親切はお節介なのでしょうか
親切とお節介の間には、どのような境界線があるのでしょうか。
私は両親がすごく過保護で心配性であるせいか、私も周りに過剰に心配したり手を焼いたりしてしまうことがあります。
その相手は友達だけでなく先輩方にもよくしてしまいます。
ですが最近、私が思っているよりも遥かに周りは他人に対して淡白、といえば聞こえは悪いですが、干渉していないということに気づきました。
私が相手のことが心配なあまり過剰に手を焼いてしまうことは、相手からしたら迷惑なことなのでしょうか。
私の考えは恐らく歪んでいます。皆様がお考えになる意見をお聞かせ願います。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
ごめんね、でいいやんか(笑)
”私の考えは恐らく歪んでいます”
いいえ。
あなたのような人のおかげで世の中は支えられているんだと思います。
もしも、余計なお世話だ、いらぬお節介だと叱られたら、「ごめんね」で、いいやんか。
「私は親切にしすぎて間違いをおかすことの方が、親切と無関係に奇跡を行うより好きです」とマザーテレサはおっしゃったそうな。じつは私も同じ考えです。たぶん、お釈迦さんも一緒だと思います。これからもどうか臆せず、どんどん他人様の為に骨を折ってやってくださいませ。拝
http://motiv.top/word/motherteresa/
(↑ご参考までに。マザーテレサの名言集)←転落院のお節介
他を想う心
なるほど、考えさせられます…
広辞苑にて調べたところ、
「親切」→人情のあついこと 親しくねんごろなこと 思いやりがあり、配慮のゆき届いているさま
「お節介」→余計な世話をやくこと 他人事に不用意に立ち入ること
とありました。
ここから考えられる違いとすれば、やはり相手に対する「配慮」云々の部分であろうかと思います。他者を思い遣ったうえでの言動であれば、それは「親切」ということになります。が…
現実はそんなに単純ではないのですよね、だからこうしてお悩みを打ち明けてくださっているわけですし(汗)
でもですね、貴女自身がどう感じてどう動いたか、私はそれだけで充分だと思いますよ。それに対して「相手がどう思うか」なんて所詮二次的な反応であって初手の段階ではどうにもならないもの。そこを考えすぎたらなんだか勿体ない気がします。これからもたくさん心遣いをしてほしいものです。
これらの言葉の対義語として適当かどうかわかりませんが、どちらにせよ「無関心」がそれにあたるのではと推察します。周りに流されてそんな風にならないでくださいね。むしろお節介上等です!
仏様の言葉に「四摂法」というものがあります(調べてみてね)。日々を生きる中で貴女のようにお思いになることは間々あって当然。そんな時、このお教えを思い出してみてください。
っていうこちらこそ、お節介な話になりました(笑)
境界線は心持ち
まめいぬさん、はじめまして。質問を拝読しました。
まめいぬさんは、周りに過剰に心配したり手を焼いたりしてしまうことがあるのですね。ですが遥かに周りは他人に対して干渉していないということに気づき、相手からしたら迷惑なことなのかと悩んでいるのですね。
親切とお節介の境目について私も別の方に質問されたことがあります。そのとき、私はこう答えました。
「親切とお節介の境目は心持ちです。例えば、友人が明日までににんじんシュースをペットボトル30本分作らなくてはいけないとします。あなたは手伝うことでしょう。そのときの心持ちはどんな見返りがあるのかな?と考えるのか、友人の困難を解消してあげたいという気持ちなのか、によります。前者は仏教でいうところの貪りであり、後者は布施です。親切とお節介を境目は貪りか布施か、の違いです」
まめいぬさんの心持ちは貪りですか?それとも布施ですか?
質問者からのお礼
沢山のご意見誠にありがとうございました。皆様の温かいお言葉、読了させて頂きました。まず初めに中村様から御礼申し上げたいと思います。他の方々は追記で申し上げます。
私は今回の悩みを打ち明けようと思ったきっかけとなった件では、一切見返りなど考えておりませんでした。ただ純粋に、相手のことを心配した次第でした。相手の反応次第で、私の心配や気遣いが親切とお節介に変わると思っておりましたが、お話を訊いて、その境目は私自身の心にあるものだと理解しました。とても分かりやすく、適切なご意見で大変助かりました。
お礼が遅くなり大変申し訳ありません。TAIKEN様、貴重なご意見誠にありがとうございました。
見ず知らずの私の悩みに親身になって考えてくださりありがとうございます。四摂法、調べさせて頂きました。貴殿より前にご回答なさった方から、布施についての事がらを伺いました。誰かのために動くことについての教えを、ここで教わることができてよかったと、心から思います。相手がどう思うかより、相手に何をしてあげたかったか、それを頼りにこれから人と関わって行こうと思います。ご親切にありがとうございました。