hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

不成就日について

回答数回答 3
有り難し有り難し 183

質問に目をとめていただきありがとうございます。

今年の秋に入籍予定の者です。
今年の9月8日が、大安と天赦日と一粒万倍日が重なるとても良い日だと聞き、その日を入籍日にしようかと相手と相談していたのですが
その日は不成就日も重なる日だと知りました。

大安と不成就日が重なると凶日に変わってしまうから入籍などはしない方がいいと聞いたのですが、大安・天赦日・一粒万倍日が重なっていても凶日になるのでしょうか?

気にしすぎ、と言われればそれまでかもしれませんが、せっかくだからと良いとされている日に入籍しようと話をしていたので少し気になってしまいます。

またネットなどで調べてもあまり詳しい回答が無くお坊さんのお知恵をお借りできればと思った次第です。

どうぞよろしくお願いいたします


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

皆さん大安で結婚しているのに、

離婚がこれほど多いのは
なぜでしょうか?
それは大安が全く関係無いからです。

吉日に亡くなる人はいます。
凶日に生まれる子もいます。
我々の吉凶は
日の吉凶に左右されることはありません。

ちなみに
私は凶日に結婚しました。
費用がとても抑えられました。

{{count}}
有り難し
おきもち

和田隆恩
 浄土真宗(大谷派)/広島県広島市/17世住職。  1967年京都市生ま...
このお坊さんを応援する

日に吉凶なし

こんにちは。
ご結婚おめでとうございます。入籍の日付についてお悩みなのですね。
現在日本には様々な日にちの吉凶がありますが、全ての日にちの吉凶が吉となる組み合わせの日を見つけるのは不可能と言って良いでしょう。

 私は曹洞宗ですが、年末になると「曹洞宗手帳」という手帳が配られてきます。翌年の記入式予定帳です。
 この予定帳の中に「六曜と迷信について」という題でつぎのように書かれています。

 (前略)「六曜」は古代中国の思想が日本に伝わり江戸時代に定着したもので、元来は時間を区切る指標として六日ごとのサイクルを定めたものです。(中略)元来仏教の教えとは全く関係がありません。本来、禅の教えとは「日に吉凶なし」「日日是好日」であり、尊くない日は一日もありません。(後略)

 とあります。
六曜ばかりでなく、天赦日や一粒万倍日、不成就日も、「何日に1回」という感じで暦を機械的に割り振ったものであり、何の根拠もなく迷信です。もし結婚後、何か問題が起こったとしても、それは暦のせいではなく、きちんと説明できる因果関係が必ずあります。暦に振り回されすぎないように。

 どうぞお幸せに。

{{count}}
有り難し
おきもち

・曹洞宗/静岡県/50代 平成27年鳳林寺住職。平成28年hasunoh...
このお坊さんを応援する

吉凶は日でなく心が決めている

ご相談拝読しました。入籍予定とのことで誠におめでとうございます。どうぞ末永くお幸せに。

さて、そのためにもここはしっかりしておきましょう。

それは「日取りをしっかりする」のでなく「日取りなど関係ないことをしっかり学ぶ」ということです。

幸せは日取りで決まるものではないからです。

今日は7月9日ですが、本当にそうなのでしょうか?誰が決めたのでしょうか?7月9日ってあるのでしょうか?

あることはある…どこにあるか…人間の考えの上にある、のですね。動物たちはそんなことに全くとらわれませんね。さて、どちらが幸せでしょうか。

それに、もしも凶日に入籍にしてよくないことが起こったら、それは凶日のせいなのでしょうか?
そうではありませんよね。よくないことにはよくないことが起こった原因があるものです。その原因に向き合う事なく、日取りのせいにしてしまった場合、自分はもしかしたら責任を取る必要がなく気分的には一時的に楽かもしれません。しかし、その原因に目が向けられず放置されているままならばまたそこから様々な影響が出てきてしまうでしょう。

幸せは、自分が何を行い、何を語り、何をなすか。そしていただいた縁をどのように受け取るか。そうした中にこそ見出されてくるものであり、日取りで決まる運命論ではありません。

どうかそのことをよくよく押さえつつ日取りをしてください。そうしたならばあとは関係者が皆納得できる日や予定の都合がいい日になるかと思います。

こういうのは「答え」があるわけではありません。全部「人間の考えの上のもの」であり「事実」ではありませんので「ものは考えよう」であり、言うならば「どうとでも考えられるもの」なのです。
その程度のものにこだわるよりは、結ばれるお二人の現実の歩みこそが幸せを形作るものですよ。

お幸せに。

{{count}}
有り難し
おきもち

はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生...
このお坊さんを応援する

質問者からのお礼

和田陸恩様
回答いただきありがとうございました。たしかに、皆さん大安の日に入籍しても離婚を選ぶご夫婦は五万といらっしゃいますね。その言葉にハッとさせられました。ありがとうございます。

光禪様
回答いただきありがとうございます。
皆様が読まれる手帳から抜粋してのお言葉ありがたく思います。たしかに暦に振り回されすぎていたなと改めて思い直すことができました。吉凶は深く考えず日取りを決めたいと思います。また、幸せにという言葉をいただけたことが何より嬉しいです。ありがとうございました!

吉武文法様
回答いただき誠にありがとうございます。
確かに周りの言葉や薦めに振り回されすぎていたなとハッとしました。
また元より占いなどは良いことだけを信じておくという性分でもあり気楽にその日にしようかと決めたのに段々と深刻になってしまっていたのかもしれません。
入籍に関してもそうですが、その後のこともいただいた「2人の現実を歩みこそが幸せの形を作る」という言葉を大切に、また互いの存在や日々を大切にして進んでいきたいと思います。
何より幸せに、と言っていただけたことが何より嬉しいのでいただいた言葉たちを大切にしていきたいと思います。本当にありがとうございました

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ