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ご自分の死と死後の問題について納得・解決されていますか?

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有り難し有り難し 37

聖職者の皆さんは、ご自分の死と死後(あるのかどうか分りませんが)については、どのように理解・納得されて日々を過ごしておられますか? 
現代科学の教えるところは、死は肉体の消滅であるばかりでなく、意識の消滅でもあります(意識は脳が作り出しているもの)。
死によって生前の努力が全て消滅することを考えると、虚無(ニヒリズム)に陥ります。古来の哲学者の中には、このニヒリズムに陥ることが当然だ(そうでない方が人間らしくない)と教えてきた人達もいます。
こういう状況で、信仰に進む以外に救われるものはないのではないかと私は考えているのですが、聖職者はこの避けることのできない死の問題をどのように解決できているのでしょうか?
是非ご教示ください。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

自分の行いを拠り所に、教えを拠り所に。

お釈迦さまは2500年前に亡くなりましたが、我々仏教徒はお釈迦さまの影響を受けて生きています。人の行いは、何千年経っても消滅しません。たとえ肉体が消滅しても、意識が消滅しても。
無名の人々の行いにしても、忘れられてはいますけど、何千年、何万年経っても決して消滅しません。私たちが今、この地球上で生きていることがその現れです。

だから仏教は2500年間このように言い伝えています。
「悪い行いをすれば、悪い結果になる。善い行いをすれば、善い結果になる。」
「悪い行いをせず、善い行いをして、自分自身の習慣を調える。それが仏教です。」

世の哲学者が虚無主義に陥るのは、自分のことしか考えていないからです。
子や孫に、世界に、善い結果を残せるよう善い行いをして生きれば、きっと胸を張って死んでいけますよ。私たちも生物ですから、自然と恐ろしいかもしれませんが、それでもきっと、胸は張れますよ。

子や孫に、世界に、善なる人生を布施して死にましょう。
そのためにはまず、悪とは何か?善とは何か?仏道に親しむことが肝要です。

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曹洞宗副住職。タイ系上座部仏教短期出家(捨戒済み)。仮面系お坊さんYouT...
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念仏すれば極楽浄土に往生できる

浄土宗では、南無阿弥陀仏と念仏を称(とな)えれば必ず極楽浄土に往生できると考えます。
南無阿弥陀仏と念仏することが浄土宗の修行の中心です。
死後のことばかり考えている暗い宗派と思われるかもしれませんが、実はそうではありません。
死後に極楽浄土に往生できると「決まっている」のだから、二度と死後の心配をしなくて良いのです。
ベタなお坊さんギャグですが、
「死んであの世から戻ってきた人がいないところを見ると、きっと極楽浄土はよほど素晴らしいところなのでしょう。」

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がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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質問者からのお礼

ご助言ありがとうございます。

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「死後の世界・死んだらどうなる」問答一覧

虫の知らせ

こんにちは、お世話になっております。 今回は私が過去に経験した不思議な体験について、お坊様方から見るとどのように感じるのか知りたく、投稿させていただきます。 1年ほど前の話となります。 私の家には父方の祖父母が買ってくれた、鮮やかな森の中を夫婦が寄り添って歩いている素敵な絵が飾ってあります。 ある日の夜、その絵が気になってみたところ、何となく男性が薄く見えました。 元よりほんの少し霊感のようなものがある私は、そのことを母に伝えようか迷ったのですが、気のせい。 気にし過ぎだと思ってその日は寝てしまいました。 ところが次の日、父に大事な話があると言われ聞いてみると、昨日の夜祖父が家で倒れ救急車で運ばれたとの事でした。 病院での検査の結果、祖父はガンにかかっていました。 前日の夜、夫婦の絵に違和感を感じたのは虫の知らせのようなものだったのでしょうか。 ちなみにその後祖父は約1年の闘病の末亡くなりました。 その間に一緒に散歩したり、旅行したりと沢山思い出を作ることが出来ました。 偶然と言われてしまえば、それまでではありますがこのような虫の知らせというものは、本当にあるのでしょうか。 よろしくお願いいたします。

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死について考えすぎる

昔から死や、明確でない死後の世界に対する恐怖心、不安感に襲われ日常生活でも情緒不安定な生活を度々してきました。 最近昔よりも少し大人になったためもっと複雑に考えてしまい苦しくなっています。 また私は小さな命を3度産む選択が出来なかった時があり 自分自身軽率な行動を取ってしまったために命を産むことが出来なかった。 その命は幸せに過ごして欲しい。 今一緒にいる3人の子ども達も幸せに過ごして欲しい。 死についての恐怖を抱いたまま大人になってほしくない。 でも私は死んだ後も地獄にいって苦しむかもしれない。 でも苦しいのや痛いのは嫌だ。と考えてしまいます。 今とても幸せなんだと感じながら生活しながらそれよりも死に対する恐怖心、不安感の方が強く楽しく日常生活を送ることが難しいです。 来世も人間になりたいと欲がありながら そんなことじゃ生まれ変われないかもしれないと思ってしまったりして 心が苦しいです。 この先死について考えることは無くならないと思いますが 今生きているこの瞬間をどうやったら恐怖心よりも楽しく幸せに過ごせるか、前向きに生きていくためにどうしたらいいか教えていただきたいです。

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温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ