過去に支配される
いつもありがとうございます。
ここ最近、立て続けに相談させていただいています。
かなり気持ちが辛く、まとまりのない文章かと思いますがよろしくお願いします。
毎回、あたたかく、回答をいただくのですが、「そうだよな…」と素直に思えるのはその時だけで、すぐに過去の過ちや、傷つけてしまった人が浮かび、一日中そのことが頭から離れません。
想像で、より悪い方へ自分で解釈してしまっていたり、なにか結果を出したいと焦ってしまったり…自分でも分かっているのですが、もがき苦しんでいます。
そして、自分がどんどん嫌いになり、鏡をみるのも嫌、自分から出る声も嫌な状態です。
夫や子供の為になんとか家事をこなしていますが、毎日押し潰されそうです。
気持ちをどこに向ければいいかもわかりません。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
感覚に意識を向ける
拝読させていただきました、慈陽院の平本と申します。
過去の苦しみ、自分自身の嫌悪感にお悩みになっているのですね
まず貝になりたいさんに必要なのは「平常心」になると思います。
心というのは乱れてしまうと、過去の嫌な出来事をやけに思い出したり、色々な影響が体に現れます。さらに心というのは、意識をしてコントロールをしようとすると反作用の働きが起きてしまいます。
緊張しているときに緊張するなと思うと余計に緊張してしまうのと同じように、過去を忘れようと思えば思うほど過去にとらわれてしまいます。
このようなときには、意識を違う方向に向けて心を落ち着かせると、自ずと過去を忘れていくことができます。
では、具体的に心を落ち着ける方法を紹介したいと思います。
まず自然世界を五感で感じるようにします。
空が綺麗だな。風が気持ちいいな。木々や草花が綺麗だな。鳥の鳴き声が綺麗だな。と感じるようにします。このときに連想して過去を思い出したり、考え込んだりしないよう気をつけてください。
次に深呼吸をして、呼吸の流れに意識を集中させながら1分から3分程度、ゆっくり吸って、ゆっくり吐いてみてください。
意識をひたすら感覚に集中させると、少し心が落ち着き過去を離れることができると思います。
また動き出して思い出してしまったら、感覚に意識を集中させましょう。
このような生活をしていると、いずれ過去を腑に落とすことができます。
また過去の自分の過ちをあまり攻める必要はありません。失敗をしない人間は、いないのです。
心を落ち着かせ、失敗を活かして己の糧にして、自分や相手を思いやり慈しむ気持ちを持つことができたりすると、失敗を生かしたことになると思います。
失敗を生かさずに失敗のままにしとくことが、本当の失敗です。
まずは感覚に意識を向けて、他人と比べずにゆっくりとしたスローライフな生活をしてみてください。
一歩ずつ一歩ずつ前に進んでいけばきっと心が落ち着き、過去を腑に落とすことができると思います。
またお悩みごとがありましたらご相談お待ちしています。
質問者からのお礼
平本様
ご回答いただきありがとうございます。
私も、以前マインドフルネスや坐禅、呼吸法を実践していました。現在ではそんな時間をとることもできず、自然を五感で感じることもしていませんでした。
いま、私ができる範囲でやってみようと思います。そしたら、いつか「過去を腑におとす」事ができるのかな…?だといいな…