飼い猫に嫌われて落ち込みます
飼い猫がガンになり、現在2ヶ月半治療しています。
抗がん剤ではなく代替療法でサポートしており、幸いな事に今のところ元気を保っています。
毎日薬やサプリを飲ませており、そして毎週病院に通っています。
少しでも元気でいられるよう大事なことだから頑張って…などと猫に話しても分かるはずもなく、どの行為も猫にとっては嫌で仕方ないものばかりです。
病気発覚前は家族みんなになついてゴロゴロスリスリしてくれていた猫ですが、治療が必要になってから、猫は私だけを避けるようになりました。
私は毎日嫌な事をしてくる人間…という認識に変わったのでしょう。
毎日頑張ってお世話をしているのに、なぜこんなに嫌われなくてはいけないのだろう?と、最近ストレスに感じてしまいます。
家族は猫にたくさん甘えてもらって、何故自分だけ避けられなくてはいけないのだろうと、悲しくて時折泣けてきたり、ひどいと苛立ちを感じてしまいます。
家族からは少し警戒してるだけで嫌ってないよと言われるけれど(確かに引っ掛かれたり威嚇されたりはありませんが…)、前はすり寄ってくれてた子から避けられるようになる寂しさは、お世話をしてないあなたたちには分からないでしょう…と、家族にまで苛立ちを感じてしまうこともあります。
そして猫に甘えてもらって幸せそうにしている家族に、嫉妬心も沸いてしまいます。
動物相手にこんな事をごちゃごちゃ考える自分の小ささにも嫌気がさしてきます(´;ω;`)
時間的にどうしてもお世話係は私になってしまいます。
主人は仕事も遅いし、子供は投薬や通院なんて出来るはずもないし、そもそもお世話をしたそうではないし。
過去にも投薬や通院が続いた時に警戒された事はありましたが、治ってそれらがなくなれば、また甘えてくれるように関係は戻りました。
でも今回は治せる病気ではないので、生きてる限り絶対にサポートはやめられません。
と言うことは、この先も私はもう猫から甘えてもらえる事はないのだなと思うと、やりきれない気持ちになります。
このような後ろ向きな気持ちを、切り換えられる事が出来るでしょうか。
どうか宜しくお願い致します。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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それは辛いですね
うちも猫がいます。猫に甘えられて、お蔭で生きていられる面ってたしかにありますね。うちの猫は二代目で、先代の娘です。先代は、カラスに頭頂部をつつかれて骨が見える状態でした。その瀕死の猫をかくまい、獣医さんに診てもらったのが飼うきっかけでした。ふつうに家の薬を塗っていた時は、すぐ薬を塗ったガーゼをはがしたのですが、獣医さんがカラーをつけてくれたおかげで猫はかけなくなってお蔭で縫合してもらったところが治りました。
その一連の治療の意味は猫には分かりませんから、嫌だったでしょう。でも、それをしないと命を繋げなかったわけです。その子は結局、事実上ひとりで世話をしていた家内が抱いているとき急死しました。獣医さんに連れていきましたが、もう亡くなっていました。
さて、愛している猫が、まさに愛しているがゆえにあなたを嫌がってしまうのは辛いものですね。猫に甘えてもらって、ホッとして生きているわけですが、猫のためにしていることが猫には分からないので、嫌なことをされているとしか思えないわけですから。
でも、みな似たところがあるのかもしれません。愛しているからこそあえて苦言を呈してくれている場合にも、良薬は口に苦しとは思えない。そして逆恨みしてしまう。そんなことってありませんか。お宅の猫ちゃんは私にそのことを教えてくれているのではないかとも思いました。親の心子知らず、っていいますけど、それを教えられているようです。
仏教では、結果としてどうなったかではなく、どう思い、そう考え、どうしようとしたか、を大切にします。結果は、たとえば宝くじに当たることもあり、不慮の事故にもあってしまう予測不可能の運に影響されるものです。だから、結果がどうかを問わないんです。結果より、心のあり様が正しい、つまり善を志向したかどうかが重要視されるのは心を迷いから覚りに転じるのが仏教の目的だからです。
ここから考えると、猫が治療を嫌がり結果として甘えてこないところで考えるのではなく、猫を大事にしようというあなたの心のところに目を向けていくのがよい、ということです。飼い主の心猫知らずなのは、医療という考えがない猫には当然です。それでも、大事にしようというお心が大事なんです。寂しいでしょうが、お世話してあげてください。
質問者からのお礼
藤岡俊彦様
お坊様の視点、そして同じ愛猫飼いの視点から寄り添って頂き、本当にありがとうございました。
ここに投稿した時は暗い気持ちがピークで、大人げないですが丸1日最低限のお世話を除き、猫を無視してひねくれて過ごしていました。
話しかけもしない遊ぼうともしない私をおかしく思ったのか、猫の方から近くに来て、じっと私を見て…
薬や通院で警戒はしていても、決して嫌われてはいないんだと思いました。
藤岡様の先代猫ちゃん、保護のお話に胸が熱くなりました。
我が家の猫も保護猫で、猫風邪で目をやられて何も見えない、一人ぼっちの栄養失調のガリガリ仔猫を拾ってしまったのがきっかけです。
仔猫のいた空き地に行くまでに色んな背景があり、私の中ではこの子を助けるためにそこに導かれたと感じてしまっていて、勝手ながら運命的な出会いだと思っています。
ここで吐き出せて、気持ちに寄り添った回答を頂き、鬱々した気持ちもだいぶ晴れました。
私にはすり寄ってくれないしゴロゴロも言わないし、避けられることも多々ありますが、おもちゃを持って遊ぼうと声をかけると、それだけは楽しそうに遊んでくれます。
私にはこれくらいしか猫との楽しみや癒しがなくなってしまいましたが、そしてそれを寂しいと思う気持ちは消えはしませんが、それ(結果)ばかりを考えず、猫を大事にする気持ちを忘れずに頑張りたいと思います。
重ね重ねありがとうございました。
藤岡様やご家族様が2代目猫ちゃんと幸せな毎日が続きますよう。