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執着心をなくしたい。

回答数回答 3
有り難し有り難し 49

先日、既婚者でありながら想いを寄せる人が
できてしまい忘れたいと、相談した者です。
その方を忘れるには、日にち薬だとは重々承知していますが、あの時こうしていれば…とか、想いを伝えず友人のままで繋がっていたら…と、毎日毎日後悔が絶えません。
夫との関係は良好ですし、子供もなんの問題もなく育っています。
なぜ、彼にそこまで執着するのかが甚だ疑問です。どうしたら、この執着心を手離せますでしょうか?自分でも、しつこいなと呆れてます。
連絡を取るというような行動は、とってません。
ただただ自分の心の中が、苦しくまた眠れない日々を送ってます。
どうか、自分の未熟な部分を正すお導きをください。
よろしくお願いいたします。


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

七仏通誡偈

ご相談拝読しました。

七仏通誡偈(しつぶつつうかいげ)という、お釈迦様を含めて七人の仏様が共通してお説きになったとされる教えがあります。

諸悪莫作(しょあくまくさ) ― もろもろの悪を作すこと莫(な)く
衆善奉行(しゅうぜんぶぎょう) ― もろもろの善を奉行せよ
自浄其意(じじょうごい) ― 自ら其の意(こころ)を浄くす
是諸仏教(ぜしょぶつきょう) ― 是がもろもろの仏の教えである

というものです。単純にいうと「悪いことをしないで善いことをしなさい」ということですね。
この教えには「3歳の子どもでもわかるが80歳の老人でも成すことは難しい」と示された逸話があります。

私たちは頭では分かっていてもそのようにできる強い存在ではありません。なぜならば一切は思う通りにはならないからです。
具体的にはあなたがその相手に「思いを寄せた」ということです。自分でそうしようと思ったわけでもないでしょう。自分でしたことなら自分でやめられるはずです。でもそうではない。

だからその思いが執着だとか悪い事だとか言うつもりはありません。むしろ、執着をなくしたいという方が執着であり、人間の迷いの深さではないでしょうか。

自分で何とかできる、なんでも(自分の思う)あるべき姿にしなければいけない、という迷いです。

>連絡を取るというような行動は、とってません。

それでよいと思います。気持ちを思う通りにできない私たちが何なら自制できるか…これもけして思う通りにならないものですが、言動は努力で慎むことができるでしょう。その中で気持ちは遅れてついてくると思います。

思いを寄せた時、あなたにとってその気持ちはけして都合の悪いものではなく、むしろ生き生きとしたり楽しい気分になったりするものだったでしょう。ところがそれが今はむしろ自分を苦しめる都合の悪いものになっている。

問題はどこにあるかわかるでしょうか。

「気持ち」ではなく「自分の都合」ということです。気持ちは縁によって勝手にそうなったもの。それを都合ではからっているのが私たちです。

その私の姿をこそ明らかにし、受け止めていくことが「自浄其意(じじょうごい) 」-「仏の教え」に適っていく態度なのかもしれません。

今は苦しいでしょうが、全てはご縁からのいただきものとして受け止めていきましょう。

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はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生...
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執着を無くす方法

さっちん様

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

執着というのは、全てが一様に悪いわけではありませんが、その大元は何かを知ることは、執着を対治する上で大切なこととなります。

執着の正体は、「実体視」というところであります。

それもほとんど妄想により成り立っている虚像を実体のあるものとして錯覚して囚われてしまっているというものとなります。

その妄想も、9割近く、自分の欲求が誇大されたものとなって、独り善がりに囚われてしまっているということであるでしょう。

執着を無くすためには、一番の薬は、やはり仏教となります。

私たちがそのようにモノコトに執着をして、迷い苦しむあり方について、その原因とは何かについて、その原因を対治して迷い苦しみを無くす方法は何かについて、それぞれお説き示されておられます。

無常や無我、空や縁起の教えなども、そのような迷い苦しむ心を対治するための教えであります。

是非、これより、しっかりと仏教を学び修していって頂けましたら、執着を少しずつでも無くしていけるものとなることでしょう。

川口英俊 合掌

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おきもち

Eishun Kawaguchi
最新の仏教論考はこちらでご覧頂くことができますが、公開、非公開は随時に判断...
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執着心を無くする事は大変ですよ

 御質問有難うございます。やはり執着心を無くする事は、なかなかできなくこちらに投稿頂いたと思います。人間は必ず出会う事を拒む事は出来ないと思います。好きになる事は良い事ですが、その方が既婚者であれば、周りに迷惑をかけてしまうという思いを忘れてしまうと本当に大変な事になります。日々生活を送る上で欲望を無くならないのが実状です。今自分の行動が正しいかどうかを確認されて、日々生活を送られてはどうでしょうか。   合掌

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おきもち

山寺の住職です。他の仕事と兼務してます。
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質問者からのお礼

吉武文法 様
堅田正樹 様

ご回答ありがとうございました。
「全てはご縁からのいただきものとして、受け止めていきましょう」とても、心にしみました。想いをよせてしまったのは、仕方ないのでご縁に感謝し執着心を失くす事に、執着せず苦しいですが…あるがままを受け入れてみます。
いつか、心が追いついていくように努力していきます。
ありがとうございました。

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