強過ぎる被害妄想を払拭したい
仕事でも家庭でもしばしば相手の言動を自分に不利な方向に考えてしまう癖がなかなか抜けず、時に言い争いになったり、最悪の場合人が離れていってしまい、周囲からも「もっと自信をもて」「悪い方に考えちゃダメ」と言われますが治りません。
幼少期のトラウマというほどの経験はないので、巷の心理学の本を読んでも参考になりません。
どうかお坊さまからの助言をよろしくお願いします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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被害妄想だけならいくらでもして下さい。
被害妄想と言えば聞こえが悪いですが、慎重な人と言えばいい意味ですね。貴方から被害妄想を取ったら何が残りますか?被害妄想をすることで自分に対して調和を保っているならそれはそれでいいのではないでしょうか?周りの人は被害妄想の人が居るとその人が気分が悪くなるだけで本当に貴方のために言っているかどうかなんてわかりません。例えば、アニメやゲームをすることで犯罪が増えると言っている大人と同じです。アニメやゲーム好きの人からそれを取り上げるとそれこそ、その人たちが何をするか分かりません。折角、アニメやゲームでガス抜きをしていたのに・・・。
自分の性格で仕事まで不利益になってしまうなら、本当に治しましょう。または、抑えましょう。仕事において慎重に論理的に考えるということが意外に被害妄想の方は得意な方だと思います。それは時には先見の明がある人や優しい人と良い意味に捉えられます。心配性というマイナス面も出てきますが仕事には必要な人の一人です。
なぜこんなに被害妄想に味方するか?それは私もそうだからです。今まで不利益もありましたが、「こうなったらどうしよう。」と思った時に、どうしたら防げるかを同時に考えております。それを考えると非常に楽しいものになりますよ。被害妄想最高!!!とでも言っておきましょうか。
参考にするかしないかはあなた次第です。
ものを言おうとするとき、3度考えてから後、言うのがよい
相手の言動を自分の不利な方向に考えてしまうのですね。
ご相談の内容には、「言い争いになったり離れていったりしてしまう」とあるので、その思った事を口に出してしまうという事でしょうか?言い争いはいやな気分になりますし、人が離れていくのはさびしいものですよね。
曹洞宗の開祖、道元禅師さまの言葉に「ものを言おうとするとき、3度考えて、自分のためにも他人のためにも利益のあることならば言うのがよい。利益がなさそうなときは言うのをやめるべきである」という言葉があります。頭の中で悪く考えるのは自由ですが、口に出すときは、よく考えて、例えば、「良い方に考えたらどういう意味なんだろう」などと考えをめぐらせてから、口に出すようにしたらいかがでしょう?
ちなみに、そのような自分に不利なように考えてしまうクセは、若い頃からでしょうか?最近になってからでしょうか?もし最近からということですと、体調などが影響している可能性もあります。一度かかりつけのお医者さんに相談してみるのも良いかもしれません。
質問者からのお礼
早速のご回答ありがとうございました。心療内科に三年通い続けましたが特に診断はなく、飲んでいた薬もかえって悪い方向に行ったので一切やめてしまいました。被害妄想も自分の一部と考えるととても気が楽になりました。