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一休さんの考える時の姿勢について。

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アニメの一休さんの考える時の姿勢は坐禅をしているように見えるのですが、仏教では何かを考える時ああいう姿勢になることはあることなのでしょうか?


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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「臨済宗の方、補足・修正お願い致します」

曹洞宗僧侶ですので、やや門外漢ではありますが…

一休さんは、臨済宗のお坊さんです。
臨済宗は「看話禅(公案禅)」という修行法です。

師僧から公案という問題を出され、弟子は後日、その答えを師僧に述べる…
不十分な場合はやり直し、もしくはまた別の問題を出される…
そのようにして仏様の教えの理解を深め、高めていく…というものです。

答えを考えるのは四六時中…何をする時も常にアンテナを張った状態です。

特に坐禅修行時に、今までの知識・経験をフル動員して問題と向き合う。

お経などには既に仏教の真髄は説かれております。
しかし、頭で理解した『うなずき』では本当に解ったことにはならないのです。
1つ1つの点であった知識・経験が、線に繋がる瞬間がある…
「あ~これだったのか!」という『きづき』です。
その時初めて今までの知識・経験が活性化するのですが、『きづき』というものは他人が教えてあげることはできない。

お経に全て書いてあるけど、本当に重要な『きづく』は、自分でやるしかない…
「冷たい」「暖かい」は、実際に体験して初めて分かるように。

「考えるな!感じろ!」みたいなw

禅宗の教えにある「不立文字」「教外別伝」というヤツです。

アニメの『一休さん』もそんな修行法、きづきの様子を切り取ってるんじゃないですかね。

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曹洞宗寺院の住職です。 GALUCHAT(ガルーシャ)と読みます。 ...
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