仏壇を勝手に持ちたいと言った姉の考え
よろしくお願いいたします
私は三姉妹です。母が亡くなり、姉が処分予定の仏壇を持ちたいと言い、それはいいのですが、誰も持ってくれとお願いしたわけではないのに、もう一人の姉と仲が悪い為、仏壇の魂抜き費用、運送屋さんに依頼した配送費、毎年かかるお寺への費用(毎年2万円ちょっと)などを、半分出せといいます。お寺へ行けば自由に母にお参りできますし、誰が祭祀継承者になるとも決めていませんが、姉達二人が祭祀継承者を希望しており、次女は既に新しい仏壇を購入しています。遺産は三分の一ずつ分けました。遺産の事で揉めたので、次女は次女でこの先のお寺への費用は払うそうで、お寺さんとしては檀家が増えた感じだからこちらとしてはただ、倍に貰えるだけだからご自由に、と言ってました。
やはり遺産をもらった以上は、姉に払うべきなんでしょうか。すぐ怒る姉なので、誰も頼んでいない仏壇をもつんだから、あなたが出すんじゃないの?となかなか言えません。どちらも母の生前、お寺や仏壇を大事にしたわけじゃないのに急にこのような態度になりました。主人側のお寺の費用も払っているのですが、こちらの兄弟も問題で末っ子の主人の妻の私が継承しています。私もこちら側を払っているからと言ったら、姉は、引越ししてお寺に音信不通にして毎年の費用を払わなければいい、というような姉です。長女は独身です。疲れます…
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仏壇と寺の檀家になるかは別問題
仏壇を継承することと、お寺の檀家になるならないは別問題ではないでしょうか。
ただ、お寺にお墓がありお世話になっている以上、檀家(宗教法人の会員)としての業務は誰かが果たさねばなりません。
姉妹で3等分しても良いと思いますが、次女さんだけ独立して新規檀家になり、長女とあなたはもともとの分を半分ずつ負担するというのは、おかしな話ではないと思います。
お寺にお世話になるのが嫌なら、檀家を辞めて墓地や納骨堂をお寺にお返しするしかありません。
あなた自身もお墓は維持したいとお考えなら、必要経費を一部負担するのは仕方ありませんね。
お寺は、檀家みんなの施設です。住職は雇われ管理人にすぎないのです。
その施設を使わせてもらう以上、お寺の維持費を檀家(会員)でワリカンすることは必要です。
檀家は、学校の部活の部員みたいなものです。活動を維持するための部費は発生します。
檀家はお客様ではないのです。
一時的費用を分担することはあり。継続的費用は分担の必要なし。
まず、財産の相続と祭祀にかかわる資産の継承は関係ありません。
財産を1/3相続したからといって祭祀にかかわる費用を1/3負担しなければならないということはありません。逆に財産を1/3だけ相続したから、祭祀にかかわる費用も1/3だけ負担すればよいというものでもありません。
祭祀に係わる資産(お墓、仏壇、位牌、その他)の継承は、法律上は祭祀継承者が単独で継承するものとされています。ですから、それに伴う費用負担も原則的には祭祀継承者が単独で負うべきものです。
しかし、一方で現実的な側面では、お家の代替わりや引っ越しなどの節目で、発生する額の大きな一時的経費を同じご先祖様の子孫として兄弟姉妹で分担するということは不自然なことではありません。ご相談の内容を拝見すると、魂抜きや運送に係わる一時的な経費について、お気持ちがあるのであれば、幾分か分担されても良いのではないでしょうか。それも出来る無理のない範囲でかまいません。
毎年、お寺に継続的に納める護持会費のようなものは、実際に檀家になっている祭祀継承者が負担すべきものですから、そのお寺の檀家ではない人が分担を強いられることはありません。すでに、ご自分の菩提寺が別にあり、現に祭祀継承者が他にいるご実家の経費を分担しなければならない理由はありません。