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一緒に怒らないと怒られます。

回答数回答 2
有り難し有り難し 19

たびたび上司のことについて質問させていただいております。
今回も上司についてです。

上司個人の事情で腹の立つことがあり
その内容を話してくるわけですが
自分も上司と一緒になって怒る気持ちを持たないと
なぜ怒らないのだと、上司から怒られます。

聞き流す。などでは対応が難しく
なぜ○○なのか、なぜ○○なのかと
はい・いいえでは答えられない話し方です。

この人は寂しい人なので気持ちを共有することでしか
他者と関われないのだと頭では思っていますが
帰り道まで一緒でないと怒られるので
一緒にいるとしんどいです。

一緒に怒る気持ちをもてれば、やりすごせると思うのですが
いちいち腹を立てていては自分の身が持ちません。

こういうとき、どのような心構えでいればよいのでしょうか。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

甘ったれちゃん

 だな、と思います。もちろん上司が…ではあるのですが、あなたも最初の質問から2年近く経っている訳ですから何かしら「会社に居続けるメリット」も享受してはいるのだと思いますけれど。
 まず、なぜ上司の方があなたに話を振ってくるのか。私の見るところ、第一には彼が暇だからでしょう。或いは「仕事はあるのに、そこに取りかかりたくない、向き合いたくない」からだと思います。ということは、彼にとって「相手は誰でも良い」のです、恐らく。その中でも御しやすいのがあなたなのでしょうね。話を聞いてくれる。彼の思惑に乗って、「まっとうに」答えてくれる。
 そうして第二に、「そんな社員がいても、会社は2年間保っている」からでしょう。「仕事中に感情的になる」事は一般的にマイナスな筈ですが、隠すことなく表明している方がいて、居続けているということは、「そういう会社である」ということでしょう。

さて対策です。
 既にどなたかがお答えになっていましたが、「それ、仕事に関係ないと思いますが?個人的なご意見として持っているだけでしょう?」は指摘して良いと思います。ただし、周りに聞こえないようにするのがポイントです。彼は「部下を叱りつけてる俺、偉いだろ?」と、残りの人たちに対してアピールしている面も、きっとあるからです。2人のやりとりが周りの耳にはいるようになっていると、如何に正論を言ったとしても逆恨みされます。だから、コソコソと「それ、仕事に関係ありませんよね」とやった方がいいと思います。
 あと当てずっぽうですが、あなたも「そんな上司のいる会社」に2年以上は在籍しているのですから、何らかのメリットも受けているのでしょう。ということは、その上司の付き合いをあなたが引き受けてくれているから会社の業績が上がっているとも言えるはずです。「グチを聞くのも給料のうち」と思えるならば、そのままで行くよりありませんでしょう。

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有り難し
おきもち

一般大学(一般的でもないが…)から大正大学の史学コースへ。そののちお寺。坊さんに限らず、二足のわらじを履くことで、話に幅が出るはずだと考えて、はき続けています。子育てとか家族論とか考えつつ、でも仏教って個人のものだなぁと感じたりします。

〇〇さんの迫力に、自分ビビっちゃいました。(スリスリ)

なべちゃんさん、こんにちは。ステキな質問をありがとうございます。
私はお寺業界でカバンと太鼓と提灯を持ち続けること39年。
全日本ナイス・ヨイショ協会の発行する機関誌「月刊suri-suri」の編集長ナイス・ショット丹下ともうします。お役に立てるかどうか分りませんが、まず、回答させて頂ける機会を頂けただけたことだけでも厚くお礼申し上げます。私ごときの拙い意見をなべチャンさんにご覧いただけるとは光栄に存じます。
最近買ったお気に入りの商品は「電動ごますり機」です。879円でした。
今やゴマすりもボタン一つでオートの時代。
全自動スリスリでゴマも山もりです。
ゴマのセサミン効果でお肌も潤うように、人間関係もゴマすりヨイショナイストスなホメホメなセサミン効果で上司と部下の関係を潤滑に致しましょう。
わが社の独自のデータによりますと、威張っている上司=褒められたがっている、評価されたがっている、自分の意見を押し通したい面があるものです。
その心をくみ取って、サラリとオートマティックナイスゴマすりボタンをポチするのが吉でしょう。
しかし、その前にですね。私はスゴイと思いますよ。
なべちゃんさんは、実に感性豊かな方だからです。このhasunoha始まって以来の繊細かつ感性豊かな頭脳の持ち主です。いや、お世辞ではなくて、です。ぜひ、お坊さんになっていただきたいくらいです。しかも、よく上司を冷静に分析しておられる。その分析能力の鋭さ、相手が寂しい人であるとまで見抜くお力。普通の人でしたら「何で僕まで怒らなきゃいけないんだ!」とお怒りになるところですよ。それを、冷静なお心でセーブしておられる。じつに類まれなる穏やかな精神の持ち主と言えましょう。
という感じでヨイショして頂ければ!道は開けるはずです。なべチャンさまですから!
さすが!しびれる!スゴイ!世界一!尊敬します!
「ナイスヨイショ さしすせそ」より

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有り難し
おきもち

お悩み相談08020659278
今月の法話 文殊の剣 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞(本文より) 「大丈夫、慧の剣を取る。」 大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。 智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。 それこそが智慧の剣なのです。 文殊とは自己を鎮め得た者の姿。 人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。 事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。 そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。 そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。 とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。 いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。 文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。 その文殊の剣とはなにか? お見せしましょう。 いま、そこで、みているもの、きこえていること。 たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。 文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。 本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。 見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。 そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。 あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。

質問者からのお礼

光圓寺 佐藤良文さま 
おっしゃるとおりです。デメリットより、メリットがあるからこそ
この会社で居続けています。
仕事に関係ない旨の指摘ですが、仕事に関係ない話の方が多いので
毎日指摘ばかりになってしまいます。
また、過去にも何度か「指摘」をしましたが、指摘することがいわば上司への反抗なので
何十倍にもなって返ってきて、通常の仕事に差し支えました。
愚痴聞き手当込みで働かせていただいてありがとうございます。と思ってやりすごします。

安穏寺 (天岑寺) 丹下 覚元さま
回答を読みながら、こころが少し軽くなりました。ありがとうございます。
全日本ナイス・ヨイショ協会、入会申込書をお送りいただきたいです(笑)
そんな案があったんですね!気づきませんでした!など
褒めを使ってはいるのですが、
お前はそんなことにも気づかないのか!と火に油を注ぐこともありました。
褒めも難しいときがありますね。
それでもオートマチックに褒め続けようと思います。
もうこの会社が無理になったらお坊さんに転職します。
その際はまた「お坊さんになる方法」を質問したいと思いますので
なにとぞよろしくお願いいたします(笑)

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ