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生き物を売る仕事

回答数回答 2
有り難し有り難し 27

ホームセンターでパート従業員として働いています。

夏になり、カブトムシとクワガタムシの生体が入荷してきました。

私は、ペットショップなど、「生き物(いわゆる愛玩動物)を販売すること」に疑問があり、反対もしています。

生体の販売が無い職場を選んで、今の会社に就職したつもりでしたが、「季節商品」として、生き物が入荷する事を予測できませんでした。

昆虫が入荷してきて、愕然としたのは、世話をする従業員が一人もいなかった事です。ペット担当の社員は、昆虫が苦手で触ることもできません。

去年はどうしていたのかと話を聞くと、「餌やりはしていたものの、マット(ケースに敷く木のチップや土)の交換やケースの掃除はしていない」「コバエだらけ」「生体にカビが生えた」「売れなくてほとんど死んだ」と、笑いながら話していました。他の社員も店長も、見て見ぬ振りだったようです。
死んだ個体の申告などはなく、イコールお咎めもなく、売れ残りは回収(回収後どう扱われるのかはわかりません…)、店舗には損害がないことも、生き物を扱う事への意識の低さを増長している印象でした。

そして今も、その雰囲気です。

昆虫たちの世話は、私が一人でしています。気まぐれに手伝うフリをしてみたり「ちゃんと世話してえらーい」などと声をかけてくる従業員はいますが、継続的に世話をしようとする姿勢の人間は一人もいません。

短い一生を、狭くて不衛生なケースの中で過ごさなければならなかった生き物たち。誰にも愛情をかけられず、無視され続けて死んだ生き物たち。
可哀想で胸が痛くなりました。

生き物が入荷した時点で、退職を申し出ようとしました。が、私が世話をしなければ、去年と同じ事が起きます。
結局、辞める事が出来ずに、2ヶ月が経ちました。

昆虫達の世話は好きです。
しかし、やはり生き物を売る仕事が嫌です。
また来年、昆虫達は入荷してきます。私が辞めてしまったら、誰が世話をするのでしょう…。
明日も仕事です。憂鬱で仕方ありません。退職をしても良いのか、そうでないのか、ご意見を頂きたく思います。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

会社の上層部に意見を具申できませんか

私の家に猫がいます。親猫との母娘暮らしでしたが、母猫が急死し、一匹になりました。母寝エコはブランド系でした。近親交配をしないとブランド系にはならないそうで、体も弱かったです。放浪していて、カラスに頭頂部をつつかれ頭蓋骨が見える状態だったのを娘が拾ってきたので、獣医さんに連れていき、処置してもらって命を繋いだ母猫でした。

母猫のようなブランド系品種を世に出すために、奇形の犬猫がたくさん生まれてくるそうですね。私は希少品種ややはりの犬猫の姿を見るのが辛いです。

だから、あなたのお尋ねの文面を拝読し、悲しみや憤りを感じました。私は田舎暮らしなので、朝早く、林に行ってカブトムシやクワガタを捕まえて売る人たちの姿を見かけます。よいクヌギの木を見つければ、たくさん捕まえて売ることができるようです。

都会では、自分でカブトムシなどを捕まえる機会のない子供もいるでしょうし、大切に育てて繁殖させる親子もいます。だから必ずしも絶対にホームセンターで売ることが悪いと言い切ることはできないと思っています。もしそれが悪いなら、家畜や魚の養殖も悪ということになりますし。

ただ、よい環境で飼育し、ストレスのないような環境を整えるのは、大切なことだといえます。そこで、あなたが可能なら、現状を会社の上層部に伝え、店での飼育状態を改善してもらえるように働きかけられませんか。

さきに家畜について書きましたが、食用の牛などでもストレスの少ない、よい環境のなかで育てていこうと提唱され、そうした動きになっています。無理やり太らせて霜降りにする、というのは生き物に対する冒とくだという考え方が広まりつつあります。

それと同じだと思うのです。だから会社の上層部の人に実状を伝えたら、改善されるかもしれない、少なくともそうなる可能性はあると思います。如何でしょうか。もし、あなただけでは力が及ばないとおっしゃるのでしたら、私も私のできる範囲で、ということになりますが、会社の方々にお伝えしたいと思います。

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私はお坊さんといっても、ひと様に何か答えらしいものを提示できるような立派な...
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追記7月18日 あなたが辞める必要はない

あなたが辞める必要はないと思います。
たしかに、仏教的には生き物を殺すのは良くありません。
今回の昆虫については、故意に殺しているわけではありませんが、かわいそうなことをしていますね。
ただ、あなたのお店では殺虫剤は売っていませんか?
そちらの方が殺生につながる道具なのでは?
結局、私達は何らかの理由で、殺生をしなくては生きられません。
一方で、出来ることなら生きとし生けるものへの慈悲を大切にしたいものです。
自分が檻に入れられたくないなら、昆虫も檻に入れない方が良いです。
とはいえ、日常生活ではそうもいかないことがあります。
慈悲の反対は怒りです。
昆虫への慈悲は善いですが、
人間への怒りは悪なので、
微妙なところですね。

追記7月18日
哺乳類とかなら、動物虐待で違法かもしれませんが、昆虫相手の場合、法律上どうなんでしょうか?
法律違反ではない場合、一従業員であるあなたの感情による訴えを、企業が聞いてくれるでしょうか?
あなたの職場での立場が悪くなる可能性もありますので、昆虫虐待が企業のコンプライアンスにとって重大なのかどうかなど、下調べしてから行動してはどうでしょうか。

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有り難し
おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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質問者からのお礼

お礼が大変遅くなってしまい、申し訳ございません。お返事をいただいて、改めて考え、整理をするのに時間が要りました。

藤岡俊彦さま
お返事ありがとうございます。
藤本さまの、生き物に対するお考えに共感するとともに、励まされる思いです。
自分が何に腹を立て、何が辛いのか、整理しました。

販売しているにもかかわらず、従業員が昆虫の世話をできないこと(していなかったこと)→そのため劣悪な環境で飼育されていたこと
他の従業員がそれを見て見ぬ振りだったこと→生き物を粗末にする行為
生体の個性を知らずに販売している無責任さ→日本の環境に合わず、弱って死んでゆく個体を「売ったもん勝ち」の姿勢で販売すること

現時点で、昆虫の入荷は今季はもうしないように上司に掛け合っています。
そして、昆虫の販売が終了するタイミングで、全てを上層部に報告しようと思います。幸い、社内コンプライアンス窓口があるのでまずは相談します。せめて、死亡個体数の報告を義務化し、管理体制や、入荷数や、入荷そのものを見直して欲しいです。
退職を決めるのは、その後にしたいと思います。

願誉浄史さま
お返事ありがとうございます。

たしかに、殺虫剤を取り扱っております。
殺虫剤を売っておきながら、虫が哀れだとなげくことは、組織に属する者としてたしかに矛盾していると思います。

しかしながら、「刺す」「噛む」「毒がある」など、人間に対して攻撃をしてくる昆虫を仕方なく殺すことと、愛玩動物として置かれた昆虫を、粗末に扱い殺すこととは、同じ「殺生」でも、どうしても同じ事だとは受け入れられません…

願誉さま
仏教教育の保育園で育ち、昆虫でも、哺乳類でも、小さくても大きくても命は命だと、教わってまいりました。今でもその教えは、私の中で強く残っております。

こうして相談させていただいたり、上司に掛け合うという「行動」にうつったきっかけは「可哀想」という感情です。
しかし上層部には感情ではなく、ずさんな管理体制による、「事実」を報告するのです。
管理をしない→商品にロスが生じているのです。けして小さな額ではありません。
所詮はパートです。現状に一石を投じられればそれで良いです。

当然下調べをした上、順序立てて行動に移しております。
ご忠告をありがとうございます。

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