過去に対する罪悪感
10年以上前に友人が結婚指輪を海外で購入し、ちょうど日本に帰国する私に免税処理を頼みました。
海外の窓口に書類を提出する際に返って来ない可能性があると言われました。理由は外国語でよく分かりませんでした。
友人にその旨を話して、彼女たちは購入したお店は大丈夫だよ言ったのに残念だと言って断念していました。
その後、数カ月立ち、私の口座に免税金額のお金が戻ってきました。数千円だったと思います。
私はどうしよう。と思いましたが、まいっかと思って返金しませんでした。
言い訳になりますが、前に他の友人にカバンを海外旅行に行った時に買ってきてもらい、同じように頼んで友人からお金が返ってきませんでした。
勝手にその金額が戻ってきたと思いました。
そして、今回の事は依頼した友人カップルは免税できなったと思っているからまあいっかと。
それから、十数年たって、その友人に数年に一回会うのですが毎回、心苦しいです。
怖くて、嫌われるんじゃないかって返金したいと言えない自分がいます。
何かの口実つけてプレゼントと返したいと思っていますがそんな事で許されるのでしょうか?
それで許してチャラにしてもらおうと思っている自分も許せないです。
何でそんな事をしたか理由を考えてみました。
私はそのカップルに嫉妬していたから、お金を返したくないと思ったんだと思います。
あと、その時期に英会話の先生に一回分だけお金を払っていないです。
その先生の教え方が気に入らなくて、これも自分都合で払いませんでした。
1500円です。
その先生も彼女と幸せそうで嫉妬してたのかもしれません。彼が好きだったわけではないのです。それなのに嫉妬していた自分が怖いです。
この2つの出来事がずっと心から離れないです。
直接、本人に謝罪すべきでしょうか?
ご教示いただければ幸いです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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あなたは心の清らかな方です
お尋ねの文面を拝読していてあなたは心の清らかな方だと思いました。そんなことくらい気にしない、図々しい人が私の周りにゴマンといます。坊さんのくせにカッパライや強盗みたいな奴が跋扈していて同業者につねに恐怖している毎日です。学校の先生にしても、近くの同じ中学で数年前に私と同じ年齢の先生がクラブ活動のお金を盗みパチンコをしてお縄になり、昨年は若い先生が生徒にいかがわしい行為をしてまたもお縄になりました。その他、先生の犯罪は日常茶飯ですが、こうしたことを学校の先生に少しでもいうと強烈なしっぺ返しを食うのでこちらにも恐怖しています。そんな連中のくせに我々下々の人間には尊大ぶって偉そうに言います。
それなのにあなたはだいぶ昔の数千円とか1500円とかいう金額のことにずっと苦しんでおられる。なんて清らかな心の持ち主なんでしょう。たいていはあまりに気にないで忘れていると思います。だから、あなたも気にしないでよい、ともいえます。
しかし、「罪」と「罰」ということを考えると、それくらいは罰則は被らないかもしれないけど、あなたの罪意識がなくなることはありませんよね。そこがあなたが持っておられる素晴らしいお心なんです。そのよい面を大事に考えますと、いつということまではいえませんが、包み隠さずおっしゃり、謝罪するのがよいと思います。もしと問われれば、私はそうします。
人間、生きている間に、いろんな罪悪を犯します。私もたくさん悪いことをしてきました。やったことは取り消せませんが、それを悪だと自覚し可能なら謝罪していける自分でありたいと私は思います。あなたも私に近い、というよりずっとその思いの強い方だとお見受けしますので、このまま放置されるとずっとずっと苦しみ続けられることになるでしょう。だから、あなたのためにも謝罪なさった方がよいと思うんです。