hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

消えない罪悪感と恐怖

回答数回答 1
有り難し有り難し 47

僕は2年前、高校1年生の頃、最低な事をしてしまいました。電車内で突然ムラっときて同じ高校の女子にさりげなく自分の股間を押し付けようとしてしまいました。

2,3度当ててしまったところで冷静になり、とても強い後悔を感じました。その子は絶対に気づいていたと思います。

それからは心を入れかえてそんなことは二度としないと誓い、罪滅ぼしのために周囲のためになるようなことを積極的にやってきましたが、本人に謝るようなことは到底出来ず、学校でその子を見かける度に、どうしようもない罪悪感といつか言いふらされたり通報されたりするのではないかという恐怖を強く感じます。

本当に反省しています。僕には幸せになる資格などないのでしょうか。


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

そのことを忘れなければ。

 こんばんは。そりゃ酷いことをしましたね。彼女、相当イヤな気持ちになったのではないでしょうか。
 「悪いことをすると苦しくなる」。当たり前のようですが、「因果応報」という言葉はちゃんと機能しているのです。そう、「他人から糾弾されたり、法律で罰せられたりしなくても、苦しくなる」のです。
 けれどね、これは有り難い面もあるのですよ。
 1つは、それによって自分の行動を良い物にできる。「あの苦しさは、もう味わいたくない」と思って、サボっていた勉強を一生懸命する。あなたのように「人が嫌がるようなことはするまい。何か役に立てることをしよう」というのは、「悪いことをする結果としての苦しさ」を知っているからで、ある意味健全とも言えるほどです。
 もう一つ、重なるような事柄ですが、「良いことをすると良い結果が出る」ということです。その発端が「罪滅ぼしの意識」であったとしても、あなたが積極的に「他人の為に行動する」というのは、良い結果を生みます。
 実際、優しい人というのは、人間や人生の悲しさ・寂しさを経験した人が多いです。「どうしてそんなに優しいの?」と聞かれて、「昔、辛い事があったから」と答えるシーンは、小説やらテレビやらでも見たことがあるのではありませんか?

{{count}}
有り難し
おきもち

一般大学(一般的でもないが…)から大正大学の史学コースへ。そののちお寺。坊...
このお坊さんを応援する

質問者からのお礼

佐藤様、ご回答ありがとうございます。
2年間、後悔してこんな自分が生きていて良いのかと思うことが度々ありました。もう二度と悪いことはしないと決めて、これからは人を幸せに出来る人間になるため過去のことを忘れないながらも前を向いて努力して生きていこうと思います。
本当にありがとうございました。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ