人は自分の人生を決めてから産まれて来る
生まれる前に自分で決めて来るって本当ですか?産まれて来る前に、運命の人と結婚しようね!って約束するって聞きました。
けれど何かのアクシデントで目的が果たせなかった人間は、幸せになれない、正当な道ではないから成仏出来ないか地獄に落ちると聞きました。
現世で果たせるはずの人生を果たせないと生まれ変わった時に、それよりももっと辛い人生を歩むって聞きましたが本当ですか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
すべてを決めている訳ではありません。
この世には偶然はなく、因果の法則は厳然としてあるので、ただ目的もなく生まれてくることはないと思います。スピリチュアルの世界では、様々な方法で過去、現在、未来を解き明かそうとしています。中には本当のこともあれば、そうでないこともあるでしょう。
なんでも信じてしまうと行き詰まりになってしまうので注意しなければならないと思います。
ある程度の環境は選ぶのかもしれませんが、それ以上は、自分の力で未来を創造していくものだと思います。そうでなければ努力も精進もする必要はなくなってしまいます。
成仏するとか地獄へいくというのは、別問題で、すでに幸せを味わっている人もいますし、毎日が地獄のようだという人もいます。それはすでに生きながらに経験していますよね。
今こうして生かされていることに全身全霊を費やして、人生を楽しむことが目的であり、現世で果たせない人生だったと判定するのは誰でしょうか?ましてや神様や仏様が判定なんてしませんよ。
目に見えない世界のことは信じています。不思議な出来事も否定しません。だからと言ってすべてのことを鵜呑みにしている訳でもありません。
自分でひとつづつ経験し、学んでいきましょう。
因縁論
麻里咲様
川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。
仏教では、運命論や決定論の立場ではなく、鈴木海祥様もおっしゃられておられますように、因果論、因縁論の立場となります。
モノゴトは、因縁(原因と条件)に依って成り立つものとして、当然に、因縁次第にて変化してゆくものとなります。
悪い因縁によれば、悪い結果に、善い因縁によれば、善い結果に。
特に、仏教では、悟りという善き結果へと向けて、どのような因縁を調えていくことが必要であるのかを説かれている教えとなります。
人生もそうです。心と行動を調えることによって、善き因縁に依りて、善き結果を迎えることができてゆくものとなりえます。
仏教によりて、善き人生、善き来世へと向かって参りたいところでございます。
川口英俊 合掌