1日1回できる善行
1日1回できる善行はどんなものがありますか?最近辛いニュースや人の愚痴を聞くことが多く気が滅入っています。鬱々とした感情が溜まる一方です。ネガティブな行動で発散してもしょうがないので、自己満足でもなんでもいいので善行を意識して前向きに生きたいと思い質問しました。日々の中で何気なくできることで、できれば具体的なものを教えて頂けると幸いです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
ニコニコしているだけでも善行です
おはようございます。よいこころがけですね。是非実践しましょう。
仏教には、「無財の七施」という言葉があります。
他人に対する親切には、七種類あるという事です。
1.眼施(げんせ)
やさしい眼差しで人に接する事。
2.和顔悦色施(わげんえつじきせ)
にこやかな顔で接する事。
3.言辞施(ごんじせ)
やさしい言葉で接する事。
4.心施(しんせ)
他のために心をくばる事。
5.身施(しんせ)
自分の身体でできることを奉仕する事。
例えばビンのフタが開かなくて困っている人の代わりにフタを開けてあげる、道に落ちているゴミを拾う、など。
6.床座施(しょうざせ)
席や場所を譲る事。
7.房舎施(ぼうじゃせ)
自分の家を提供する事。
四国にはお遍路さんをもてなす「お接待」(おせったい)という習慣が残っていますが、今は他人をを家に泊めるという事はあまりないかもしれません。しかし、雨宿りに軒下を貸したり、雨の時に相手に傘を差し掛けるような行為だと思えば良いと思います。
いかがでしょう?この中からひとつでも一日の間にできると良いですね。
特に私は「和顔悦色施」をこころがけています。ご機嫌ナナメの日でも、できるだけ機嫌良さそうにするようにしています。そうすることで本当に機嫌が良くなる事もありますからね。
善いことをすると、私は善いことをしたと、その行動に執着し宣伝したくなります。でもそれも捨てるのが大切です。「かけた恩は水に流せ 受けた恩は石に刻め」という言葉があります。してあげたことはすぐ忘れること、一方で誰かにしてもらったことは、忘れないでいることが、とても大切かと思います。
瞑想
たとえば、日本テーラワーダ仏教協会のホームページに、慈悲の瞑想とヴィパッサナー瞑想のやり方が掲載されています。
瞑想で心が穏やかに静まるかもしれません。
心の中の善を増やした方が、悩み苦しみやストレスが減ると思います。
質問者からのお礼
光禪 様
善行というと人助けや感謝の言葉が真っ先に浮かんだのですが、笑顔だけでも良いんですね。確かにいつもニコニコしている人は一緒にいて心穏やかになれます。無愛想だと良く言われるのでなかなか難しいですが、日々意識しつつ実践してみたいと思います。「無財の七施」というお言葉を教えて下さってありがとうございました。1つ1つ、できることから初めてみます。
願誉浄史 様
瞑想、早速試してみたいと思います。最近落ち込むことが多く、焦りが募る一方でどうしようかと思っていたのですが、少し自分の心を落ち着けた方がいいのかもしれません。改めてゆっくり自分と向き合ってみたいと思います。
お二方、貴重なお時間を割いて回答して下さりありがとうございました。
急には無理でも、少しずつ取り入れていけたらと思います。