法事は強行するほどのものですか?
はじめまして。よろしくお願いいたします。
今週末、義父が近所の親戚(遠い親戚)の法事に出席します。三回忌です。人と会うことをなるべく避けようというこの時期に、神経を疑います。
去年一周忌をしたんだから、無理にする必要ないのでは?もしくは、出席する必要ないのでは?
と、意見したら、そんなもんじゃない!と一喝です。そんなもんじゃないという根拠、何も説明せず、そんなわけにはいかない、そんなもんじゃないの一点張りです。
法事を中止、もしくは延期しない親戚の神経も疑います。
先月のはじめも別の親戚の法事に出席していました。今回、緊急事態宣言された対象の地域からも家族が来ていました。
法事とは生きている人間を危険にさらしてまでしなきゃいけないことなのか、先祖を敬うことは大切でしょうが、生きている人間より大切なことなのか、理解できません。
法事って、そんなに大切ですか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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法事をする意味と営む人の気持ち
こんにちは、初めまして。
あなたのご宗旨が分かりませんが、私は浄土真宗の立場から申します。
もし、宗旨が違ったら聞き流して頂いて結構です。
まず、この情勢下でご法事を「強行する」か否か、出席するか否か、については人によって考え方の違いがあるので、私は敢えて意見を申しません。
あなたは、「法事って、そんなに大切ですか」という法事の意味、及びこれを営む人の心がお尋ねになりたいのでしょう。その問いを中心にお話します。
法事とは何か、二つの漢字から意味が推測できますか?。当たり前のように口にしていても意外と知らないことってあるのではないでしょうか。答えは、「法(南無阿弥陀仏、仏様の救いの心)」に恭(うやうや)しく「事」(つか)える。ということです。事は、現代でも師事、師に事えると言いますよね。
つまり、亡き人を極楽へとお連れ下さった仏様をご本尊として事えて、お経の中に説かれている仏様の仰ることを拝聴する大切な機会なのです。こういった機会を昔から大切にし、これを行わなければ落ち着かないという人が居ることを理解して欲しいです。
実際ご親戚がどのようなお気持ちで、ご法事を開くといわれたかは文面からは明らかではありません。ただ「そんなもんじゃない!」という言葉に、あなたに伝えつくせない思いがあるのは事実のようです。ご法事には「先祖を敬うこと」のみならず、上記のような法に事えるという厳然とした意味があり、また特別な気持ちをこれを迎えようとする人も居るのです。
また、ご親戚には亡き人を悼みたい、亡き人のために、という気持ちもあるでしょう。まだ、亡くなられて二年という日の浅さです。その気持ちを想像できるなら、表題の通りに法事を「するほどのもの」と表現できるでしょうか。
出席するしないはあなたのご判断です。
ただ、法事をする意味と気持ちまでは否定的に捉えないでいただきたいです。
ご参考になれば
不要ではないが、不急ではある。
法事の大切さを
あなたは理解されているようですが
その程度は人それぞれです。
夫の親戚の価値観はそうなのでしょうね。
新型コロナウイルスへの危機感も
おなじように人それぞれで
他人事と思っている人は多いです。
あなたの立場では
これ以上強く言えないでしょうから
自分側がよりきっちり自衛するしかないですね。