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39年間生きて今、孤独に苦しんでいます。

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わたしは今まで生きてきてほんとうに分かり合える人は一人もいませんでした。

なぜかいつも一人になってしまうんです。

いつも貧乏くじをひくタイプの人間です。
なぜか大役を任されてしまったりみんなが嫌がることをくじで引き当ててしまいリーダーになってしまったり…
みんなからは○○さんに任せておけば安心だね!と言われるようになりますます優等生タイプに見られるようになりました。そのせいもあり、
人からよく見られたい、楽しませてあげたい、すきになってほしいという思いの強さからかいつもビクビクしながらそして、イメージを壊さないように細心の注意を払いながら人と接してきました。
なのに最初はみんなから慕われていても時間が経つと離れていってしまう…
なんだか疲れてしまいました。
わたしの何が悪いのか…

楽しそうにしている人たちをみるとほんとうに胸が苦しくなります。
わたしはこれからも分かり合える人もなく孤独に暮らしていく事になるのでしょうか…
孤独なのにいつも貧乏くじをひく羽目になるのでしょうか…


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

孤独ではありません。鎧を着けていただけ。

はじめまして。亀山純史と申します。

今まで精一杯頑張ってきたことが、ご相談の文面からよくわかりました。人間だれしも、責任ある立場を任せられれば、みんなの期待を裏切らないように頑張るものです。そうして知らず知らずのうちに、自分をイメージさせるような鎧を身につけてしまうのだと思います。

さて、今回のご相談の中で「優等生」という単語が出てきましたので、その単語をもとに回答させていただければと思います。優等生というイメージを持たれている人は、優等生という鎧を身に着けていれば、敵(敵ってだれだ?ということは、ここでは深く考えないことにしましょう。あくまでも、たとえ話ですから。)が襲ってきても、その鎧で身を固め自分を守ることが出来ますよね。でも、頑丈な鎧であればあるだけ、その鎧は重たいものになり、身につけているだけで疲れてしまいます。しかし、自分を守ってくれているものですから、サッサとその鎧を脱ぎ棄てることもできないでしょう。もし脱ぎ棄ててしまえば、自分を守ってくれるものがなくなり、ただ相手に打ちのめされるだけ、と考えてしまうでしょう。でも、果たしてそうでしょうか。人間関係においては、鎧がなければ、これ幸いにと襲ってくるものなのでしょうか。私が思うには、むしろ、鎧かぶとの奥からしか見えていなかったあなたの顔をはっきりと見ることが出来、みんな安心するのではないかと思うのですが。

身を守る術は大切ですが、守るべき身が、その術で病んでしまっては本末転倒です。最後に、決して孤独ではないはずです。単に鎧を身につけていただけ。そう私は思っています。

以上が私からの回答です。少しでもお役に立てれば幸いです。

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hasunohaを訪れてくれた皆さん、こんにちは。私は浄土真宗本願寺派の僧...
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質問者からのお礼

お返事ありがとうございます。
鎧かぁ…ほんとに重く、なかなか脱ぐことができないものを気づかないうちに背負っていたのだなぁと気付くことができました。
旧家の長女として生まれ、過度な期待を背負い、妹や弟の見本となるよう頑張りすぎていたのは事実です。
こうあるべきとわたしが思う人物像はただの理想像に過ぎずわたしとは全く違うものなんですね。
足かせを外し、完璧なものを求めすぎず、少しづつでもいいから自分らしくいられるよう生きていけたらと思います。
ほんとうにありがとうございました。

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