ネットから離れない父について
失礼いたします。
以前にも父親についての相談をさせて頂きましたが、今回はまた別の相談をさせてください。
父親がネットから離れません。
タブレット端末を、それこそ肌身離さず持っています。
外でならまだしも、家の中でもそうなのです。
私が一番気になっているのは、食事のとき。
視線がずっとタブレットの画面に釘づけなのです。
食事を出してもタブレットを見ていてすぐには食べないので冷めてしまい、その冷めた食事を惰性のように口へ運びます。その間も視線はタブレット。見ながら、操作しながら食べるので完食も遅く、味がわかっているのかどうかも不明です。
食事のときくらいタブレットを閉じてくれと何度もお願いしていますが、「仕事のやり取りをしているんだから」と言うばかりで取り合ってもらえず、最近はそのままにしています。
仕事が多忙なのは本当ですが、ちらりと見えた画面は動画サイトだったりオークションサイトだったりフェイスブックだったり(こちらは父の言うように仕事関係のことなのかもしれませんが)、あくまで私からすれば「食事の時間も惜しんでみるものなのかな」というのが正直なところです。
また複数人とメッセージのやり取りをしていて、返信がくれば早々に返事をしているようです。いつもそれなので、相手方に「ずっと端末見てるのかな、暇なのかな」と思われないかと、要らぬ心配までしてしまいます。
父にとって、食事のときは好きなことが出来る時間であり、その好きなことというのがタブレットを見ることなのかもしれません。
そう思うと、うるさく「食事時くらいはやめてくれ」と言うのもおかしいのかな、と考えることもあります。
しかし家族で食卓を囲んでいるときは、せめて目の前の食事や家族のことを見てくれたらいいのにと思ってしまいます。食事は、おかずを写真に収めてどこかへアップし、食べるのはついでのように適当です。
そして付けたしのようになりますが、父は先述のようにタブレットで写真も撮ります。
きちんとしたレストランでも、人混みのなかでもお構いなしです。
私と母はそれが嫌で(他人様の迷惑になると思うので)断るのですが、父はそれでも機嫌が悪くなります。
正直疲れますし、父を矯正するような自分も嫌になります。
どのような気持ちで過ごせばよいのでしょうか。
ご助言いただけますと幸いです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
お釈迦様は言いました。
「他者のしたこと、しなかったことを見るな。自分のしたこと、しなかったことを見なさい。」
テレビを見ながら食事をしている家庭は多いと思います。お父さんはそれと同じ感覚なのだと思います。
ただテレビは家族みんなが見えるから情報を共有できるし話のネタにもなりますが、端末でネットを見ている場合それができないので周りの人は寂しく感じるのですね。
ですから例えば、「テレビは見ていいけどネットはダメ」とか、あるいは家族の方から積極的にお父さんに話しかけるのがいいと思います。
仕事のやりとりなどしていないでしょうから、「スマホで何を見てるの?」「オークション?何を買うの?それとも出品してるの?」「ユーチューブ?面白い動画たくさんあるよね。何が好きなの?」など、家族から話しかけてみましょう。
また、SNSなどに食事の写真を載せることは、今は流行していますが、いずれ飽きてくると思うので放っておいていいと思いますよ。
なお、お父さんには「あまりプライベートな写真は投稿しない方がいいよ。そういった情報を利用して獲物を探している泥棒が最近増えてるらしいよ。」と伝えておいてくださいね。
質問者からのお礼
三宅聖章さま
お忙しい中、ご回答いただきありがとうございました。
何を言ってもどうせ聞いてくれないだろうから、という、半ば諦めの気持ちでおりました。しかし、それではいつまで経っても良い方向へは行かないのですね。これからは、出来るだけこちらから働きかけてみようと思います。
またSNSへのご忠告もありがとう存じます。そういうことにはなかなか疎い父ですから、よく伝えておきます。
この度はありがとうございました。