが頭を離れず、なかなか苦しい思いをしておりました。そんなところに温かいお言葉をいただき、ほっといたしました。
これを機に、もう少しだけ、周りよりも自分の心や体の声をよく聞いていこうと思います。
有難うございました。
・中村太釈さま
まずは共感していただけましたこと、嬉しく思います。必要な仕事であることは重々承知していても、精神と身体がついてこないことをもどかしく感じておりました。
ひとまずは身体のリズムと調子を取り戻すことを念頭に、新しい環境のもと(ほどほどに)頑張っていきたいと思います。みずからの信じるところをまっすぐに、ですね。
有難うございました。