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生まれて来なかった赤ちゃん

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まとまりがないかも知れませんが、ひらすら正直に書かせていただきますので、なにとぞ助言お願いします。

数年前から流産を繰り返し、不妊治療もがんばりましたが結局流産の回数を増やしただけに終わり、子供を授かることはできませんでした。

最初は妊娠した赤ちゃんを失ったことが悲しくて悲しくて、思い出しては泣いていました。
子供を授からないというのは将来 (像) の喪失でもあります。不妊治療に専念するため仕事もやめてしまったため、キャリアも手放してしまいました。高額な不妊治療のため貯金も減ってしまいました。母親にもなれず、仕事も中途半端で、将来の希望もなく、結局私は何にもなれなかったんだなあと思うと涙が出てきます。

その一方で奇跡が起きないかとほんの少しの希望にすがっています。でもこのほんの少しの希望のせいで、すっぱりあきらめて先に進むこともできません。

特につらいのは、家族イベントです。義兄弟が子供を連れて主人の実家に集まるときは、本当に身の置き所がありません。幸せな家族たち、祖父母に可愛がられる甥姪たち、幼稚園のお遊戯を披露、どれも平静な気持ちで見ることができません。特に私が妊娠したのと同じころに生まれてきた姪の成長を見るのは拷問です。なぜ私たちの赤ちゃんだけ生まれて来なかったのでしょう?

主人は私がいればいいと言ってはくれますが、やはりとても子供が欲しかったのを分かっているのでそれもつらいのです。

「幸せはこちらの心のもちよう」「夫婦二人の人生も幸せ」「子供がいたって不幸な人もいる」ぜーんぶ分かります。
でもそんなふうに思えません!だってつらいんです。可愛い甥や姪を見ると心が勝手に苦しがるんです。

私の人生を取り戻したい。心の平安を取り戻したい。前のように他の人の幸せも願えるようになりたい(今はみんな不幸になって欲しいとすら思います)。私はどうすればいいのでしょうか、どうか教えてください。


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お坊さんからの回答 6件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

お聞きすることしか出来ない私

めんたいこさま、はじめまして。なごみ庵の浦上哲也と申します。

苦しい胸のうちをお聞かせ頂きました。
不妊治療、流産、キャリアを手放し貯金も減り…さらに苦しみを増す家族イベント。家族写真や出産報告が書かれた年賀状も嫌ですよね…。

「私の人生を取り戻したい。心の平安を取り戻したい」と仰るめんたいこさんのお気持ちに、実は何も応えることの出来ない私です。ただ、苦しみをお聞きし、私自身も同じ苦しみを抱えています、そうとしか言えません。

「みんな不幸になって欲しい」と思ってしまう、自分の心を認めてあげてはいかがですか。姪の成長を見て拷問と思えるほど苦しんでいるめんたいこさんが、さらに人の不幸を思ってしまう自分にまで苦しめられることはありません。
科学者の矢沢永一さんの「人間性をとことん煮詰めたら、最後にはどす黒い嫉妬の塊が残る」という言葉があります。人間の心は清らかなものではないのです。
自分の人生と、心の平安を取り戻すためには、自分の負の部分を受け入れるのもひとつの方法だと思います。

参考
http://hasunoha.jp/questions/57
http://hasunoha.jp/questions/367

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浦上 哲也
横浜市神奈川区で、新しく小さなお寺を営んでいます。 仏教の教え・浄土真宗...
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世界に恵みをもたらせる母の道あり

子宝に恵まれない苦しさは、男性の私にははかりしれません。
心願成就ならんことを祈念申し上げます。
ご自身がもうこれ以上は…、という所まで願っても得る事ができなかったならば、人間の一生はおよそ100年の命、諦めることも大切であると思います。
自分自身が恵まれない、という状況であるならば、それは恵みではなくとも、違う機会を頂くという、授かりなのだ、とお考えくださいませ。
「他を恵ませる」という機会を授かったのです。
この世界には、子供に恵まれない親も存在いたしますが、親に恵まれなかった子供も存在しています。ハリウッドスターでも恵まれない子供を引き取るケースがありますが、
「肉親が子ともを育てるのではなく、親の立場となり得る人が子供を育てる」という考えも大事です。
柔道、剣道、華道、書道、空手道、仏道、あらゆる道の世界です禅宗でも、親の子が弟子として立派になるケースは稀です。
親が最終的に子供に伝えるべきことは、愛情、生きていくための大切な智恵です。
血のつながった親子関係でもただ育てるだけではなく、伝えるべき事を伝えなければ真の親子とはなり得ないと思うのです。
仮に、子宝に恵まれなくとも、それ以外の機会を授かっているのです。
彼らに恵みをもたらせる存在として、里親になる事で、世界に恵みをもたらせる母の道を歩まれることもお考えいただければと思います。

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おきもち

私の実例をお話しします。

めんたいこさん、初めまして。
40代というと、私と同世代ですね。

お子を授かりたい気持ち、よくよく分かります。
夫君の優しさとは裏腹に、
周囲の風当たりに心落ち着かないでおられるのですよね。

問題は高齢…なのかも知れません。
実は私も同い年夫婦でして、初めて子どもを授かったのは43歳でした。

不妊治療、妻は2年以上続けましたが、
貴女と同じく全く兆候がないまま費用だけがかさむだけでした。

これではらちが明かないと、妻の体の周期に合わせて、
自然に任せることにしたのです。
もし、年齢以外に特に問題がなければ、自然の状態で頑張ってみて下さい。
授かるかも知れません。
何故そんなことを言うのかと言えば、
私の友人が住職をするお寺の檀家さんに、
なかなか授からない年齢的に限界の夫婦がおられました。
たまたま友人に子どもを授かった経緯を話してみると、
檀家さんにも伝えてみると友人は言いました。

それから1年ほどして、
「藤波さん(私のことです)の助言通り、生まれられましたよ!」と、
友人は言うではありませんか。
めんたいこさんのお体の周期に合わせて、
夫君と一緒に過ごす時間を長く取って下さい。
奇跡は現実になるかも知れません。
50歳を過ぎても妊娠される女性がいる時代です。
40代なら、まだチャンスはありますよ!

それでも辛い結果ならば、
再びこちらへ気持ちを吐き出しにおいで下さいね。

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おきもち

モットー 「寺は心に溜まったゴミを捨てに来る所」。回答数は決して多くありま...
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めんたいこ様

たくさんの思い、正直に聴かせてくれてありがとうございます。
私なんか流産の経験1回だけでもかなり辛いのに、、、、
不妊治療も思うような結果が出ない深い悲しみと失望に似た感情。
心中 お察しします。

ただ、もう少し時が経ったときに、子どもが欲しくてなされた取り組みに何かしらの意味や価値が見出すことができるなら、流れてしまった赤ちゃんや、一生懸命頑張られていた過去の自分も報われるのではないでしょうか。

他人の幸せより、まずは自分自身を大事になさってください。
めんたいこ様ご自身が自分を守ることを切に願います。

そのうえで、更に時が過ぎてから、血のつながりはなくても何か自分が伝えられるもの、育てられるものを見つけられるとイイナと思います。

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泰庵  一法
「変えるべきは自身ではなく歩む方向」「時間とお金の使い方」「向きが変われば...
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それも我が人生です。

めんたいこさん、はじめまして。
既に沢山の方が回答され、お返事まで書かれているようなので、今更私が回答したところで…とも思いましたが、身につまされる内容でしたので敢えて回答させて頂きます。私も似たような境遇を経験しており、
http://hasunoha.jp/questions/367
↑こちらにて回答させて頂いております。読んで頂けたら幸いです。

私は男で楽観的な方なので、めんたいこさんほどの苦しみは感じてないかも知れませんが、以前の妻の状況に近いかもしれません。
仲の良い同年代の友人達が結婚し、子供を授かった報告を受け、新居に呼ばれたりすると、その場では平静を保ち祝福していましたが、家に帰るとほぼ泣いておりました。
その後、子連れでの食事会に誘われたりもしていましたが、一度行ったきり、もう行くこともなくなり、今では年賀状だけでの付き合いになっているようです。

そして、義兄弟に子供が生まれての家族イベント…めんたいこさんと同じ状況でした。

「幸せはこちらの心のもちよう」など、御理解されているようですが、敢えて言わせていただきます。
自分の気持を変えていかなければ何も変わりません。つらいだけですよ!

例えば、こんな風に考えられませんか?
・「私がいればいい」と言ってくれる優しい旦那さんと一緒にいられる幸せ
 ※世の中には浮気やDV、伴侶の死など遙かに辛い思いをされている方もいます
・可愛いと思える甥や姪の成長を見届けられる幸せ
 ※実際私など、たまに遊びに来てくれるのを楽しみにしていました
・血の繋がりがなくても、里親として子供を迎え入れ苦楽を共にする生活
 ※私たち夫婦はこの選択をして、今精一杯子供に愛情を注いでいます

だけど、今質問内容を読み返してみても、この苦しみから解放されるには、子供を授かるほか道は無いようにも思えます。
藤波さんも仰られているように、自然に任せつつ(可能性はあるのですから)、里親として養子縁組を検討されてみてみるのも一考ではないでしょうか。
※両親が反対しようと我が人生です。子を育てたいという気持が本気であれば、いずれ周りの協力も得られるのではないでしょうか。

そして可能であるのなら、仏教精神にもとづき、今ある境遇を受入れ、それも我が人生と思えるようになることです。

めんたいこさんの心に平安が訪れることを念じております。

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おきもち

「諦める」とは・・

めんたいこ様

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

仏教では、この世は「縁起」にて成り立っていると説明申し上げます。

「縁」は簡単には条件のことですが、「縁起」とは、「モノ・コトのありようは、様々な無数の原因や条件の積み重なりの上にて成立している」ということでございます。

「縁」が調えば、しかるべくの結果も期待できますが、ただこの縁の中には、自分自身の精進や努力ではどうにもならないこともございます。

冬季ソチオリンピックの開催中ですが、どんなに人よりも才能高くあり、努力もして、精一杯に技術を磨き頑張っても、どうにもならないこと、例えば競技においての気象条件、雪質の状況、整氷状況、会場の雰囲気、または他の選手の転倒による転倒事故などにより、不運にも結果が出ないこともございます。

どんなに長く生きたいと願っていて健康に気をつけて努力していても、災害や事故、病気次第によっては、早死にしてしまうこともございます。

どうにかなることであれば、それはしっかりと条件を調えることで結果を出せるようにできるでしょうが、どうにもならないことは、本当にどうにもならないのが、この世の理でもございます。「諦める」のもともとの意味は「真理を明らかにする」ということでもございます。

もちろん、この世におけることを何でも我が意に添うようにできれば、皆、満足で幸福なのでしょうが、そうはならずに思い通りにならないことばかりなので、私たちは迷い苦しむこと多くなる次第でございます。

なぜ思い通りにならないのか・・その原因を突き詰められて、お悟りを開かれ、解決のための道筋を説かれましたのがお釈迦様でございます。

簡単には、四聖諦として、苦しみ、その苦しみには生じる原因・条件があり、その苦しみの原因・条件を何とか解決すれば苦しみを無くすことができる、その解決のためには、方法、手段、つまり仏道を歩むことが望まれるという次第となります。

この度も、どうにかなることである分には、しっかりと授かるための「縁」が調うように努力して頑張ることも大切です。しかし、どうにもならないことは、どうにもならないことだと知ることもまた大切なことになります。このあたりの見極めにつきまして少しお考えを賜れましたら幸いに存じます。

どうか子宝に恵まれますように祈念申し上げます。

川口英俊 合掌

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Eishun Kawaguchi
最新の仏教論考はこちらでご覧頂くことができますが、公開、非公開は随時に判断...
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質問者からのお礼

[藤波 蓮凰さま]
早速のご回答ありがとうございました。ご自分の経験からのご助言心から感謝いたします。確かに原因は年齢につきるのですが、だから可能性はゼロという訳ではないのですが、今はそのかすかな希望がかえってつらいといいますか。疲れてしまったのかもしれません。どうしたらいいのか自分でもわからない状態なんです。すみません。

[泰庵 さま]
女性のお坊様なのでしょうか。
やさしいお言葉ありがとうございます。他人の幸せよりも自分を大事にというお言葉心にしみました。いつか報われる日が本当に来るのでしょうか。心から笑える日がくるといいな。

[なごみ庵 浦上 哲也さま]
ご回答ありがとうございました。読んでいて泣いてしまいました。
またリンクもありがとうございます。二つのリンクとも心に響きすぎて、まだ最後まで読めていませんが、ゆっくりひとつずつ読ませていただこうと思っています。
こんな自分の醜い心を認めてあげてもいいのでしょうか。まだ心は揺れ続けそうです。

[安穏寺 丹下 覚元]
ご回答ありがとうございました。「あきらめるのも大切」本当にそのとおりだと思います。そして諦めて平穏な気持ちで毎日を過ごしたいと心から願っています。でもどうしても諦められない。どうしてなのか、自分でももうわかりません。養子について考えたこともありますが、両家の両親から反対されたこともあり、こちらも宙ぶらりんな状態です。今は苦悩の道を歩むときなんでしょうか。いつかトンネルを抜ける日がくるのでしょうか。

安穏寺 丹下 覚元様 お名前に様が抜けていました。失礼いたしました。

[川口 英俊様]
「縁」についてのお話、ありがたく拝見いたしました。自分ではどうにもならないこと、言葉ではわかっていても「自分は違う」、「これまでは努力で切り抜けてきたのに」などと思ってしまっていたのですね。苦しい気持ちが心にわきあがってきたら、自分ではどうにもできないことなのだ、でも他のご縁があるはず、と心の中で何度も言うようにしたいと思います。

[ 正山寺 Yoshi 様]
「自分の気持を変えていかなければ何も変わらない」
おっしゃる通りだと思います。今すぐには無理ですが、少しずつでも自分の境遇を受け入れられるようにがんばりたいと思います。ありがとうございました。

安穏寺 丹下 覚元様 お名前に様が抜けていました。失礼いたしました。

[川口 英俊様]
「縁」についてのお話、ありがたく拝見いたしました。自分ではどうにもならないこと、言葉ではわかっていても「自分は違う」、「これまでは努力で切り抜けてきたのに」などと思ってしまっていたのですね。苦しい気持ちが心にわきあがってきたら、自分ではどうにもできないことなのだ、でも他のご縁があるはず、と心の中で何度も言うようにしたいと思います。

[ 正山寺 Yoshi 様]
「自分の気持を変えていかなければ何も変わらない」
おっしゃる通りだと思います。今すぐには無理ですが、少しずつでも自分の境遇を受け入れられるようにがんばりたいと思います。ありがとうございました。

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