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妻の飯は盛らずとも仏飯を毎朝盛る男

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はじめて質問させていただきます。
病気の妻に食事ひとつよそうことすらしないのに、毎朝仏飯を仏壇にもっていき南無阿弥陀仏と唱える父親にどうしようもなく腹が立ちます。

母はもともと持病もちではあったのですが、ここ数年でがんや骨折を経験し、なおのこと弱っている状態でした。しかし父はいっこうに心配せず、体調を気遣うどころか、平気で妻に食事や家事全般、身の回りの世話をさせようとする人です。
幼いころからそれを見て育ってきたので、娘である私ともう一人の兄弟も一種の嫌悪感をもっています。

先日母の体調がより悪化しているようだと父に情報を共有したところ、本人を労りもせず、実家から仏壇を持ちこみました。まず病院に連れて行くなどやるべきことをやってからそうするなら100歩譲ってわかるのですが、まるで母が弱るのを見計らってそうしたようにしか見えず、仏教に悪い印象はないのですが、父のその行動がおぞましく思えます。
寺に持ち込む自身の両親への花代一万五千円はポンと払うのに、妻の通院費・検査費を家族や親戚に前もって一万円預けることには納得がいかないといいます。

今生きている妻をいたわらないものが教えにすがったところで、何か意味はあるのでしょうか?またこのような人物からこころを守るにはどうしたら良いですか?
どうぞよろしくおねがいいたします。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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逆縁として学ぶこと。他人のフリみて我がフリ直せ!

すなさん、こんにちは。

父が信仰を熱心にするのに、母に対してはお世話をしないのですね。
まずは子供でも親夫婦の関係はわからないものです。たとえ親でもあっても一人の違う人間です。それぞれの生き方があります。父とはそういうものだと理解して触れ合い、その事に対しては怒らずに対応することが大切です。怒ると同じ穴の狢になってしまいます。その上で、父のような夫婦にならないように、今から夫婦が仲良く生きる努力をすることが大切です。良い触れ合う人だけでなく、合わない人も逆縁として自分の生き方の参考にしていくことが大切です。

そしてその分、娘としては母への親孝行をしていきましょう。父は仏教を謝って受け取っているので、あなたがご先祖様を大切にして、正しい信仰を見せていくと父は逆に焦ってくると思います。そして父が行ったことの報いが自分に降りかかってくるのです。あなたも少なからず父の性格の影響もあると思います。いつ何かの縁で起こるかも知れません。たとえ父に対して怒っても父は変わることはありません。怒るだけ損なのです。自分は父のような人間にはならない。今の夫にどう触れ合えば仲良しで生活できるか、ここが本来の仏教の教えです。そのこともまた父の後ろ姿で学ぶことができるのです。

がんばって!応援します。合掌

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