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自己憐憫をやめたい

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初めまして。私はADHD持ちの25歳です。

私は以前より、オーストラリアにワーキングホリデーに行くという夢を持っていました。学生の頃から海外に憧れていたのと、語学を身につけたかったからです。

しかしながら、私は決して少なくない額の借金があり、色々と方法を考えたのですが、金銭面で留学を断念しました。

それからというものの、自分は恵まれていない、駄目人間だという考えが頭の中を覆うようになりました。

今までの人生を振り返ってみると、ずっとこういった自己憐憫の繰り返しだったように思います。

いい加減こういう自分を変えたいと思う一方、他人に構って欲しい、自分を見て欲しいというしょうもない欲求が僕を責め続けています。

文才がないので読みづらく散乱とした文章になってしまいましたが、肯定感を持って、己憐憫を克服するためにはどうしたらいいでしょうか?


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

問題の特定から始めてはいかがですか?

 こんにちは。語学留学ですか。いいですね。私も昔、一週間だけセブ島の英語スクールに通いましたが、それだけでもかなり楽しかったです。未だによく覚えています。
 さて、「要するに」という大雑把な話は分かりました。けれど、もう少し「起きている事」を細かく見た方が良いように思います。
 「自分は自分をダメな奴だと思っているから、それを止めさせてくれ」というのは、「体が痛いから、痛みを止めてくれ」ぐらいのお話がされていると思いますけれど、お医者さんへ行ったら何と返されるでしょうね?
 「はい、じゃあ痛み止め。これ飲んで」とは言わないでしょう?まず「どこが、なぜ痛いの?」と聞かれるはずです。棘が刺さっているなら、まずは抜くべきでしょう。血が出ているなら、まず止血すべきでしょう。お腹のどの辺りが痛いのか、あるいは頭か、歯か。
 人間、何らかの特別な気持ちが浮かぶと、過去の似たような気持ちの記憶について、ぐんぐん連鎖的に思い出すようにできているのだそうです。言い換えれば、記憶というものは感情によってタグ付けされ整理されているという事だそうです。
 つまり、今あなたが「昔から自己憐憫の繰り返しだった」と感じているのは、「自己憐憫」というタグ付けされたキャビネットを開けているから、だそうですよ。「頭を覆われた」ではなく、自ら「頭をつっこんでいる」のです。他にもキャビネットはたくさんあるのに。
 また、あなたには当然「他人に認められて嬉しかった」「構ってもらって救われた」「他人に助けてもらった」という記憶も、「嬉しかった」キャビネットに保存しています。だから、今感じている問題の解決を探ろうとして、その思い(成功例を探す)が生じて来るのもまったく不思議ではありません。
 少々話がずれましたが、「自己憐憫をやめたい」というのは大雑把すぎる話ですので、まずは問題の特定が最初だと思います。「ツイてない」という感覚を持つに至った理由は、「自分の努力とか行動を批判されたくない」という目的のこともあります。「自分はそのために何かを誤魔化していないか?」自問自答してみてください。

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