祖父の死を受け入れる覚悟ができません
初めて質問させていただきます。
拙い文章ですが読んでいただけると嬉しいです。
現在唯一存命の祖父が長くないと言われました。
最初にその話を聞いたのは3年前のちょうど今頃の時期でした。
当時、祖母が亡くなって2年。一人暮らしを始め、なかなかうまくいって楽しい生活を送っていると聞いていました。
そんな祖父も寄る年波には勝てずそれほど難しくなかったのですが心臓の手術をすることとなり。そしてわずかな確率で併発すると言われていた脳梗塞を発症しました。
あれから3年。
病状も徐々に回復し、リハビリを頑張りそれでも麻痺は残ったため
1人で生活はできなくなってしまいましたが、施設に入り
それなりに楽しく生活していました。
しかし先月再度脳梗塞を発症し、今度こそ寝たきりになってしまいました。
そして2週間前。
母からもう余命3ヶ月と伝えられました。
でももしもう一度脳梗塞を発症したらそれより短くなってしまうこともあると言われました。
私は頭が真っ白になり久しぶりに大声で泣きました。
そして私は今祖父母の家にいます。
両親に生後半年の息子を預かってもらって1人で来ました。
幼い頃から休みになるとよく来て遊んだ思い出がたくさんあるこの家に。
寂しくて、悲しくて着いてからずっと涙が止まりません。
祖母の仏壇の前で連れて行かないでくれと泣き、ふとした瞬間に様々な思い出が蘇ってはまた涙しの繰り返しです。
まだ祖父には会えていません。
明日病院にお見舞いに行く予定ですが感情を抑えられる自信がありません。
でも今回の面会が最後になるのは確実です。
後悔がないように、そして最後は笑顔で。
そう考える度に終わりが近いんだと思い知らされまた涙が止まりません。
幼い頃から私達姉弟を文字通り溺愛して1番可愛がってくれた祖父。
大人になってからも会いに行けば昔と変わらず可愛がってくれる祖父でした。
私の結婚も心の底から喜んでくれ、息子の写真も施設の部屋に飾ってくれて。
お盆になったら息子を連れて会いに行こうと話していた矢先の余命宣告でした。
人はいつか亡くなるって分かっていても。
でもその覚悟と気持ちの整理ができません。
どうしたら良いのでしょうか。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
会えるだけで。
はじめまして。
浩文(こうぶん)と申します。
ご投稿、ゆっくりと読ませていただきました。
『明日病院にお見舞いに行く予定ですが感情を抑えられる自信がありません。』
『後悔がないように、そして最後は笑顔で。』
のえるさんがどんな様子でいらっしゃったとしても
おじい様にとっては
「会いに来てくれた」
それだけできっと嬉しいのではないでしょうか。
『人はいつか亡くなるって分かっていても。
でもその覚悟と気持ちの整理ができません。
どうしたら良いのでしょうか。』
覚悟を決めるとか、気持ちの整理をつけるとか、
「割り切る」ような気持ちでいられたら
それはそれで楽かもしれませんが
私は少しさみしい気もします。
ですから
どんなかたちであっても
どんなみっともない姿を見せてしまったとしても
割り切れなくても
ただただ会いに行っていただきたいです。
ただ会いに来てくれた
それだけが、おじい様にとって何より嬉しいのではないでしょうか。
会えなかったら
それこそが一番の後悔でしょう。
会いに行っていただきたいです。
これで最後とはまだ決まったわけではないのですから。
会いに行かれるとき、
車の中においても
電車の中においても
歩きの中においても
どうか
おじい様の、嬉しそうな顔を思い浮かべながら
向かってください。
人は笑顔になろうと思って笑顔になるのではなく
嬉しいから笑顔になるのです。
そうではありませんか。
おじい様が喜んでくれる
そんなお見舞いでありますように。
心よりお祈り申し上げております。
泣けたことがよかった
のえるさん、はじめまして。質問を拝読しました。
のえるさんは祖父のいのちの灯火が消えかかっていることを聞かされ、頭が真っ白になって大声で泣いてしまったのですね。
我慢せずに大声で泣けたことは良かったんですよ。感情をなかなか出せないことが多いものですが、後から考えると泣けたことがよかったと思えるときが来るものです。
お別れまでの時間はたくさんないようですね。どうぞ心残りされませんようお過ごしください。
質問者からのお礼
中村太釈様、吉井浩文様、回答いただきありがとうございます。
お礼が遅くなって申し訳ありません。
翌日、祖父に会いに行きました。ほとんど意識がない中私の声に応えてくれ、名前を呼んでもらうことができました。
そして書き込みより約2週間後の22日に祖父が旅立ち、本日無事に葬儀を終えました。不思議と後悔がなく、たくさんの感謝の気持ちで見送ることができました。
これからも祖父のくれたたくさんの思い出を大切に日々を過ごしていこうと思います。
この度は素敵なご縁をありがとうございました。