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月命日に来られるお坊様。

回答数回答 3
有り難し有り難し 57

4年前 大学卒業間近の息子を事故で亡くしました。あまりにも突然の死を受け入れ事は出来ず、未だに涙する日々ですが、毎朝、お仏壇にお花、ご飯、コーヒーをお供えしお線香を上げて、「我が家に生まれてきてくれてありがとう。亅と語りかけています。友達も多かったので
帰省の折には、必ず我が家にお参りに来て下さり、お線香を上げ息子を偲び、私の体調を心配してくれます。
優しいお友達に恵まれて、本当に幸せな21年間だったのだなあと思います。

 

お坊様にお聞きしたい事は、月命日に
来て下さるお坊様が、お供えしてある
お土産や本、手紙などを、当たり前のように、手に取って、中をみたり読んだりされるのが嫌で、辞めて頂きたいという相談です。
お茶を出すために、席を外し戻ってきたら、遺品の財布を開けられている事もありました。お坊様だから勝手に触る権利はないですよね。その方個人のモラルだと思うのですが、お坊様が来られる日は、お仏壇の周りには、何も置かないようにしています。

 
ところが、先日お茶を持って部屋に戻ってきたら、息子のパスポートを見ながら
「あちこちの国に行かれたのですね。」
とー
床の間の端に置いてあったパスポートや
本を離れている場所から持ってきたようで、パラパラめくっている所でした。
悪意はなく、ただ興味本位でされている様ですが、不快でたまりません。
実はお経を上げている時も、珍しいものがないかと、首がぐるぐる回ってあちこち見ているのが、後ろに座っていてもわかります。世間話でも、自分の息子の話をされているので、配慮のない方だなと悲しくなります。
主人の家が長くお世話になっているお寺ですが、月命日の日が本当に憂鬱です。
主人は、私以上に悲しみの底にいて
未だに、お墓にも行けず、お仏壇にもお線香を上げる事はできない状態ですので、相談もできません。
私が、神経質なのでしょうか?
出来れば、月命日に来られる方も、他のお坊様に変えて頂きたく思っています。
どうか、良いアドバイスをお願いします。
長文読んで頂き、ありがとうございました。


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

お断りしていいですよ。

かなり常識のないお坊さんですね。
私が施主であれば、月回向を断ります。
イルさんにしてみれば、断ることが大変な罪のような感じられるかもしれませんが、息子さんからみれば、お母さんが毎回、苦しい悲しい思いをしていることの方が、いたたまれないと思います。そこまでしてお経をあげて欲しくはないと思っています。
なぜなら、皆さんが心地よくお経なり法要を営んで頂くところに、そこが浄土であり天国です。それを嫌な気分にさせたりするのは地獄、餓鬼、畜生界の様相です。

いかに、供養される方々が心地よく、お参りできる環境(お坊さんの容姿から、お経の声も含め)の快適さを提供するのもプロのお坊さんと思っています。
まずは、丁重に月回向をお断りしてもいいと思います。
そういう方に限り、皆さんを不安にさせるような言葉を言うかもしれません。そうであれば、本当にプロとして恥ずかしいかぎりです。

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有り難し
おきもち

日蓮宗のお寺で、名古屋市南区にあります。 ”お寺は生きている人のためにも...
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私も同じく同感です。

初めまして、今日は。

私も、30歳初めに病気により妻を見取りました。その後にご縁があった方を東日本大震災で失いました。

何年と月日が過ぎましたが、その日が訪れると・・心が今でも切なくなります。それだけ・・存在が大きく愛おしい人の死とは人生を左右されるほど大きな出来事であり経験した人ではないと理解出来ない事だと私は思って、同じ体験をされた方々の心と寄り添わせて頂いております。

お坊さんだけでなく・・大切な家族や人の物を勝手に手を取ったり・・見られるのは私でもご遠慮して頂きたいと思います。そして、絶対にそのような事をするのは言語道断です。土足で人の思い出の中に無理やり入り込む事と一緒です。命の時間を過ごし、心と身体の傷を取り戻そうとしている中で傷口に塩を塗るような出来事に私も悲しくなります・・。

ご供養とは、立派にお金をかけることではありません。例え下手なお経でも純粋にその方を想う祈りなのです。

せっかくのご供養がこれでは・・

菩提寺のご住職さまに、きちんとご説明をされて他の方に代わって頂く事などをお願いする事をお考えになってはどうでしょうか?ご供養をお願いして心そこにあらずではご先祖さまや息子様も悲しんでしまいます。

今はしっかりと、命の時間を大切にされて・・ご両親さまと息子様がそれぞれ、もう大丈夫と思った時に、それぞれが新たなストーリーを歩み始めます。今は悲しんで共感していても、ゆっくりと笑顔になってください。私たちが悲しんで下を向いて日々を過ごす事を望んではいません。笑顔で過ごす事が、ご供養だとも思います。お仏壇は彼岸(あの世)と此岸(この世)を繋ぐ電話だと思っています。祈る姿を、ご先祖さまや息子さまも隣に現れて・・微笑んで応えてくれます。

苦しみ、辛さ、しがらみ・・全てから解き放たれ、新たなストーリーを歩み出そうと準備をしています。辛い事も、思う気持ちも十分に体験をした私には理解出来ます。愛おしい息子様を思うからこそ・・笑顔と心を焦らずに取り戻して、新たなストーリーを描き歩み出す後押しをして上げてください。私たちもいつか彼岸にたどり着きます。その時に想い出のアルバムを開き抱きしめ語って上げてください。私もその日の為に、この瞬間を生きています。

息子様に、心から南無大師遍照金剛

合掌 礼拝

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おきもち

永寛
皆様、初めまして。ストレスの多い現代・・お寺とはご葬儀や法事のみではなく、...
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こんにちは。
 大切に育てたお子様が、そのような形で亡くなってしまったとは、さぞかしおつらかったでしょう。お悔やみを申し上げます。

 最近は、お通夜やお葬式の際に、故人の遺品を展示して、それを見ながら故人を思うような事が行われます。
 私の寺では月参りの風習がないので、檀家さんのお宅に伺うのはお盆の時だけですが、やはりお部屋に故人を偲ばせるものがあったり、おうちの方の趣味で集めたり作ったりしたものがあったら、お話を聞かせていただいたりします。お経だけで全く会話がないのでは、お坊さんとしてさびしいかなとも思います。そのお坊さまもあなたと一緒に故人を偲びたいお気持ちでそのような事をしているのかもしれません。
 一方で、声もかけずに勝手に家のものを触るのはあまり良くないな、とも思いました。

 4年間ずっとそのような事があったようなので、今さら「触らないで」とは言いにくいでしょう。また「お坊さんを替えてください」とも言いにくいでしょう。方法としては、お断りできるものなら、「もう4年も経ちましたので月参りは終わりにしてください」などと月参り自体をお断りしてしまうか、または触って欲しくないものは、仏壇の部屋に置かないようにする、という方法もあると思いました。

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有り難し
おきもち

・曹洞宗/静岡県/50代 平成27年鳳林寺住職。平成28年hasunoh...
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質問者からのお礼

(編集部より。公開の場所のためお名前は非表示にしました。)

早速の回答、驚きと感謝です。
ありがとうございます。
文を打つのに時間我かかり、
上手く伝える事が、できませんが
後日また送らせて頂きます。
1番の供養は、笑顔で過ごす事ですね。

はい、頑張ります。 
この事は、きちんと住職さまに相談いたします。
息子にも、温かい言葉ありがとうございました。感謝いたします。

          

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