hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

親を許すことが出来ません

回答数回答 1
有り難し有り難し 6

私の家庭は金銭的にあまり裕福であると言えず学生時代はバイトで学費をまかないながらなんとか生活していました。また、生活費を一時的に自分が支払うこともありました。
そのため周りの友人たちがしているような旅行や遊びにはあまり参加出来ず、寂しさを感じながらもなんとか耐えて生活してきました。自分が頑張らなければ、そんな思いで生活してきたのです。

大学を卒業するにあたり、やっとのことで貯めたお金も引っ越しにかかる費用でなくなり、友人とした旅行の約束すら果たすことが出来ませんでした。

一番辛かったのは引っ越しの際に親が"金は返した、だからこれで精算だ。"ということを言ってきたことです。親にとって私はなんだったのでしょうか?都合よくお金を借りるためだけの存在だったのでしょうか?

親を恨んだところでどうにもならないことはわかっていますがどうしても許すことは出来ません。

私はどこで間違ってしまったのでしょうか。


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

拝読させて頂きました。
様々な理由や今までの経緯により親をうらむことはあると思います。あなたが親にどうしてもそのような感情を持ってしまうのはやむを得ないところもあるかとは思います。あなたのお気持ちを心よりお察し申し上げます。

あなたはもう立派に成長なさって一人の大人としてこれから社会に出て生きていかれます。当たり前かもしれませんけれどもあなたがそのように立派に成長なさったのは親が食べさせて下さり、教育を受けさせて下さり、学校に行かせて下さり、時間をかけて育てて下さったからです。
それは事実かと思いますよ。

親子関係ではいろいろありますから他人がとやかく言うのも何ですけれども少なくとも育てて下さったことを真摯に受け止めて感謝なさることはあなたにとって大事なことです。
社会に出れば様々な方からもお世話になります。そのことについて素直に喜び感謝できることが社会人としてのまずは一歩ですからね。

あなたの心の中にはいろいろな思いはあるかと思います。とりあえずはひとまず心の整理をして感謝する気持ちを持ち、それからあなた自身の人生をご自分の判断や決断で歩んでいって下さいね。

あなたがこれからも沢山の方々から指導や力を頂きながら成長なさっていかれ心豊かに充実した毎日を過ごしていかれます様切にお祈り申し上げます。

{{count}}
有り難し
おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
このお坊さんを応援する

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ