hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

帰敬式を受けるべきか

回答数回答 1
有り難し有り難し 8

地元のお寺や築地本願寺で聞法に通っております。
いまいち腹落ちしない部分はあるのですが、帰敬式を受けるべきでしょうか。
親鸞聖人の教え自体は非常に合理的で分かりやすく、真宗門徒として生きていきたい気持ちはあります。
が、教義とはあまり関係ないところ(政治的主張)で教団に賛同しかねるところはまだあります。
義務ではないから帰敬式を受けなくても良いのでしょうけども…


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

なぜ浄土門なのか。煩悩ゆえに教団にも過ち

仏教は、自力聖道門と他力浄土門の二種類に分類できます。
自力聖道門とは、自分の力で修行して悟りを目指す教えです。
他力浄土門とは、自力で悟るのは難しいから、まずは阿弥陀仏の本願力によって極楽浄土(悟りやすい世界)に往生しましょう、という教えです。

あなたが、なぜ他力浄土門から入ろうとお考えなのかはわかりませんが、迷っておられるなら、自力聖道門も試してから決めましょう。
法然上人は、若い弟子を天台宗の止観(サマタとヴィパッサナー)の先生のもとで勉強させたりもしました。
法然上人は、弟子に自力聖道門の基礎を学ばせた上で浄土宗の知識を教えようとお考えになったのかもしれません。
現在の日本では、テーラワーダ仏教(上座部仏教)のサマタ瞑想とヴィパッサナー瞑想を学ぶチャンスもあります。
仏教の基礎知識を学んでから考えてみても良いと思います。
私個人的な意見ですが、浄土系は、この世で煩悩をなくす(悟る)ことを目指していませんよね。
と、いうことは、煩悩があるが故の人間の間違いも、ある程度肯定します。
つまり、宗派や寺院(宗教法人)が、欲・怒り・怠け・プライドなどの煩悩によっておかしな判断をすることも、ありえるのです。
大目に見てあげましょう。

{{count}}
有り難し
おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
このお坊さんを応援する

質問者からのお礼

ご回答ありがとうございます。引き続き本願寺派の先生のご回答をお願いいたします。

ご回答有り難うございました。本山で帰敬式を受け、門徒となりました。

「仏教全般」問答一覧

良い人・優しい人が損する理由

YouTubeのオススメに「良い人・優しい人が損する理由はこれです」みたいな動画があったので、とりあえず観てみました。その動画には「ブッダの教え」というサブタイトルが付けられていました。 優しさと思いやりが、いいように利用され苦しむ主人公の話でした。 その後、主人公が見つけた答えは、 ①「自己尊重と他者への尊重のバランス(自分自身と他人の間に健全な境界線を引く)」 ②「自分の気持ちや考えを尊重してもらえない関係は健康的ではないと理解しそのような関係とは距離を置く」 ③「支援や協力が真に価値を持つ場合にのみそれらを提供するようにする」 というものでした。 私にはとても良い話に感じましたが「我を無くす」から遠のいてるようにも見えて、この話をどこまで鵜呑みにしていいのか迷っています。 「ブッダの教え」とありますが、この動画に出てくる登場人物名や逸話をネットで検索してもそれらしいソースが見つかりませんでした。 (生きにくさを抱えた現代人向けの創作?) ここでお坊様方にお聞きしたいのは①②③は仏教的に見て、実行しても大丈夫な内容でしょうか。 またお坊様方の考えなどもお聞かせ頂けたらと思います。 よろしくお願いします。 補足です。 私は優しさ・善良さとは程遠い人間ですが、周りではよく聞く話だったので、このテーマに関心がありました。

有り難し有り難し 9
回答数回答 1

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ