hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

自死して後悔してる

回答数回答 2
有り難し有り難し 55

お世話になります。
以前、夫が自死してしまった事で色々と気持ちがやんだり、死後の世界が気になり、夫の事を考えない日はありません。
なかなか、前向きになれず、霊媒師みたいな占いに行ってきました。

夫は、ただひたすらに謝り、ただ肩を震わせながら泣いているのみだと。

今は、普通の健全な状態に戻り精神状態も普通になり、ただただ、後悔してるんだと。バカな事をした…と。
今はまだあれこれと話せない状況だという事でした。

思えば、確かに今までも、突発的に自暴自棄になったり、借金もつい、してしまったり…と、、我に返り後悔する事が多かったんです。

今回も何かと思いつめられていた、いっぱいいっぱいになってたようでした。

確かにそんな夫です…

今、後悔してると聞いて…

平然に楽になってる、、というのも、こっちの事も考えないで自分勝手!って思うけど、後悔してる夫は、やはりちゃんと家族を想ってくれてた人と思ったり、でも後悔しないで、今は笑って見守ってほしいと願いたいのもあり…と…
気持ちが複雑です。

後悔しても、会えない、やり直しがきかない、、、
そんな後悔してる夫が、少しでも気持ちが楽になるには…。。。
私にできることは、なんですか?


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

「後悔している」のは誰でしょうか…

ずっとお悩みですね。

でもどうでしょう?大切な人が自死をされたのです。それで気持ちが病んだり、沈んだり、その人のことを考えずに済んだりする人がいるでしょうか?

そんな人はいないでしょう。つまり今のあなたはそれが自然なあなたなのです。

でもそれだけで済まない問題もあります。「なぜ自死したのか?」「今どうしている?」など、言うなれば「わからない」問題についてです。
この「わからない」問題をあれこれ「こうではないか?ああではないか?」と解釈して迷うのが人間です。でもそうする中で「わからない」という事実に立てることがその問題を最終的に引き受けることなのであって、「わかる」ようになることが目的ではないのです。

それなのにいわゆる霊媒師など「わかる」とする立場の人が「こたえ」を与えてしまうとその「こたえ」に依存することとなってしまいます。その「こたえ」は本物でしょうか?

言ってしまえば、おそらく霊媒師が見たものは「ご主人」ではなく「あなた」でしょう。
あなたの様子を見たり話を聞いて、あなたが求めているものを与えたり、あなたが次に進めるためによいと思う解釈を、さも今のご主人の様子として伝えるのです。
でも結局解釈はその時の気持ちで変わりますからそれでは救われないのです。

ですから大事なことは「わかる」人でなく、同じく「わからない」という立場でいながらも状況を同じくする人のいる場、例えば「自死遺族のつどい」などへの参加やこのようなケースを経験している僧侶との対話を通して苦悩を共有するこことなのであって、何か明確な「こたえ」を掴むことではないと思います。

あなたはご主人の自死以前のご自身の言動を後悔する面も以前に見受けられましたが、そうしたものを誰か同じ立場の人と共有することで受け止められるのではないでしょうか。

共有の中で、大切な人の自死と自分は無関係ではないという主体性や、同時に、自分だけのせいでなく本人の意思もあるという尊重、何よりも、思い通りにならない縁(状況や環境)に人は左右されるのだという厳しい事実の認識などが得られ、人は「わからない」という事実を受け止められるのでないでしょうか。そしてその事実から「ならばこれから自分はどう生きるのか?」という問いをいただいて歩み出せるのだと思います。

ご主人の問題ではなくあなたの問題として受け止めてみませんか?

{{count}}
有り難し
おきもち

はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生...
このお坊さんを応援する

信じることです。

ご質問拝読いたしました。

お気持ち痛いくらい、
伝わってきましたよ。
お辛いですね。
救いを求めて霊能者の方に、
相談したところ、
下を向いてひたすら、
お詫び反省している、
とのことですが、
仮にそういう状態に、
ご主人さまがあったとして、
あなたさまに何がでしますか?
またどうしたらいいか、
あなたさまに
何ができるのでしょうか?
いまはどうしようもない、
と言われて納得できますか?
できないので、
こちらにご相談されたんですよね。

愚僧はいまは
真宗の坊主ですから、
祈祷や占いは一切やりません。
長い間神仏習合の修行を
させていただいたものとして、
言わせていただければ、
神秘的なお力をもつ方の、
存在は否定いたしません。
しかし、
そうした力は、
衆生済度、
応病与薬
抜苦与楽
困っている方に、
救いと導きを
示すための方便では、
ないでしょうか?
ご主人さまの状況を
仰るのなら、
救い、救済の手段を
示すべきだと思います。

ご主人さまが、
いまどんな境遇にあるのか、
よりも、
どうしたら救われるのか、
またあなたさまが、
できることは何なのか?

これはただ一つです!
あなたさまがご主人さまは、
必ず救われると信じて
疑わないこと。
そして、
毎日毎日、阿弥陀さまに、
ご主人さまのお救いを
お祈りください。
南無阿弥陀仏
南無阿弥陀仏
南無阿弥陀仏

そして、
ご主人さまが
いらっしゃらなくとも
ご家族を大切になさいませ。
ご自身のお身体を
お慈しみくださいませ。

あなたさまの
ご主人さまへのご供養は、
あなたさまが幸せでいること、
笑顔をとりもどすこと、
これがなによりも、
ご主人さまを安心させ、
ご供養になります。
ご供養とは
おもてなしのこころです。

どうかお元気にお過ごし
くださいませ。

{{count}}
有り難し
おきもち

浄光寺の三浦康昭です。 くよくよと考えてもしかたがありません。明るく前向...
このお坊さんを応援する

質問者からのお礼

お返事ありがとうございました。
すごく心に響くお言葉ばかりで、なるほど…そういうとりかたもあるんだなーと考えさせられました。
確かに、私の心をよんだのかもしれません。落ち着かせていただけたお返事で、ありがたいです。
今の私は、夫の死をずっとずっと疑問に思ったり、今、何をしてるか、見えてるか、後悔してるんではないか…と、一日一日、毎日考えない日はありません。
回答をいただきながら、大変失礼も承知ですが、まだまだ時間がかかり、あれやこれやと考えてしまったり、悩んでしまったり、あるかと思います。
またお世話になりますが、このハスナハも私の今の心の支えでございます。
どうか、またよろしくお願い致します。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ