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人との接し方

回答数回答 2
有り難し有り難し 10

私には付き合って3年になる彼がいます。先日彼から「何を考えてるか分からない。もっと思っている事を言ってほしい。」と言われました。

確かに私は自分の思いや意見を言うのが苦手で、彼や友達、職場の人にも言えません。周りの意見に合わせるのが、
何事もなく穏便済むのではないかと思ってしまいます。

その事をきっかけに、人との接し方が分からなくなり、どうやって人と接すればいいか、本当の自分とは何か、と考えるようになりました。

考えれば考える程分からなくなって
しまい、悩んでいます。何かアドバイスをいただけないでしょうか。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

まずは、相槌から。

あさ 様 

相談ありがとうございます。
わかりますよ、その思い。
なかなか自分の、意見や気持ちって、伝えにくいですよね。
相手の気持ちや顔色を伺うと、余計にしゃべれなくなりますよね。
穏便に済まそうとするのは、
平和にしたいという気持ちや
以心伝心的な愛情の深まりがあるだろうとかの想いがつよいのですよね。

で、心配いらないと思います。
自分の意見を言うより、相槌をこまめに打って行けばよいのです。
まずは、「うん、うん」「はい、はい」
「いいですね」「もうちょっと教えて」「他には?」
など、笑顔と顔の頷く動作をいれて
ちょっと多めに相槌入れて、仕草はやや大胆にすると
相手は聴いて貰った気持ちになって、もっと話をしてくれますよ

そして、不思議なことに、相槌を意識して入れるようにすると
自分の気持ちも出せるようになってくるのです
「ふーん、そうなんだ」「へエ~」など入れてると
「だったら、私はこう思うな・・・」的な事が入れらるようになってきます。

自分の意見をいきなり言うのは、話し上手な人はいいけど
苦手な人は大変です。だから、相槌の練習をするのです。
相槌は、相手の気持ちも尊重できるし、自分の気持ちも損ないません。
よければ、下記の本を参考にしてください
斎藤勇著『超・相槌』(文響社)
他にも似たような本があると思いまので、読みやすそうなものを参考にして
試してみてください。

あなたは、人の心を思う優しい人です。
笑顔と相槌で、さらに周りの人を幸せにしてあげてください。
お読みいただきありがとうございました。
参考までに。
一礼

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己を知る

思った事を思ったまま口にすることで全てが上手く行くとは限りません。が、思った事を殊更に飲み込み続けるようなことが正しいわけでもないのです。
なので、目の前の出来事から沸き起こる「思い」をその場では口にせず、一度飲み込んだうえで翌日以降に自分の言葉に変換して彼へ伝えるようにしてください。
もちろん即座に言葉にした方が良い場面もあるでしょうからケースバイケースですが、これは「非常時以外の通常コミュニケーションをどうするか」という状況下での話です。
思った事を思ったまま表現した言葉は時に刺々しくもなるものですので、このくらいの緩和措置が妥当ではないかと思います。

※貴女はご自分の考えを他人に表現することについて「苦手」と感じてらっしゃるようですが、そもそも「うまく表現できるように改善していきたい」のですか?それとも「穏便に済んできた過去の実績があるからできればこのままがいい」とお思いなのですか?ココが実は今後の貴女にとって非常に重要な要素でして、根本的に「本人の希望する方向性」なのか「他者から要求されている話」なのかのスタートがずれているとプロセスも結論も変わるからです。
今一度考えてみてください。本当は「このままがいい!」とお思いではないですか?実は「変わりたくない!」と感じてはいませんか?その上でご自身をよく観てください。今後成っていくべき自分とそう成るためにこれから何をすべきなのかの輪郭がはっきりと見えてくるはずです。

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質問者からのお礼

回答していただき、ありがとうございました。
お二人のおかげで、心が救われました。もう一度自分を見つめ直し、少しずつでも頑張っていこうと思います。
本当にありがとうございました。

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