家族のことで悩んでいます
私は6歳の時に母を亡くし、父子家庭で育ってきました
母を亡くしてから父は精神的に不安になっていきました。
仕事を優先し家を空けるようになり、たまに家に帰ってきた時には私に暴力や暴言を吐くようになりました。
そのため、家族関係は冷え切っています。
ですが、その父に10年前から内縁の妻(母の妹)がおり、二人の子供がいたこと、そして3年前に再婚してたということを、祖父から告げられました。
父のことはもちろん、そのことを隠し続けていた親戚にも不信感が募り、今は誰のことも信用することができず、私自身も精神的に不安になっています。
友人に相談したり、病院にも行っているのですが、精神はずっと不安なままです。
どのような心持ちでこの先過ごしていけばいいでしょうか。
お願いします、なにか心が落ち着く方法を教えてください。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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色んな角度で、色んな見え方をしますよ!
質問読ませていただきました。
お母さんを早くに亡くされ、お父さんから酷い仕打ちを受けても、頑張って前を向いて進んでこられたんですね。本当に素晴らしい事です。
さて物事というのは、角度を変えて見ると全く違う見え方をします。1つの事柄に対して、ある人から見ればとても良いもの、他の人から見ればとても悪いもの、さらに他の人から見れば全く興味がなく良くも悪くもないもの・・・といったように見る人によって様々に形を変えます。
では、お父さんと叔母さんが子供がいて結婚していたという事実に関してはどうでしょうか?
takeさんからしたら、「自分にそんな大切な事を隠していたなんて、酷い裏切りだ!」と憤るかもしれません。
しかし、お父さんからしたら、「亡くなった妻の妹とお付き合いしてるなんて、娘に知れたら娘との仲が決定的に悪くなるかもしれない。また、思春期で多感な娘を傷つけてしまうかもしれない・・」なんて思ったかもしれません。
また親戚の方々も、takeさんの心を心配して、「今はまだ隠しておこう」と思ったのかもしれません。本当にどうでもいいなら、さっさとtakeさんにバラしてしまうでしょう。なぜなら、バラすより隠し通すことの方が大変ですし手間がかかるんですから。
何故わざわざ自分にとってメリットもないことのために、takeさんに隠し通すなんて大変な手間をかけたのか・・・それはtakeさんのことを心配したからだと私は思いますよ。
このように、1つの物事は、見方や角度を変えると様々な見え方をします。
あまりにもショックが大きくて、一時的に人間不信に陥ってしまう気持ちも分からないでもありませんが、それはtakeさんから見た一側面による主観に過ぎないのです。
つまり、takeさんの思い込みにすぎないかもしれないということです。
その思い込みによって、takeさんを心配してくれていた人を疑って人間不信になるなんて、とてももったいないですよ。
もし不安や疑いが晴れないなら、一度その方に「何で今まで私に教えてくれなかったの?」と直接尋ねてみることもいいかと思います。
何か少しでも参考にしてみて下さいね!
親は親自分は自分
私の父である住職は、母子家庭で育ちました。6歳の時に40代で、父が亡くなり、その葬儀に、小僧として出仕して、檀家の涙を誘ったそうです。そして、その母である祖母が祖父に弟子入りして、尼さんになり父が育つまで、寺を守りました。だから、父はいわば叩き上げで、とても私には厳しかったです。内心複雑でした。若いころは、「俺の言う通りにしていればよいんだ。」と認めてくれなくて、ぶつかってばかりいました。最近お互いまるくなったのか、よい親子関係になりましたが、それには親は親自分は自分という線引きとすることかと思います。家族関係に振り回されるのは、あまりいいことではありません。仏教では無常を説き、いつだれが亡くなるかわからないとしていますが、通常なら親死ぬ子死ぬ孫死ぬです。複雑な家族関係なのはわかりますが、それに振り回されないようにして、いつか分かり合えると良いですね。