hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

一休さんの考える時の姿勢について。

回答数回答 1
有り難し有り難し 10

アニメの一休さんの考える時の姿勢は坐禅をしているように見えるのですが、仏教では何かを考える時ああいう姿勢になることはあることなのでしょうか?


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

「臨済宗の方、補足・修正お願い致します」

曹洞宗僧侶ですので、やや門外漢ではありますが…

一休さんは、臨済宗のお坊さんです。
臨済宗は「看話禅(公案禅)」という修行法です。

師僧から公案という問題を出され、弟子は後日、その答えを師僧に述べる…
不十分な場合はやり直し、もしくはまた別の問題を出される…
そのようにして仏様の教えの理解を深め、高めていく…というものです。

答えを考えるのは四六時中…何をする時も常にアンテナを張った状態です。

特に坐禅修行時に、今までの知識・経験をフル動員して問題と向き合う。

お経などには既に仏教の真髄は説かれております。
しかし、頭で理解した『うなずき』では本当に解ったことにはならないのです。
1つ1つの点であった知識・経験が、線に繋がる瞬間がある…
「あ~これだったのか!」という『きづき』です。
その時初めて今までの知識・経験が活性化するのですが、『きづき』というものは他人が教えてあげることはできない。

お経に全て書いてあるけど、本当に重要な『きづく』は、自分でやるしかない…
「冷たい」「暖かい」は、実際に体験して初めて分かるように。

「考えるな!感じろ!」みたいなw

禅宗の教えにある「不立文字」「教外別伝」というヤツです。

アニメの『一休さん』もそんな修行法、きづきの様子を切り取ってるんじゃないですかね。

{{count}}
有り難し
おきもち

GALUCHAT
曹洞宗寺院の住職です。 GALUCHAT(ガルーシャ)と読みます。 ...
このお坊さんを応援する

質問者からのお礼

ありがとうございます。

「仏教全般」問答一覧

良い人・優しい人が損する理由

YouTubeのオススメに「良い人・優しい人が損する理由はこれです」みたいな動画があったので、とりあえず観てみました。その動画には「ブッダの教え」というサブタイトルが付けられていました。 優しさと思いやりが、いいように利用され苦しむ主人公の話でした。 その後、主人公が見つけた答えは、 ①「自己尊重と他者への尊重のバランス(自分自身と他人の間に健全な境界線を引く)」 ②「自分の気持ちや考えを尊重してもらえない関係は健康的ではないと理解しそのような関係とは距離を置く」 ③「支援や協力が真に価値を持つ場合にのみそれらを提供するようにする」 というものでした。 私にはとても良い話に感じましたが「我を無くす」から遠のいてるようにも見えて、この話をどこまで鵜呑みにしていいのか迷っています。 「ブッダの教え」とありますが、この動画に出てくる登場人物名や逸話をネットで検索してもそれらしいソースが見つかりませんでした。 (生きにくさを抱えた現代人向けの創作?) ここでお坊様方にお聞きしたいのは①②③は仏教的に見て、実行しても大丈夫な内容でしょうか。 またお坊様方の考えなどもお聞かせ頂けたらと思います。 よろしくお願いします。 補足です。 私は優しさ・善良さとは程遠い人間ですが、周りではよく聞く話だったので、このテーマに関心がありました。

有り難し有り難し 9
回答数回答 1

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ