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この世からきれいに消えたい

回答数回答 4
有り難し有り難し 49

 同じような悩みはたくさん寄せられていますし、わざわざ質問するのもどうかと思ったのですが、アカウント登録してしまいました。
自分はとにかく面倒くさがりです。
この世で起こっている出来事は絵物語のようです。
わざわざ苦労してまで生き続けるのはやはりナンセンスです。
断食や息止めも試しましたが長く続きません。
いっそ不食者になりたいです。
断食のコツも知りたいです。
片付けも遺書も中途半端になってしまいました。
人とかかわるのもやめれたらいいんですが、そこまで徹底できていません。
創作が好きではありますが、同じようなことがぐるぐると巻き起こっている世界でわざわざ物語やら何やらを創造するのもな……と虚無感が起こります。何か物凄い情熱でもあればよかったのかも、と考えましたが、あったらあったで気分が悪そうです。
前のめりだったときに出家しようかとお坊さんに問い合わせたことがありましたが、実際の差別だとかの話を聞いてやっぱり違うと思いました。
 生かされているだとか感謝の気持ちが大事とはよく聞きますし、そんな心構えの方がまともなんでしょうが、私は自分の意思と関係なくなんかよくわからないままに生まれさせられたのだと思います。もし生まれる前の世界があるとすれば私は生まれたくないと言ってどこかに隠れるはずだからです。
どうにかして今生ですべてを断ち切れたらいいなと思います。
この世からきれいに消えれたら幸せです。
生きながら無の境地に達するとどうなるんですかね。
どんな仕事でももくもくとこなすのでしょうか。
はたまた大勢の人を救うような活動でもするんでしょうか。
 心境を述べているだけですが、何かコメントをいただけると参考になります。


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お坊さんからの回答 4件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

迷いを迷いと知るならば

ご相談拝読しました。その悩み・不安・疑問・不満などの思いはとても大切なものです。

そうしたものこそが真理と私たちの接点であるからです。真理がそうした形をとって私たちにはたらきかけているのです。それはつまり「本当に満足して生きたい」という願いが、そうはなっていない現実とぶつかるところに起きてくるはたらきかけでしょう。

あなたの思いは出家前の仏陀釈尊の憂うつと通じるものがあると思います。

>どうにかして今生ですべてを断ち切れたらいいなと思います。 この世からきれいに消えれたら幸せです。

これはまさにこの世を迷いの世と見る仏教の世界観と通じるものがあるでしょう。

しかし釈尊の目はより厳しくより現実的です。この世が迷いであるのは自らが迷いの身であるからであるというところまで突き詰めて観察したのが釈尊です。最終的に釈尊が達したのは

生・老死の滅(十二縁起参照)

です。根本煩悩である無明が滅するゆえに私たちの具体的な苦の形である生・老死が滅します。これは生理的現象としての老死の滅ではありません。生まれなくなるということでもありません。人が人である以上は生まれ、老い、死にます。つまり仏教が問題にするのは生・老死を苦と思う無明・渇愛をその内容とした識(心のありよう)の滅です。

それはロボット人間になることでも、度が過ぎたような人徳者になることでもないでしょう。

あなたがあなたとしてあなたの迷いを引き受けて生きるということです。そこに本当の満足があるのです。

望んで生まれたわけではない私たちですが、自らの生を受け入れられない限りはそこから始まる今の時までの過去もこれからの未来も全て空しく満たされないものになってしまいます。無理に感謝する必要など全くありません。

ただ、あなたが今この時代に人間として、あなたとして生まれたという事実から歩み出さない限りは迷いの中を迷うだけです。始まりも行先も定まらないからです。

絵物語の様でもナンセンスでも、それでもあなたが今生きているという事実は否応なしに「あなたはどうする?どうしたい?」とはたらきかけてきます。それにどう応えるかです。

わかってもいないのに「どうせ意味なんかないのさ」とわかったふりして生きるのは迷いを深めるのみです。
何にも徹底できない私たちだからこそ迷いを引き受けて、できることをさせていただくのです。

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おきもち

はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生...
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戒を守り瞑想をして悟るか、念仏する

仏教では、基本的に、悟っていない者・煩悩が残っている者が死んでも、また違う生きものに生まれ変わってしまう(輪廻転生)と考えます。
この世(迷いの世界)からきれいに消えたい場合は、煩悩をなくすこと、つまり悟ることが必要です。
悟っていない私達は、惑(間違った考え)→業(間違った行い)→苦(苦しみ・不満)→苦しいからまた間違った考え(惑)と、繰り返してしまうのです。
惑→業→苦→惑→業→苦…の無限ループ。
これを断つためには、
戒(生活習慣の修行)、禅定(精神集中の瞑想修行)、観察(真理を悟る智慧の瞑想修行)の実践が必要です。
とはいえ、現代の地球上ではかなり難しい修行です。
だから、とりあえずは「南無阿弥陀仏」と念仏を称(とな)えて、死んだ後に(来世に)極楽浄土(阿弥陀仏が築いためっちゃ悟りやすい環境)に往生できるように願う方法もあります。
口に南無阿弥陀仏と念仏をとなえて往生極楽を願うだけでよいのです。
で、極楽浄土に往生して来世で悟れば、惑→業→苦の輪廻転生からきっと解脱できると、浄土宗という宗派では考えます。

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がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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皆を救えるようになるために

あき様

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

この迷い苦しみの輪廻から解脱する方法が、まさに仏教となります。

私たちがこの世界に輪廻する原因は、無明と、無明・煩悩による業のためであります。

この悪しき輪廻を共に断ち切りましょう。

しかし、何もせずでは、何も変わりません。また輪廻に彷徨い続けるところとなってしまいます。

清らかな善き因縁(原因と条件)によりて、悟りという善き結果へと向かって参りたいところとなります。

でも、しばらく進めて参りますと、また別の意味でこの輪廻に戻りたいと思うようになってくるのでありますよ。

皆を救うためにと。

仏教を修して頂けましたら、やがては皆を救えるようにもなって参ります。

共に頑張って参りましょう。

川口英俊 合掌

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おきもち

Eishun Kawaguchi
最新の仏教論考はこちらでご覧頂くことができますが、公開、非公開は随時に判断...
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拝読させて頂きました。今あなたは生きていくことがとてもわずらわしくお感じなさっておられるのですね。周りをみても今自分が生きることがいろいろあってとても面倒くさくと感じていらっしゃるのでしょうか。
あなたのお気持ちをお察しします。
そうですね、生きていくことはややもするととてもわずらわしいですし、様々なことや人々に振り回されてしまうこともありますね。ふと、このままフッと消え去ってしまいたいと思うことはありますよね。
社会がとても複雑にからみあっていていろいろなことをやらなければならない状況にあるように思いますし、はたまた自分は何の為に生きているのか、何を目標として生きていかなくてはならないのか、何でこんなに面倒くさいややこしいことをしなければならないのかと思うこともしばしばあるかと思います。

とはいえ私達は不思議なご縁の巡り合わせの中で沢山の恵みの中で今を生きております。そしてこの世で与えられた時間には限りがあります。面倒くさいとも思いますけれど私達に与えられた時間は限られているのです。その中で自分が何の為に生きるのかを探しながら生きているのです。それには沢山のわからないことや迷いも生じることでしょう。その中であなたはこれからの人生で様々なご縁や出来事にめぐり合いながら感じて体験しながら学び習得なさっていくのです。
その中あなたにとって本当に大切なことにもめぐり合うでしょう。或いはとても辛く苦しい体験もするかもしれません。それにより自分のことや人生を切実に思うことも沢山あると思います。
逆に今様々あれこれとやらなければならないと思っていることも実は時間をかけてみたらもっとシンプルな答えも見つけることができるのではないでしょうか?
人が生きるということは本当は難しいことではなく、もっとシンプルなことであるかもしれません。

今あるご縁は不思議な巡り合わせを頂き奇跡的に与えられたことですからね。

どうかあまり難しく考えるよりも今あることや今できることに素直なお気持ちでお向き合いなさってみてくださいね。

あなたがこれから素晴らしいご縁に恵まれて心豊かに生きていき一つ一つ体験し学びながら健やかに成長なさっていかれますようにと心からお祈りさせて頂きますね。

そしてあなたを心から応援してますね。

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おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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質問者からのお礼

早速の回答、親身なお言葉ありがとうございました。

やはりお坊さんに質問できるのはいいですね。

とりあえずどう仕様もないので出来そうなことから始めることにしました。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ