上京に対しての不安
今年の4月から東京で就職することになったのですが、不安でたまりません。
というのも、私は家族や地元の友人が本当に大好きです。また辛いことがあるといつも話を聞いてくれるのも、家族や友人なので簡単に会えなくなると思うと寂しくてたまりません。
元々上京するつもりなんて全くありませんでしたが、夢だった仕事を追いかける情熱がなくなってしまい、他にやりたいこともなく悩みながらではありましたが東京に就職することを決めました。多分夢を追いかける勇気がなかったんだと思います。
寂しがり屋な性格で、東京に夢や憧れも抱いていない私が東京で生きていくことができるのだろうか。行く前から不安でたまらず、そのことばかり考えてしまいます。
そのせいで大好きな地元での最後の生活も楽しめませんし、家族といてもなぜか虚しくなったり、夜もなかなか眠れなかったり、朝も不安で眼が覚めてしまいます。
東京に行くことをやめることはできませんが、東京に行くまでの時間は不安にとらわれず幸せに過ごしたいです。どうしたらこの不安はなくなるのでしょうか。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
いや、夢見すぎですから
東京に夢や憧れも抱いていない?いいえ、東京を神聖視しすぎだからそんなこと考えるのです。
東京という所は凄いところです。私の実家のあたりでは石をなげればお檀家さんかお檀家さんの知り合いに当たりますが、東京では他人の足を踏んでも再会しません。いや、再会してるのでしょうけど分かりません。何を恐れる必要がありましょうや。
ある日、新宿駅で電車を待っていたら、向こうのホームに停まった電車の中の女の人とバチッと目が合いました。お互いにずっと視線を離すことが出来ず、電車が見えなくなるまで離せませんでした。劇的な出逢いでした。次の日、同じ時間帯の新宿駅で思いました。同じ所に行ったらまた会えるかもしれない。。。でも、どうにも足が進みません。どこら辺だったか忘れたから。何を期待することがありましょうや。
一人前のお坊さんになってからのある日、とあるお寺さんの手伝いの帰り道、私服でネオン街を歩いて近道していた時の事。呼び子のお姉さんがしばらくこちらを眺めてからいいました。「お兄さんお兄さん、ちょっと修行していかない?」いや、なぜ正体が分かった!?
こんな奴でも普通に東京でやっていけるのだから大丈夫です。
成長する絶好のチャンスです。
はじめまして。亀山純史と申します。
あなたは家族や友人に恵まれて、なんて幸せなんでしょう。人間関係に恵まれた環境で育ったあなたにとって、今回の上京は、自分自身が成長する絶好のチャンスだと考えたいですね。親元から離れての生活は、あなたを大きく成長させてくれると思います。今、あなたはとても不安になっていますが、その不安が成長には大切なのです。不安がないところに、成長は望めません。就職にしても進学にしても、そして新天地での生活にしても、不安があるからこそ、緊張感があり、精神的に強くなるのです。「可愛い子には旅をさせよ」という諺もあります。東京での生活を通して、一回りも二回りも大きく成長した姿を、是非、大好きな家族や友人に見せることが出来る日が来ることを願っております。
春以降、是非、このhasunohaに元気な姿を報告しに来てください。
以上が私からの回答です。少しでもお役に立てれば幸いです。
毎日が生まれて初めての瞬間の連続
ヤマさん
こんばんは。
そのお話を聞いて、私は修行に行く前の不安な時期を思い出しました。
修行に行ってしまえば、そこで生活が始まってしまうので心配はなくなるのですが、始まるまでは様々なことを想像し、こんな時はどうなのかな。お経覚えられるかな。先輩のお坊さんは怖くないかななんて考えてどきどきしていました。
さて、ヤマさんもきっと不安の山積みでしょう。仕事に対する不安。東京での生活に対する不安。今目の前にある生活から離れることの寂しさなど・・・
しかし、実を言えばこれ毎日当たり前に行われているんですよ。本当に。
家を出たら、家の中の生活はなくなっている。戻れると思っているから安心しているのでしょうが、そんなことは頭の中で決めたこと、事実は、家から出たら、家のそのと景色のみ。学校に行けば学校の景色。その場その場の景色になって生活しています。
そして、毎日新しい生活が始まっています。この瞬間も10秒前の姿はもうありません。戻ることもありません。過去がくっついてくることもなく、今の様子だけで生きています。
それが、私たちに生き方です。
東京に行こうと、就職して初めての場所に行こうとも、今までの生活と何ら変わりありません。その場その場を生きるということには何ら変化はないのです。いつも通り生まれて初めての瞬間をいきるのです。
ですから、東京に行くまでの毎日の生活も先のことは、準備をしても心配はせず、今この瞬間をいつものように生きればいいのです。それができれば、東京での仕事きっともうまくいくでしょう。